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【マロンの見た男女の差6】真面目な夫がうつ病、自分が働く?離婚する?

新宿2丁目Bar「まろん☆ぐらっせ」のマロンが、水商売で得た知識と経験から独断と偏見で答えるわ。今回は、旦那様がうつ病になって身の振り方を悩む奥様なんだけど、病気の知識がない私なりに書かせてもらうわね。今回はちょっと難しい相談だったから、相談の答えになっているかどうか分からないところもあるんだけど、参考にして一緒に考えてほしい……そんな今日この頃のマロンよ。

 

真面目な夫がうつ病、自分が働くのも不安。離婚するのも不安

Q.とても真面目で、責任感もあり、家庭よりも仕事が好きだった主人が、体調と仕事の調子が同時に悪くなったことからうつ病になり、休職後に退職しました。すぐに働くのは難しそうですが、主人は仕事一辺倒だったので、子どもとどう接していいか分からないようですし、家事もできません。子どもは幼稚園児が2人いますが、上の子の妊娠後期から私は専業主婦です。とりあえず私が働きに出ようと思っていた矢先、私の実家から離婚して実家へ戻ることを勧められ、揺らいでいます。結婚を続けるのも、実家へ戻るのも、どちらも不安だらけですし、選ぶには決め手に欠けています。どの辺を考えて、選べばいいと思いますか。(埼玉県・35歳・女性)

 

奥様はもう、旦那様を見限ってしまったのかしら?

「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」

 

結婚式のとき、神様の前でこの誓いに一度は「Yes!」って言ったんじゃないかしら?私は無宗教だけど、夫婦になるときのこの誓いには、「覚悟」みたいなもの感じるのよ。今回の場合、家族の今は「貧しいとき」、旦那様は「病めるとき」であり、奥様は「慰め」と「助け」のときなんじゃないかしら?

 

いくら仕事が好きだったとは言え、旦那様の病気は家族のために一生懸命仕事をした結果なのに、「病気で働けない」「家事も子育てもできない」からって、すぐ離婚じゃあ旦那様もうかばれないわぁ。「恩を仇で返す」行為じゃないかなぁ?なんだか可哀想。

 

ここまでの回答は「理想」よ。現実的に考えたら大変よね

ご相談からは、旦那さんは休職後に退職したってことしか分からないんだけど、うつ病は重度なのかしら?まず最初に「綺麗な理想」を言ってみたけど、限度も限界もあるわよね。子どもを育てるにはお金も、良い環境も必要。あと何年かかれば治るかも分わからない病になった旦那様を抱えて、家族も守らなければならない奥様からしたら不安になるのも当然だと思うわ。

 

それから、旦那様の病気が家族に与える影響も気になるわよね。病気だから仕方ないとは言え、お子さんにこれからどんな影響があるのかしら?旦那さんからしても、心をひたすら休めなければ治らない病のなかでは、家事や子育てするのも無理かなと思うのね。

 

うちのお客様の場合も、支えきった夫婦もいれば共倒れした夫婦もいるのよ。だから今回は、私の考える「理想」「現実」の話、両方を書いてみたわ。

 

一番重要なのは、お子さんにとって最善な選択をすることよ

なんだかんだ言っても、実は大人はどうでも良いの。結局、お子さんのことに尽きると思うのよ。うつ病の旦那さんが家にいて、奥さんが仕事に出るとして、家事も子育てもしたことない旦那さんが、お子さんにどう影響するか?だからと言って、離婚することでお子さんを父親のいない子にしても良いのか?

 

私には、奥さんも旦那さんも、現状に対してどんな不満と不安があるのか、細かいことまでは見えないので、その先は状況を考えて、あくまでも「お子さんのために最善なのは何なのか」で奥さんが決めるべきよ。

 

2つに1つの決められない選択なら、答えを出さずに待つのも手

結局「どうしたらいいか」は、私が答えをだすべきではないと思うんだけど、最後に私なりに私だったらこうするってことを言うわね。

 

奥さんは不安だらけって言ってるけど、「不安」って知識と経験で取り除いたり、軽減させられると思うの。だから「うつ病」について、病気の知識だけじゃなくてこれから先のことも、いろいろ調べて、学んだらいいと思うわ。似たような状況の夫婦がどんな選択をしたかだとか、専門医の意見、カウンセラーのすすめもあるんじゃないかと思うの。あと、いろんな支援制度もあるんじゃないのかなぁ?そういう選択肢のなかに実家に戻ることもあるし、旦那様にだって実家はあるでしょう?

 

子どもにとってベターなことを考えると、離婚ではなくそれぞれが実家に戻って見るっていう「別居」はどうかしら?お子さんからしたら父親をなくすこともないし、旦那さんからしたら復帰するための休息も取れるし、奥さんも仕事と子育ての両立がしやすいと思うのだけど。これは、今のままの状況でも離婚でもないけど、お子さんにとって良い方法として私が考える一案ね。私としては、まだ離婚は時期尚早と考えるわ。

 

 

マロン

新宿2丁目Bar「まろん☆ぐらっせ」のオーナーママ。いろんな人と会い、ウンザリするほど人を見聞きしながら「まろん☆ぐらっせ」は20年、夜のお仕事に入ってからは30年近くになる。こんな自分の経験でも誰かのお役にたてればと思う今日この頃。座右の銘は「男は度胸、女は愛嬌、オカマは最強!」。