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【旬の薬膳32】1年の幸せを願う、「縁起の良い魚介」の薬膳レシピ3選

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

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年明けからそろそろ1週間、お正月飾りを片付けるころですね。今回は、年初めにピッタリな「縁起の良い魚介」を、消化が良く「体を温める」食べ方で調理した、寒さ(冷え)から体を守るレシピを3つご紹介します。メニューは、出世魚の「ブリ(鰤)」を使った根菜の煮物、縁起を担ぐ「タイ(鯛)」の中華風スープ、長寿や成長を祈る「エビ(海老)」のしんじょ揚げです。お正月料理(おせち)に飽きてしまった方も楽しめるレシピを集めたので、おめでたい食材を美味しく食べて、健康で幸せな1年を願いましょう! 

 

出世、成功を祈願!野菜がたっぷり摂れる「ブリ」の煮物

レシピブログ  ブリとたっぷり根菜の煮物(mcmasky)

出世魚の「ブリ(鰤)」と野菜をじっくり煮込んだ煮物です。ダイコン(【不調の薬膳10】食材紹介)は厚さ2cmの半月切りにし、面取りしてから、お米の研ぎ汁で下茹でします。レンコン(【不調の薬膳23】レシピ紹介)は、厚さ1cmの半月切りにして酢水に浸け、ニンジンは乱切りに。里芋は両端を切り落とし、皮を剥いて水に浸け、塩揉みしてぬめりを取りましょう。ブリ(鰤)のアラに、塩と酒を振り掛けて約10分置き、熱湯を回し掛けたら、氷水に取って血合いや汚れを洗い流します。ゴマ油を引いたお鍋で、ショウガの薄切り、ダイコン、ニンジン、レンコン、里芋を炒め、火が通ったら昆布ダシ、砂糖、酒、醤油、みりんを入れて煮立たせ、ブリを追加。アクを取りながら、落としブタをして30~40分しっかり煮込み、余熱で味が染み込んだら完成です。煮汁もたっぷりお皿に盛り付けて、青ネギ(アサツキ)を散らしていただきましょう。

 

縁起ものの「ブリ(鰤)」は、コハダとともに出世魚として有名です。薬膳で「ブリ(鰤)」は、血液そのものや体に必要な栄養を示す「血」を補う力が強いので、冬を越えるパワーをくれます。ブリが得意でない方は、代わりに「鮭」を使っても、「血」を補えますよ。このメニューへ「アサツキ」や「長ネギ」を多めに散らすと、血流を良くしたり、風邪予防になるのはもちろん、ブリの臭みを取るので「魚臭さがどうも苦手で……」という方にもおすすめです。さらに「アサツキ」は、香りを楽しむと気分がスッキリ。「カボス」を絞っても似た効果が得られ、爽やかな芳香でリラックスできます。そしてお正月の食べ過ぎや、運動不足でお腹がゴロゴロする場合は、「ダイコン」や「カブ」をしっかり摂ると消化不良を和らげる効果がありますよ!

 

おめでたい!「鯛」の中華風スープ、脱お正月料理にも

レシピブログ  鯛のアラ中華風スープ(シバタタカトシ)

「おめでたい」と縁起を担ぐ「タイ(鯛)」のスープは、お正月料理に飽きてしまったときのピンチヒッターとしてピッタリです。鯛はウロコを取り、熱湯を掛けてから水で洗い、アサリ(「肝」の弱りを助ける食材・レシピで紹介)は洗って塩水に入れ、砂を抜きます。ゴボウ(「おせち料理」でレシピ紹介)は乱切り、長ネギは白髪ネギに、レタスは適当な大きさに切りましょう。戻した干しシイタケ、シイタケの戻し汁に、1200ccになるように水を足して沸騰させ、鯛のアラ、ゴボウ、鶏ガラスープの素を加えて煮ます。アクを取りながら、20分弱火に掛けて、酒、みりん、醤油、アサリを入れ、最後にレタスを追加。塩で味を調整して、ゴマ油で香り付けしたら出来上がりです。器に盛り、白髪ネギを飾っていただきましょう。

 

