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児童虐待は他人事じゃない!ママの6割以上「子どもに当たった経験あり」

児童虐待のニュースはあとを絶ちませんが、「特別なママ」だけがしてしまうことなのでしょうか。今回は、プレママとママを対象に、育児ストレスの実態や児童虐待への意見などを聞いたアンケート結果をご紹介します。忙しい毎日のなかでは、子育ての余裕もなくなりがち。アンケート結果からは、児童虐待を他人事ではないと感じる人が多いことも分かりました。

 

児童虐待のニュース、「他人事ではないと感じる」が7割以上

妊娠、出産、育児の情報サイトの「ベビカム」が、妊活、妊娠、育児中の678人へ行なった「児童虐待」に関する意識調査によると、「児童虐待のニュースを見聞きして、他人事ではないと感じたことがあるか」の問いに、「ある」と回答した人は484人で全体の71%となりました。7割以上の人が児童虐待を、身近な問題と感じているようです。

 

育児中のママ、6割以上が「子どもに当たったことがある」

また、育児中の583人へ「育児ストレスを感じたとき、虐待とまではいかなくても、子どもに当たった経験の有無」を尋ねると、366人が「経験がある」と回答。育児でイライラしたとき、6割以上のママが何らかの形で子どもに当たったことがあると分かりました。

 

育児のストレス解消は「好きなものを食べたり飲んだり」

次に、育児ストレスの解消法について聞くと、「好きなものを食べたり飲んだりする(54%)」がトップとなり、2位「睡眠をとる(30%)」、3位「おしゃべりをする(28%)」が続きました。2人に1人は、好きなものを食べたり飲んだりしてストレスを解消しているようです。

 

児童虐待は、周囲に相談相手や頼れる人の不在が原因

続いて全員を対象に「児童虐待の原因」について尋ねたところ、最も多かったのは「周囲に相談相手、頼れる存在がいない(66%)」で、次に「家庭環境(61%)」という結果に。プレママやママの6割以上が、児童虐待の原因は、ママが1人で孤独に育児をする状況にあるのではないかと感じているようです。

 

児童虐待を解消するために……ママたちの意見

回答した人から寄せられた、児童虐待を解消するために必要なことに関する意見をご紹介します。

・児童虐待は絶対に許せないが、誰にでも起こり得ることで、周囲の助けがあるかどうかで違う。相談できる人いたり、窓口を知っていたりするだけでも違うのでは。(33歳)
・虐待したくて出産した人はいない。周りの人の理解や行政のサポートが必要。私たち夫婦も実家と義実家のサポートがなければ、ストレスが重なり虐待しかねないと思う。(32歳)
・子どもの全責任を負って孤独に子育てをする母親はとても圧迫感を感じている。匿名で悩みを聞いてくれる行政サービスや、手軽で安全な家事代行や託児などの仕組みがほしい。(34歳)

 

まとめ

ストレスのかかる育児に「私だって、我が子に手を上げてしまうかもしれない」と不安を抱きながら、奮闘しているママたち。児童虐待は、特別なママだけがしてしまうことではないのかもしれません。そして忙しい日々と相談相手のいない状態での「子育て」は、気が付いたら「孤育て」になってしまう可能性も。「孤育て」で苦しくなる前に、自分に合ったストレス解消法を見つけたり、気軽に話せるママ同士のネットワークを作ったりしていきましょう。辛いときは、実家に相談するだけでも、気が楽になりますよ。

 

◇児童虐待、他人事ではないと感じるママ・プレママが約70%(ベビカム)
http://www.babycome.ne.jp/online/research/detail.php?vol=209

 

qufour(クフール)編集部

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