暮らし

【栄養士まなさん節約レシピ26】時短簡単!野菜の副菜アイデアレシピ4品

今回は肉や魚を使わず、野菜をメインにした副菜を4品ご紹介します。いつも冷蔵庫にある材料でも、ちょっと違った調理法でアレンジするだけで、メニューの幅がこんなに広がるのか、と感じていただけると嬉しいです。どのおかずも献立の1品に、またお弁当にも使えて、野菜ならではの彩りと食感が、献立にアクセントを添えてくれますよ。試してみてください。

 

キャベツの巻き漬け

茹でたキャベツの葉で青ジソ、ニンジン、ダイコン、キュウリなどを巻いて即席漬けにしたものです。塩昆布を使うと、ダシの風味と味付けが1度にプラスできるので、時短にもなります。食べるときは、切ってから盛り付けると断面がきれいです。塩分控えめなので、作り置きのときの保存期間は3日を目安にしてください。密閉容器へ入れて、冷蔵庫で保存しましょう。

 

キャベツの巻き漬け:材料と作り方

<材料(3~4人分)>

キャベツ:150g(大きめの葉3枚)
青ジソ:6枚
ニンジン:30g
ダイコン:30g
キュウリ:20g
塩昆布:10g(※塩分20%のもの)

 

<作り方>

  1. キャベツは茹でてザルに上げ、冷ましてから水気を絞り、固い芯の部分は取り除いておきます>/li>
  2. ニンジン、ダイコン、キュウリは、すべて千切りにします
  3. キャベツの上へまず青ジソを乗せ、その上へ残りの野菜と塩昆布を乗せ、右側の葉をたたみ、手前からロールキャベツの要領でくるくると巻いていきます。左側の折っていない葉は、親指で押し込んでしっかり止めましょう
  4. チャック付き保存袋へ巻いたキャベツを入れてジッパーを閉め、冷蔵室の平らなところへ置き、未開封の牛乳パックなどを重石にして2~3時間置きます
  5. 食べる直前に切り分け、お好みでゴマなどを振っていただきます

 

取り除いたキャベツの芯は、捨てずに冷凍保存しておき、後日薄くスライスして味噌汁などへ入れると、柔らかくなり美味しくいただけます。1度冷凍することで、キャベツの固い組織が壊れるのが理由です。

 

自家製カッテージチーズで作る、ニンジンと小松菜の洋風白和え

温めた牛乳へ塩とレモン汁(または酢)を加えると、酸の影響で牛乳に含まれるタンパク質が凝固します。これを布巾で絞ると簡単にカッテージチーズが作れます。ケーキにも利用できますが、今回はこれを使って洋風白和えを作りましょう。

 

ニンジンと小松菜の白和え:材料と作り方

<材料(3~4人分)> 

◯カッテージチーズ出来上がり50g分
牛乳:250cc
塩:ひとつまみ
酢:大さじ1(またはレモン汁)

ニンジン:150g
小松菜:100g(1束)
めんつゆ:小さじ2(3倍濃縮のもの)
砂糖:小さじ1
すりゴマ:小さじ1

 

<作り方>

  1. 小鍋へ牛乳と塩を入れて温め、鍋の周囲が泡立って来たら(約60℃)酢を加えてかき混ぜ、火を止めて5分ほど置きます
  2. ザルへ厚手のキッチンペーパーか布巾を敷いて牛乳を流し、軽く絞ります
  3. ニンジンは千切りにして、塩で揉んでからさっと茹でます。小松菜は茹でてザルへ揚げ、長さ3cmくらいに切っておきます
  4. ボウルへカッテージチーズ、めんつゆ、砂糖、すりゴマを入れてよく混ぜて和え衣を作ります
  5. ニンジンと小松菜を和え衣で和えて完成です

 

トマトやアボカドをこのカッテージチーズとマヨネーズで和えても美味しいですよ。またカッテージチーズを絞ったときに出てくる水分は「乳清(ホエー)」です。まだ栄養が残っているので、野菜スープなどに入れたり、サイダーで割ってフルーツ缶を添えたりして無駄なく摂取しましょう。

 

セロリのキンピラ

セロリには独特のクセと筋っぽさがあるためか、苦手な人が多いですが、繊維を断ち切るように薄い斜め切りにするとあまり気にならなくなります。またセロリが好きな人は、葉を一緒に炒めてもよいでしょう。

 

セロリのキンピラ:材料と作り方

<材料(3~4人分)>

セロリ:1本
酒:大さじ1
醤油:大さじ1
炒め油:小さじ1
豆板醤:お好みで(または食べるラー油)

 

<作り方>

  1. 酒と醤油を小皿で合わせておきます。豆板醤などを加える場合はここで加えてください
  2. フライパンへ油を熱してセロリを炒め、しんなりしたら合わせ調味料を加えて馴染ませ、火を止めます

 

炒めることでセロリの独特のクセが和らぎ、薄い斜め切りにすることで筋っぽさが消えるので、セロリが苦手な人でも食べやすいメニューです。冷めても美味しいので、お弁当にもOKですよ。

 

レンコンボール

レンコンボールは、すりおろしたレンコンを軽く絞って小麦粉と卵でつなぎ、からっと揚げたものです。そのままお塩で食べたり、鍋料理へ入れたり、汁物の具にしたりと使い回しも効きます。食物繊維たっぷりなので、お通じがお悩みの方にもおすすめです。

 

レンコンボール:材料と作り方

<材料(3~4人分)>

レンコン:200g(すりおろして軽く汁気を絞ったもの)
卵:1個
小麦粉:大さじ4
塩:小さじ1/2
揚げ油:適宜

 

<作り方>

  1. レンコンは皮を剥いてすりおろし、水気を絞ってボウルへ入れます
  2. そこへ卵と小麦粉、塩を入れて大きめのスプーンでよく混ぜます。レンコンの水分が多くてまとまりにくい場合は、小麦粉の量をもう少し増やしてください
  3. 1口大に丸めて中温の油で揚げ、油を切っていただきます

 

揚げたてをそのまま食べるなら、お塩でいただくのがおすすめ。また作り置きしておいて、後日食べる場合は、冷めてからチャック付き保存袋へ入れて冷凍保存も可能です。汁物の具材としても重宝します。

 

まとめ

地域にもよると思いますが、野菜類を1度にたくさんもらって、持て余すことがありませんか?我が家でも、義父母の親戚や友人にレンコン農家がおられるので、収穫の時期には大量にいただいてしまいます。実は、ご紹介したレンコンボールは、これまでレンコンをたくさんもらってきた義父に教わった料理なのです。男の人でも気軽に「作ってみよう」と思える簡単レシピなので、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

まなさん(管理栄養士)

初めて包丁を握ったのは小学4年生。料理好きが高じて管理栄養士に。
主婦歴30年、得意分野は「オカンのメシ」。
大食いダンナと偏食息子のために日々料理を作る。
おしゃれな盛り付けとは生まれてこのかた無縁なのが少し悲しい。