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「自分らしさ」から「清潔感・シンプル」へ、過去5年おしゃれ傾向調査

忙しい毎日を過ごしていると、後回しになりがちな「おしゃれへの関心」。今回は、おしゃれへの関心度、おしゃれや身だしなみで心掛けていることなどを聞いた調査結果をご紹介します。18~69歳の男女へ行なったアンケートによると、女性は年齢に関わらず8割以上が「おしゃれをしたい」と回答していますが、過去5年間で若い女性のおしゃれへの関心に変化があるようです。みなさんのおしゃれへの関心度は変わりましたか?

おしゃれへの関心、女性は年代に関わらず8割超え

リサーチ会社「リサーチ・アンド・ディベロプメント」が、首都圏に住む18~69歳の男女を対象に実施した調査によると、「積極的におしゃれをしたい」「ある程度はおしゃれをしたい」を合わせ、「おしゃれをしたい」と回答した人の割合が、女性は年代にかかわらず8割を超えていることが分かりました。一方、「おしゃれをしたい」と回答した男性は、全体では5割。しかし、30代以下が5割以上なのに対し、40代以上は5割以下と差がありました。男性と異なり、女性はいくつになっても「おしゃれ」を意識しているものですね。

 

男女年齢別、過去5年の関心度では、若い女性の関心が減少

「おしゃれへの関心度」を過去5年間で比べてみると、年齢を分けずに見た場合、男性も女性も関心度にほとんど変化がなく、男性は5割、女性は8割以上の関心がありました。しかし世代別に見ていくと、女性の18~24歳層で、「積極的におしゃれしたい」の比率が2011年の51%から2015年の27%へと減少の傾向が。それでも30代以下の女性は、ほかの年代よりもおしゃれへの関心度が高いのですが、24歳以下の「おしゃれへの積極的な関心度」が減っているのは少し驚きですね。

 

心掛けているのは、清潔感、年齢にふさわしい、シンプル

次に、「おしゃれや身だしなみについての心掛け」を聞くと、30歳以下では、男女ともに「清潔感」がトップに。さらに女性について2011年の回答と比べてみると、18~24歳では「清潔感」「年齢にふさわしい」「シンプル」が、25~29才では「年齢にふさわしい」「健康的な美しさ」が1割以上増えていることが分かりました。一方減少した回答は、18~24歳では「自分らしさ・個性」「センスがよい」「流行おくれでない」などが、25~29歳では「若々しさ」がありました。全体的に、個性や自分らしさの表現への関心が薄れ、清潔感や年齢にふさわしいことに関心が移っている傾向が見られます。

 

まとめ

女性の全年齢で見ると、おしゃれへの関心度に変化はありませんが、若い女性の積極的な関心が薄れているのは、手頃でおしゃれなファストファッションが増えたことで、お金を掛けた「積極的におしゃれ」をしなくても、「ある程度はおしゃれ」ができるようになった環境の変化があるのかもしれません。増加している「清潔感」「シンプル」といったキーワードは、無印良品やユニクロなどの中心的なファストファッションブランドのイメージとピッタリです。また最近では、雑誌のモデル以上におしゃれな一般の方の自撮り投稿がSNSにあふれ、同時に自分の写真も投稿する時代。「自分らしさ・個性」を抑えたファッションのほうが、同世代に共感をしてもらいやすいのかもしれませんね。

 

◇時代は「着飾る」よりも「整える」~自然体重視の時代のキーワードは「清潔感」~(リサーチ・アンド・ディベロプメント)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000011405.html

 

 

qufour(クフール)編集部

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