暮らし

自分で調合に挑戦(2)、小ジワやほうれい線を集中ケアする化粧水レシピ

年齢を重ね、肌が乾燥しやすくなると気になるのが、小ジワやほうれい線。今回は、保湿成分を使い、香りに癒され、内面からのハリを取り戻す化粧水レシピを紹介します。お肌と心に同時に作用するアロマ化粧水で、みずみずしいお肌を取り戻しましょう。

 

小ジワとほうれい線対策に必要なのは「セラミド」「尿素」

皮膚の表面の角質層は、細胞間脂質と呼ばれるセラミドと、ナチュラルモイスチャーファクターと呼ばれる天然保湿因子、それに皮脂によって覆われていて、肌の水分量を保っています。年齢とともにこの3つがそれぞれ減るために、お肌が乾燥してしまい、小じわの原因に。手作り化粧水へセラミドや、天然保湿因子に含まれる尿素を追加すると、乾燥を防ぐので、小じわやほうれい線を目立たなくするのに有効です。今回は、皮脂バランスを整える精油、ゼラニウムとフランキンセンスを使い、リラックスできるアロマ化粧水レシピを作ってみましょう。

 

材料と作り方

<材料(100ml分)>
・アロマテラピー専用の遮光性の容器:1個
・精製水:75ml
・無水エタノール:10ml
・グリセリン:10ml
・セラミド原液:5ml
・尿素:0.1g
・精油:ゼラニウム2滴、フランキンセンス2滴

 

<作り方>
1. アロマテラピー専用の遮光性容器にエタノールを入れ、ゼラニウムとフランキンセンスの精油を合計4滴加えます
2.次に精製水、グリセリン、尿素を加え、よく振って混ぜ合わせます

 

防腐剤を含まないので、冷蔵庫で保管し、2~3週間で使い切ってください。使用時は、よく振ってご使用ください。使い終わったビンは、エタノールを10mlほど入れてよく振って消毒します。容器には少し香りが残りますが、消毒すれば何度でも利用できます。尿素に関する注意事項は、1回目の「アロマ化粧水」の作り方を参照してください。

 

自分で調合に挑戦(1)、ラベンダー精油で「アロマ化粧水」を作ってみよう

 

ゼラニウムとフランキンセンスの肌と心への作用

ゼラニウムとフランキンセンスの精油は、皮脂バランスの調整作用があり、お肌に潤う力を取り戻させます。また、ゼラニウムの濃厚で甘く深い香りと、「乳香」や「オリバナム」という別名をもつフランキンセンスの温かみのある樹木の香りのブレンドは、女性としての幸福感を思い出させてくれ、落ち着きと自分らしさを取り戻す手助けとなるはずです。2つの精油のブレンドによる華やかな香りで、外からも内からも艶やかなお肌を取り戻しましょう。

 

まとめ

乾燥肌に適した精油には、ほかにもサンダルウッド、パルマローザ、ネロリ、ベンゾインやローズオットーなどがあります。サンダルウッドとローズオットーは香りが強く作用もパワフルな精油なので、多くても2滴までの使用にとどめます。香りの好みは人それぞれ、ホルモンの状態によっても日々変わりますので、そのときに良い香りだと感じるもので合計4滴になるように作るのがベストです。

 

 ◇自分で調合に挑戦(1)、ラベンダー精油で「アロマ化粧水」を作ってみよう

 

宮本きこ(アロマテラピーインストラクター)

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。2012年に自宅でアロマ教室を開き、のべ800名余りの方にアロマテラピーのある生活を提案してきました。何時もご縁を大切に、アロマの輪を大きく育てていきたいと思っております。