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【不調の薬膳1】「肩こり・神経痛」に、血の巡りを改善するメニュー4選

曇りの日が少しずつ増え、傘を持って歩く人の姿も見かけるようになりました。今回は、天候不順とも関係の深い肩こりや、神経痛などの症状を緩和し、「血の巡りをよくする」レシピを4つお届けします。血行が悪くなると、栄養が体全体に行き渡らず、随所に痛みが出るなどの症状が現れます。また、運動不足やストレスなどが影響して、血流の悪化が進むことも考えられます。血の巡りを改善しながら、エネルギーを補充して元気になるレシピや、いつものメニューをちょっとアレンジするだけで完成するレシピまで、彩り豊かにご紹介します。

 

黒キクラゲをたっぷり使った八宝菜のレシピ

お子さんも大好きな八宝菜は、野菜だけでなくシーフード全般を使用するので栄養バランスの優れたメニューです。血の巡りを良くするためには、黒キクラゲを少し多めに加えます。乾燥キクラゲはそのままでは食べられないので、しっかり水に浸けて戻します。黒キクラゲは、キノコの仲間ですので、お通じがすっきりしない方にもおすすめですが、よく噛まないと消化が悪いので気を付けましょう。 

 

お刺身にもサラダにも!シソを加えて爽やかに

シソは、独特の爽やかさと含まれる栄養素から、葉だけでなく、種子や茎も食用となる人気の食材です。熱や毒素を解く作用があることから、日本では「ツマ」として利用されるのも納得がいきますね。これまでは食べなかった方も、魚やサラダと一緒に残さずいただきましょう。シソが含むβカロテンは、活性酸素から身を守る効果があるといわれますので、「歳を感じる」が口癖の方にもおすすめします。

 

ネギを一緒にいただく!イワシの甘辛あんかけ

この季節のイワシは旬を迎えていますので、おかずにするのにもってこい。また体をあたためる作用もありますので、何となく風邪っぽさを感じる方にもおすすめです。青魚は全般に、血流促進効果がありますよ。肩こりや腰痛が気になる場合は、ネギをたっぷりトッピングして発汗を促します。片栗粉とダシ、醤油ベースのあんかけタレには、唐辛子を少しプラスして調味することで、さらなる発汗作用も期待できます。生のネギが苦手な方は、タレと一緒に火を通すことで、ネギの甘味を引き出しましょう。

 

黒酢タレでいただく!お弁当にも入れたいミートボール

お子さんにパパに、そしてお弁当にも人気の食べやすいミートボール。おいしさはもちろん、良質タンパク質を消化よくいただけてうれしいですね。肩こりや神経痛などで辛さを抱える方には、タレに黒酢を加えることをおすすめします。黒酢は、美肌効果もさることながら、体の代謝を良くする効果も期待できます。酸っぱい味が苦手なお子さん用には、お酢ナシのタレを使用、ママ、パパ用のミートボールにだけ黒酢を少しかけましょう。黒酢の替わりに、米酢でも代用できます。お酢は摂りすぎにより胃を痛めることがありますので、薄めたり、量を加減します。

 

まとめ

生活リズムの乱れや運動不足が招く血行不良は、肩こりや神経痛、女性では月経痛を引き起こすことがあります。ご紹介したレシピのなかにあるシソは、爽快感のある香りでリラックス効果があると言われていますので、月経により気分がすぐれない場合は香りに頼ってもよいでしょう。薬膳の効果は「絶対」ではありませんので、強い不調を感じる場合は必ず専門医を受診することが大切です。

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。