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【不調の薬膳15】お疲れ肌を改善!女性の味方「黒い食材」で美肌を目指す

薬膳では黒い食べ物が「疲労」や「美容」に効くとされていて、「黒豆」や「黒ゴマ」などの「黒食材」はどれも女性の強い味方です。そのほか、イライラを和らげたり美肌へ導く食材もご紹介しますので、黒い食材と一緒に試してみませんか。「黒」は五行の色彩で「水」の場所にあり、「腎」の働きを助けてエネルギーをチャージできる食べ物が多いのです。黒食材でお肌や体を整えて、秋を健やかに楽しめる体を目指していきましょう!

 

脱お疲れ肌に「黒キクラゲ」、ウルウル肌なら「白キクラゲ」

「キクラゲ」は体に足りない「水」を補う作用が強く、特に「黒キクラゲ」は「血」を巡らせるので、肌のシミを防ぎ、肩凝りへの効果も期待できます。豊富に含まれる「食物繊維」は、腸内環境を整えるのでアンチエイジングへの効果もあり、女性の強い味方です。また乾燥キクラゲには、「カルシウム」「カリウム」「マグネシウム」などのミネラルが豊富なんですよ。ウルウル肌を目指すなら「白キクラゲ(銀耳、ギンジ)」。同じく肌乾燥を和らげて保水力のある「梨」や、ストレスを軽減する「棗(なつめ)」と一緒にデザートやサラダに使われます。白キクラゲやライチは、絶世の美女と歌われた楊貴妃が好んで食べたとされる食材なので、みなさんもぜひ美女気分を味わいながらお召し上がりください!

 

イライラを防ぎ、満たされ女子を目指す「黒豆」

黒豆の「帰経(きけい)(食材がどの臓腑に入り、効いていくかを示した 経路のこと)」は「脾」や「腎」で、何となく疲れやすかったり、だるい、めまいがする、食欲がない、胃に水が溜まった感じがあるといった「虚」の証(しょう・反応や症状のこと)を補います。「補血」作用があるので貧血を予防するほか、大豆にも含まれる「イソフラボン」はホルモンバランスを整えます。さらに「ビタミンE」を含むので美肌、美髪への効果も期待でき、まさに女性やオシャレ男子の味方ですよね!「カルシウム」が豊富なのでイライラも防ぎ一石三鳥。黒豆は注目度が上昇中の食材で、最近はパンに入っていたり、お茶(黒豆茶)でも飲めるので身近な製品から試してみてくださいね! 

 

ツヤ美人になれる!? 「血」を満たす「黒ゴマ」

肌ツヤ、髪のツヤを取り戻すなら「黒ゴマ」です。これまでも料理に「振りかけてみてください」とご紹介してきた黒ゴマは、造血作用があるので「血虚」を防ぎ、貧血を予防して、体を冷やしません。「腎」の機能を高めて老化を予防したり、白髪も改善すると言われています。しっとり肌を手に入れるなら、「山芋」のすりおろしと一緒に食べるとパワーが付きますよ!

 

リラックスして、愛され体質になる「黒砂糖」

煮物やお菓子を作るときに活躍する砂糖ですが、もし可能なら精製されていない「黒砂糖」を使うと、意外にも血流を良くして、ストレスや疲労の緊張から体を解いてくれます。薬膳では、疲労回復のため盛り付けたごはん、おかず、汁ものの上からティースプーン1杯ほどの黒砂糖をかけて食べることもありますよ。ホットミルクに入れるなら、牛乳+黒砂糖+きな粉(大豆)のかけ合わせで栄養価が上がります。「きな粉」は、黒豆茶や紅茶とも相性が良く、食べ方や飲み方にアレンジが効くので、黒砂糖と一緒にお菓子にも使ってみてくださいね。心を落ち着かせる「牛乳」は胃腸の働きも調えますので、日々健やかにリラックスして過ごしたい方は、ぜひお試しを!

 

まとめ

「黒い色」や「色の濃い」食材を始め、「クルミ」や「栗」、「ホウレン草」などの食材は「血」を補ったり、寒い冬を乗り切るためのパワー食材として登場します。もちろん1年を通じて入手できますので、エネルギーをチャージして体を元気にしたいときは、たっぷり摂って力を付けましょう。お疲れ気味のパパや、屋外での作業が続いたり、疲労が抜けない方もおすすめです。美肌効果の高い食材は皮膚をキレイにするだけでなく、腸内環境を整えたりエネルギーも補うので、たくさん活躍してほしい食材たち。みなさんがなりたい自分に近づいて、笑顔になれますように!

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。