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今日は「夏至」名前の由来、冬至との昼の差、各国の過ごし方、知ってる?

日本では、1年で最も昼が長くなる「夏至」。今回は、「夏至」の名前の由来や、冬至との昼間時間の差、地域や国で違う「夏至」の過ごし方をご紹介します。今年の「夏至」は6月21日。由来や風習を知って、いつもとは違う1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

「夏至」と「冬至」の、昼間の差は?

「夏至」とは、北半球で最も昼が長くなる日のことで、東京でも日照時間は14時間以上になり、最も昼が短い「冬至」と比べると4時間50分も長いそう。南北の極に近いほどこの差は開き、北海道の差は8時間近く。また差が最も少ないのが赤道です。夏至の日は、東の空の一番北側から日が昇り、西の空の一番北側に沈む日ため、1年で一番昼が長くなります。暦では、真夏を意味しますが、日本ではちょうど雨期と重なるため、日照時間の長さや、暑さをそれほど意識することはありませんね。反対に冬至は一番南側から日が昇り、一番南側に沈むので、1年で最も日が短くなります。そのちょうど中間位置で太陽が昇って沈むのが「春分」と「秋分」です。

 

「夏至」の名前の由来は?

夏至には、夏に「日長きに至る(きわまる)」日という意味があるそうです。古来中国には、1年を24の期間に分け、それぞれを季節として名前を付けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」という区分法があり、夏至はそのうちの1期間でもあります。二十四節気では、夏至と冬至は「二至(にし)」と呼ばれ、春分と秋分の「二分(にぶん)」と併せて「二至二分(にしにぶん)」という重要な季節の節目の日です。

 

日本に残る「夏至」の風習は?

「冬至」の日にはカボチャを食べたりユズ湯に入る習慣がありますが、「夏至」の日には、全国共通の風習は残っていません。それは、この時期が田植えで忙しい時期だったからというのが通説です。「夏至」から「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれる日までの11日間は、田植えの終わりと慰労会、豊作祈念が行なわれていた時期だったため、そのときに出されるお供え物や食事が、この時期の食習慣として残っている地域があります。関西地方の「夏至にタコを食べる」という習慣は、タコの足を稲の根になぞらえ、よく根付くように願って食したからだそう。ほかにも、福井県大野市地域で食される別名「半夏生鯖(はんげしょうさば)」と呼ばれる「焼きサバ」や、奈良県周辺に残る、6月に収穫したばかりの小麦とモチ米で作りきな粉をまぶした「半夏生餅(はんげしょうもち)」なども、この時期特有の食べ物です。

 

日照時間が短い北欧の「夏至」の過ごし方は?

長い夜が続く北欧の人々にとって「夏至」は本当に喜ばしい日で、スウェーデンやフィンランドでは、夏至に1番近い土曜日とその前日の2日間が祝日になるほどです。北欧各国で、樹木の葉や花を飾り付けた夏至柱を立てて踊り明かしたり、夏至祭が開催されます。また、この時期に合わせて夏休みを取る人も。スウェーデンでは、多くの人が夏の別荘に向かい、友人、家族と夏至祭を楽しんだり、新ジャガ、酢漬けのニシン、この夏初めて取れたイチゴをみんなで囲み、ゆっくりとおしゃべりを楽しみながら、いつまでも続く明るい一日を過ごします。

 

まとめ

ちなみに、 南半球では「夏至」の日は北半球とは真逆で「1年で最も日が短い日」になります。季節も冬なので「winter solstice(冬至)」と呼ばれているんですよ。由来や風習など深く知ると、これまでなんとなく過ごしていた「夏至」という日がとても貴重な日に思えてきますね。せっかく明るい時間が長いのだから、忙しい時間帯ではありますがちょっと家事の手を休めて、また、会社からの帰り道、ゆっくりとお子さんと夕涼みしてみてもいいかもしれませんね。

 

Heidi

キャンプ大好き。大自然の中、の〜んびり読書したりヨガしたり昼寝したりしています。
料理(お菓子作りは苦手)、テーブルコーディネート、花、コスメなども好きです。
ファッションはシンプル系が好きです。