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現役保育士のアイデア、トイレトレーニングの始め方2「トレーニング期」

前回の「慣らしトイレ期」で、お子さんがトイレに行くことに慣れてきたら、次は本格的にトイレ排泄する「トレーニング期」に移行しましょう。この時期は一進一退しながら、少しずつ慣れていくことを目指します。ほめたり、楽しみを用意したり、ちょっとした工夫で、子どもたちもやる気を見せてくれますよ。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。

 

トイレで排泄できたら大げさにほめて、子どものやる気を引き出す

トイレへ座るのに慣れてくると、排泄できることが偶然も含めて増えてきます。「おしっこサイン」のほかに、食事前後、お昼寝のあとなど、活動の節目にトイレへ誘ってみましょう。そして排泄できたら、大げさにほめると子どもの嬉しさも倍増します。トイレで排泄するたびにシールを貼っていくなど、お子さんが喜ぶご褒美を与えるのも、このころは効果がありますよ。

 

ズボンの着脱はトイレの外でするのも一案

狭いトイレの中でズボンやパンツを履くのは、子どもにとっては大変なものです。特に寒い冬は、トイレが冷えて嫌がることもあります。そんなときはトイレの外で、ズボンやパンツを着脱してもいいですね。また冷える冬場のトイレを暖房器具で温めれば、嫌がるのを和らげる効果あります。

 

トイレットペーパーは、事前に切ってたたんでおく

トイレットペーパーを切るのは、小さな子どもにはまだまだ大変なこと。最初のうちはトイレットペーパーを40cmほどに切って折りたたみ、カゴへ入れてすぐ使えるようにしておくと便利です。トイレットペーパーを自分で切るのは、トイレでの排泄が習慣になったころに、少しずつ始めれば大丈夫ですよ。また子どもは、くるくる回るトイレットペーパーを引き出して遊ぶのが楽しくてたまりません。そちらに夢中になってしまいがちなので、この時期は子どもの手の届く場所へトイレレットペーパーを置かないのも一案です。

 

イヤイヤ期と重なったら、トイレの次にお楽しみを用意して!

トイレトレーニングを始める時期は、「イヤイヤ期」と重なってしまうので、ママは大変なことも多くなりがち。そんなときは、子どもの「イヤイヤ」を受け止めつつ、お子さんが楽しくなることを用意して、トイレが終わったら楽しいことがあると伝えると、すんなりトイレへ行ってくれることも多いですよ。「トイレに行ったら、おやつにしよう」「絵本読もう」などと伝えると、子どもも先への見通しができます。

 

まとめ

完全にトイレで排泄できるようになる時期は、個人差はありますが、3~4歳ごろと言われています。トイレへ行くことへの抵抗感が少ない子は、すんなりトイレ排泄できるようになる場合もありますが、まだまだ失敗はつきものです。ママがあらかじめ「完了までには時間がかかるもの」と思っておけば、周りの子と比べて焦らずに子どもと接することができますよ。またトイレへ行くときに、車ごっこや電車ごっこ、動物のまねっこで誘うなど、トイレへ行くために楽しい工夫をするのもおすすめです。そしてもし機会があれば、友だちと遊んだときに、お友だちがトイレへ行く姿をお子さんに見せてあげると刺激になりますよ。

 

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。