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10%への「消費増税」2019年10月に再延期、みんなは賛成?反対?

2017年4月に予定されていた消費増税が、2019年10月へ、2年半ほど延期されると発表されました。今回は、消費増税の賛否と個人消費への影響について聞いたアンケート結果をご紹介します。社会保障費へ充てられるはずの消費増税が延期されると、将来の不安が先送りされることにもなりますが、現在の景気やお財布事情だけでも判断できない難しい問題です。みなさんは、どんな意見をもっているのでしょうか。

 

消費増税の再延期に半数が賛成!

オウチーノ総研が、首都圏在住の20~59歳の男女863人に行なった「『消費増税』に関するアンケート調査」によると、今回の再延期に「賛成」と答えた人は54.4%、「反対」は25.8%、「どちらでもない」が19.8%でした。賛成派の理由で最も多い回答は「景気が悪いから」。次いで「生活が厳しいから」「ほかにも削るべきところがあるから」という声が聞かれました。一方反対派は「財政難だから」という声が最も多く、次いで、「当初の計画が遅れているから」という声が聞かれました。

<賛成>

  • もう少し景気が回復する様子を確認してからのほうが良い(54歳・男性)
  • 将来的には増税は仕方がないのかもしれないが、現在家計を圧迫するのは厳しいから(39歳・女性)
  • 税金の無駄遣いが多いから。収入が決まっているなら支出を見直すべき(39歳・女性)
  • ほかにも税収入として検討すべきことが沢山ありそうだから(30歳・女性)
  • 復興が進んでからするべきだと思う(25歳・女性)

<反対>

  • 財政赤字を先送りにしては後の世代にツケを先送りするだけだから(38歳・男性)
  • 予定されていた介護などの政策が先延ばしにされる影響は大きいから(58歳・男性)
  • 社会保障や年金の問題は急務だと思うから(54歳・女性)
  • 問題の先送りで今後に向けての希望がない(56歳・男性)
  • いずれにせよ将来的に増税は必要だから(28歳・男性)

 

消費増税を延期すれば、個人消費が回復する?

次に「消費増税の再延期によって、個人消費が回復するかどうか?」と質問したところ、一番多かった回答は「回復しないと思う(27.8%)」、次いで「どちらかというと回復しないと思う(20.6%)」となり、合計48.4%の人が、消費増税を延期しても個人消費の回復には繋がらないと思っていることが分りました。個別の声を見てみると、現状維持にはなっても、根本的な景気回復には別の対策が必要だという声が多く見られました。

 

<回復しないと思う>

  • 収入が増えなければ、現状から変化はないと思う(28歳・男性)
  • 再延期だけでは現状維持で、回復のためにはほかに政策が必要だと思うから(27歳・男性)
  • さらに悪化するのを避けただけだから(40歳・男性)
  • 再延期ではなく5%に戻す必要があると思う(54歳・女性)
  • 将来に備え貯めておきたいという気持ちの方が強いから(40歳・女性)

<回復すると思う>

  • 増税までの2年半は消費が伸びると思うから(37歳・男性)
  • 次の増税に向けた買い溜め期間が延びるから(34歳・女性)
  • オリンピックも近くなるから(39歳・男性)
  • 企業の求人倍率が上昇しているから(51歳・男性)
  • 希望的観測(45歳・男性)

 

消費税は何%が妥当?どちらにしても割り切れる数字がいい!

また、「消費税は何%が妥当だと思うか」を聞いたところ、「5%」と回答した人が31.8%と一番多く、次いで「10%」が17.8%でした。現状の8%よりも下げて欲しいという意見は、全体の3割でしたが、消費税は5%だった時代が一番長いうえ、3%や8%と違って計算もしやすく慣れているのかもしれません。一方予定されている「10%」が妥当という声も2割ほどあり、日本の財政再建のために、何かしらの増税は必要と考えている人も5人に1人はいることが分りました。

 

◇54.4%が消費増税再延期に「賛成」!3人に1人が納得の消費税率は?(オウチーノ)
http://www.o-uccino.jp/article/archive/money/20160623-souken/

 

qufour(クフール)編集部

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