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現役保育士のアイデア、食事を残す子に「レストランごっこ」で楽しく完食

一生懸命作ったごはんを、子どもたちが残すと悲しくなりますね。そんなことが続くようなら、目先を変えて子どもたちと一緒に「レストランごっこ」をしてみませんか。子どもたちは、案外気まぐれ。気分が変わって楽しくなると、好き嫌いなく美味しくごはんを食べたりするものです。ウェイターやレジ係などを演じれば、子どもの発達を促すことにもつながります。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。

 

レストランの準備で子どもの気持ちを盛り上げる

レストランごっこは、道具や衣装の準備から始めましょう。もちろん全部そろえる必要はなく、なければほかのもので代用したり、あるものを活用するだけでも十分です。いつもと違う特別な雰囲気を演出するなら、食器やカトラリーを変えてみてもいいでしょう。時間があれば、事前にメニュー表を準備しておくとより本格的になり、子どもたちも喜びますよ。準備の時間を一緒に楽しむことで、子どもの気持ちも盛り上がります。

 

<用意する物>

料理、エプロン、三角巾、テーブルクロス、紙ナプキン、お皿、コップ、箸、箸置き、スプーン、フォーク、メニュー表、伝票(メモ帳)、電卓など

 

ウェイトレス、レジ係、お客さんを決める

テーブルクロスや小道具があるだけでも、いつもの食卓は気分が変わるものですが、ここでもう一工夫。ウェイトレス、レジ係、お客さんなど役柄を決めましょう。子どもは役柄を演じるのが大好きです。きっと張り切ってその役目を果たそうとしてくれますよ。でも今回の目的は、食事を楽しむことなので、役柄にこだわる必要はありません。途中で交代しながら演じてみるのも楽しいですね。

 

子どもと一緒にテーブルセッティングを楽しむ

お子さんと一緒にテーブルセッティングをしてみましょう。レストランのように、机にテーブルクロスを敷いたり、箸、スプーン、フォーク、スプーン、食器をセットします。年齢が大きい子であれば、カトラリーを置く位置や向きに気を配るのもいいですね。もしあれば、紙ナプキンやお花も飾ってみると、よりレストランっぽくなります。

 

役柄を演じながらレストランごっこを楽しむ

準備ができたら、いよいよ開店です。 レストランのように、ウェイトレスがお客さんを食卓へ案内し、注文を取って、飲み物や料理を運びます。食事が始まったら、みんなでおしゃべりしながら楽しみましょう。食べ終わったらレジ係が会計をします。子どもが小さければ、食事はあらかじめ盛り付けておいて運んでもらうだけにしたり、大きければ食後にウェイトレスさんがお皿を洗うなど、年齢に応じてそれぞれの役目を替えてみるのもおすすめです。きっと、いつもの料理も一層美味しく感じられますよ。

 

まとめ

食事の時間は、家庭でもときどき雰囲気を変えるように心掛けると、楽しい時間に変身します。レストランごっこは楽しいだけでなく、料理をこぼさないように運ぶ、言われたことを理解して行動する、レジを真似する、片付ける、お客さんとしてレストランを楽しむなど、いろいろな刺激があり、子どもの発達にもとてもいいのです。やってみると、出す料理を間違えたりこぼしたりと、多少ハプニングもあるかもしれませんが、実際に体験したことで、「次は料理をゆっくり運んでみよう」と、子どもなりに考えることが学びになります。最初は少しママの負担が増えてしまいますが、子どもの好き嫌いが減ったり、進んでお手伝いしてくれるようになったりと、ゆくゆくは楽になっていくはずです。ママも好きな飲み物や食べ物を準備して、リラックスしながら一緒に楽しめるといいですね。

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。