縁起の良い「タイ(鯛)」は、「ブリ(鰤)」と並んで、今の時季に1番脂が乗って美味しいですね。「タイ(鯛)」はクセのない味でお子さんも食べやすく、消化しやすいのが特徴。「脾」の働きを助けて、倦怠感を和らげてくれますよ。このスープには、ぜひ身も加えてみてくださいね。また「ショウガ」や「長ネギ」は、風邪予防や風邪の引き始めに効くので、トッピングのほか、一緒に煮込むのもおすすめです。「アサリ」は、剥き身を使うと時短になり、薬膳では木の芽どき()のイライラを和らげるとされていますよ。干しシイタケは、鶏ガラスープや魚介のダシが出ているので使わなくても大丈夫。あれば「生シイタケ」を刻んで加えると、胃腸の機能を助けて、免疫力UPに! 

 

長寿と成長を祈って、「エビ」と里芋のしんじょ揚げ

レシピブログ  海老と里芋でしんじょ揚げ。(株)トキワさんのおかあさんのえーだし♡(ぐぅぐママ)

長寿と成長の祈りを込めた、混ぜて揚げるだけの「エビ(海老)」(【旬の薬膳7】メニュー紹介)のしんじょ揚げです。エビ(海老)は殻を剥いて背ワタを取り、塩揉みして洗い流してから、包丁で叩いてミンチ状に。里芋(サトイモ)は皮を剥いて厚さ3cmに切り、水にさらしたあと、ひたひたの水で茹でます。里芋に火が通ったら昆布ダシを加え、潰しながら水気がなくなるまで水分を飛ばします。エビ、片栗粉を加え、よく混ぜたものを9等分して、ギンナン(銀杏)を乗せます。上から片栗粉を掛け、形を作ってカラッと揚げ焼きにしたら完成。別の鍋で、めんつゆ、みりんを沸かして、水溶き片栗粉でとろみを付けたタレを、しんじょ揚げに回し掛けて、おろしショウガを添え、手まり麩を飾って盛り付けましょう。

 

「エビ(海老)」は、火を通すと背が丸くなることから、長寿や成長にあやかった食材です。カラ(殻)からもエキスが取れて旨味成分が豊富なうえ、冷えを改善するので、冬に食べるのに適しています。また「里芋(サトイモ)」も体が冷えず、体質を選ばない食材の1つ。「血」を入れ代える作用があるので、年の初めに食べて体をスッキリさせていきましょう。エビと里芋の組み合わせは、炊き込みごはんにしても美味しいですよ。さらに、しんじょ揚げに添える「ギンナン(銀杏)」は、咳止め効果があるので、空咳が出るときにどうぞ。ほかに、最初のレシピでご紹介した「ダイコン」(【不調の薬膳10】食材紹介)や「レンコン」(【不調の薬膳23】レシピ紹介)といった食材にも、咳や喉を潤す効果があるので、一緒にお試しくださいね!

 

薬膳で考える「タイ(鯛)、ブリ(鰤)、エビ(海老)」の効能

今回は、1年の幸せを願って、おめでたい「魚介」のレシピをお送りしました。薬膳で「タイ(鯛)」「ブリ(鰤)」「エビ(海老)」は、穏やかに滋養を補うほか、体を冷やさないので、年の初めに安心して召し上がれる食材です。特に「タイ」と「ブリ」は、EPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含むので、生活習慣病の予防も。どのレシピも消化しやすい食材を使い、体を温める調理方法なので、寒さ(冷え)による体力の消耗を防ぐ力をくれますよ!

 

実は、前回の「おせち料理」でご紹介した、「ニンジン」、「黒豆」(【不調の薬膳15】食材紹介)、「クリ(栗)」といった食材も、体に優しく活力を補えて、どなたも食べやすいものばかり。年の初めにみなさんが口にする食べ物は、昔から縁起が良いとされるだけでなく、心身を下支えしてくれて、1年をスタートするのにピッタリなのですね。それでは、みなさんの健康と幸せをお祈りしています!今年もよろしくお願いいたします。

 

【旬の薬膳31】今からでも間に合う「おせち料理」の薬膳レシピ3選

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日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。

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