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現役保育士のアイデア、食物アレルギー児の入園・入学前しておきたい準備

食物アレルギーのある子どもの入園・入学は、給食がとても心配ですよね。そこで今回は、入園・入学の前にしておきたい事前準備を4つご紹介します。あらかじめ準備しておけば、安心して入園・入学の日を迎えることができますよ。そんな準備現役保育士のアイデア、食物アレルギー児の入園・入学前しておきたい準備
方法を、食物アレルギーの小中高生をもつ現役保育士がお伝えします。

 

事前に園・学校と話しておくと安心

入園・入学する前に、まずは食物アレルギー対応状況について、園や学校へ電話で問い合わせてみましょう。場合によっては、事前に話し合いの機会を作ってくれるところもあります。今では食物アレルギーに対応してくれる園や学校も、すいぶんと増えていますが、アレルゲン除去のみ、食品の代替え、家庭からの持ち込み食材で代替えなど、対応もさまざまです。また薬の取り扱いが厳しい園や学校もあります。先生、主治医、保護者で連携して、よりよい方法を考えていければいいですね。

 

事前に給食の様子を見せてもらうと入園・入学後の生活がイメージしやすい

食物アレルギーの子の給食は、お盆の色を変える、表示をする、子ども自身で給食を取りに行くなど、誤食を防ぐさまざまな取り組みがあり、園や学校ごとに異なります。事前に給食時の配膳から、食事、片付けまでを一通り見ておくと、誤食が発生しないようにどこへ気を付ければよいかをイメージしやすくなります。そのうえで給食が始まる前に、子ども自身にも気を付けるポイントを伝えておくといいですよ。

 

子ども自身に何が食べられないか認識させる

日ごろから一緒に買い物に行き、子ども本人へ食べられる食品・食べられない食品を伝えておくと、早い段階から子ども自身が食物アレルギーを認識できるようになります。大人だけで済ませてしまわないことが、園や学校での誤食防止にもつながりますし、子どもが自分自身で身を守れる、たくましい子どもに育ちますよ。

 

入園・入学したら伝達事項を書面で渡そう

事前に打ち合わせしておいても、春の異動で先生が変わったり、対応が変わることもあります。先に内容は伝えてあるので、先生同士である程度の内容は伝達されると思いますが、入園・入学直後の先生方はとても忙しいので、伝達事項を紙にまとめて渡すといいですよ。食べられない食品、アレルギー症状が出たときの対応、症状に合わせた薬の飲み方、緊急連絡先、病院の連絡先などがあるといいですね。また先生がお休みした場合など、複数の先生が関わることもあるので、書面で渡すことで、共通認識をもってもらうこともできます。

 

まとめ

食物アレルギー対応は、園や学校によって本当にさまざまです。給食の提供も、センター方式、自園(校)方式、業者のお弁当などいろいろな形態があるため、できることとできないことがあります。まずは園や学校ができることを優先しながら、こちらからの要望を伝えるといいですよ。やってもらうことが当たり前にならないよう、感謝の気持ちを伝えていくことで、先生とよりよい関係を作る第一歩になります。また子ども自身にも、食物アレルギーがあることを認識させ、とは言えいつか食べられるようになることも伝え、希望を持って園や学校生活を送れるようにしていきたいですね。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。