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【整理整頓を始めよう34】散財がちな人は家も汚い!?お金と整理整頓の関係

あなたのお財布、厚ぼったくて不要なものがたくさん入っているなら要注意です。実は整理整頓や片付けが苦手な人は、お金の管理も苦手なことが多く、溜め込んだ持ち物を把握できずに、また買ってしまうという悪循環に陥りがちなのです。節約が大好きな一方で、無駄なお金の使い方をしてしまうのは、何故なのでしょうか?今回は、そんな悪循環の仕組みをご説明していきます。私と一緒に、悪循環から抜け出してみませんか。

 

財布は、お金の「家」?

使っていないカード、何日も前のレシート……。こういう不要なもので財布がパンパンの人、いますよね。財布の中を見れば、片付けが得意かはたいてい分かります。なぜなら財布は、お金の「家」だからです。つまり「家の状態」と「財布の状態」は、一緒という人が多いんです。昔の私も「システム手帳?」というほど財布が膨らみ、クローゼットも閉まらないほど洋服で溢れていました。今のあなたの財布の状態はいかがですか?そしてそれは、家の状態と一緒ではありませんか?

 

家が汚いから外出と買い物!悪循環の始まり

家の中が物で溢れてしまって快適でなくなると、居心地が悪くてリラックスできませんね。すると、ついつい外出したくなり、ウィンドウショッピングで目に付いた物を買ったり、カフェやレストランで過ごす時間が増えていきます。でも、その度に財布から大事なお金が無計画に出て行くことに。消費したお金と家の中に入ってきた物量は、どちらもあなたの予想以上に膨らんでいき、「お金が貯まらない!」「家の中が片付かない!」と嘆く悪循環が生まれてしまうのです。とっても、もったいないですね!

 

浪費には「家計簿」よりも「整理整頓」?

思い当たる節があるあなたこそ、整理整頓を始めるタイミングです。整理は「要不要を選別し、不要なものを処分すること」、整頓は「分かりやすくしまうこと」です。整理整頓の苦手な方は、お手伝いに伺うと、もれなく同じようなものを重複して持っています。「使用中のサランラップが3本ありながら、在庫が5本もある」「制汗スプレーが洗面所や居間、にカバンの中から6本も出てくる」といった具合に、何がどれだけあるか把握できていないのです。そのため、毎日使う必需品を必要以上に買い込むことになっています。家の中の物を把握するには、整理整頓されていることが大切。そして物を溢れさせないためには、「無駄な買い物をしないこと」「無駄なスペースを使わないこと」が必要になり、結果的に節約へと繋がるのです。浪費を嘆いて家計簿をつけ始める前に、家の中の整理整頓を始めて行きましょう。

 

心、財布、家は、あなたの「不安」を表わしている!

連載3回目のときに、「お部屋の状態は心の状態」とうお話をしました。今回はさらに「財布の状態」も加わりました。心、財布、お部屋、この3つはすべて繋がっているんです。これらの状態が「乱れ」「溢れ」る一番の原因は「不安」です。「高いお金を払ったものの今は使っていないコレ、処分したら必要なときに買えるお金があるだろうか?」「せっかく安く手に入れた物だけど、次回も安く手に入るだろうか?」と、1つずつ丁寧に向き合っていくと、不安な気持ちが生まれてきます。でも、大丈夫です。「自分に必要なものだけ」に囲まれる生活をしていると、気持ちも落ち着き、暮らしに好循環が生まれてきます。まずはその1歩目として、毎日使うお財布の中身を軽くして、少しずつ家の中をスッキリさせて行きましょう!

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら