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現役保育士のアイデア、「蝶結び」までに必要な、ヒモ遊びと取り入れ方

子どもに「蝶結び」を教えるのは、なかなか大変ですね。生活のなかで遊びながら、ヒモに慣れ親しむ機会を作ることで、自然に蝶結びができるようになります。無理のない形で生活へ取り入れれば、着実に身に付いていくので、ママの子育ての負担を減らしてくれますよ。ヒモ遊びを生活に取り入れる方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。

 

蝶結びができようになるといい時期

小学校に入学すると、少しずつ蝶結びをする機会が増えてきます。小学生のうちは、蝶結びが苦手でも先生や友だちが助けてくれることも。しかし中学生にもなると、ヒモ靴が通学靴や運動靴になる地域もあります。蝶結びができるために必要な能力には、「手先の器用さ」と「ヒモと慣れ親しんでいること」が挙げられます。蝶結びは、できなくても生活できてしまうことがあるため、少しだけ意識して生活のなかに取り入れるといいですよ。

まずは、ヒモ通し遊びをたくさんしよう

子どもは、たくさん遊ぶなかで発達に必要な力を身に付けていきます。ヒモに慣れ親しむためには、発達年齢2歳くらいから、ヒモ通し遊びをするといいですよ。特別なおもちゃを用意しなくても、ヒモさえあれば、いろいろなものを通して遊ぶことができます。最初のヒモは、少し太めのものを準備し、ヒモの先はセロハンテープで巻いておくとヒモの先が広がるのを防いでくれます。ヒモを通すものは、ビーズやストロービーズ、チューブ、フエルト、段ボールをくり抜いたものなどがおすすめです。また初めのうちは、ヒモを通す穴も大きめにしましょう。ヒモ通し遊びでは、ヒモに慣れ親しむだけでなく、手先の器用さ、穴に通す根気もいるため集中力も身に付きます。

 

蝶結びの機会を生活に取り入れる

服、リュック、巾着など、ヒモが付いた持ち物を持っていたら、蝶結びをする練習ができますよ。身の回りを探してみると、ヒモの付いた持ち物が意外とあるはずです。発達年齢が3歳過ぎるころには、手先を使った細かい作業ができるようになってくるので、このあたりから生活のなかへ取り入れるといいですね。特別に練習しようと思うと、長続きせず嫌になってしまいがちなので、服、リュック、巾着など「身の回りのものを使う」ために、蝶結びさせるようにしましょう実際に蝶結びを教えるときは、リンク先の記事を参照にしてやってみてください。日常のいろいろな機会に、大人も一緒に蝶結びをやってみることが大切なので、特訓のような練習は禁物ですよ。

 

◇綴じヒモ、作業着、小学校で必要になる「蝶結び」を子どもに教えるコツ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1161364.html

 

靴ヒモを結べるようになる練習のコツ

数ある蝶結びの機会のなかで、靴ヒモを結ぶのは1番難しいですよね。靴の穴にヒモを順次通していき、最後に蝶結びをしますが、最初はなかなか難しいもの。子どもが分かるようになるまで大人と繰り返し一緒にやってみましょう。それでも子どもによってはヒモの動きを捉えることが難しい場合があります。そういった場合は、練習ヒモを作ってみましょう。まず、靴ヒモの半分をペンで塗り、左右に別々の色を付けると、ヒモの動きが視覚的に分かりやすくなります。市販の練習ヒモでもいいですね。

 

まとめ

大人には当たり前のことでも、子どもにとっては全てが初めてのこと。どんなこともたくさん経験することで、ようやくできるようになるのです。今回の「靴ヒモの蝶結び」ように難易度が高いことは、大人が子どもと一緒になって、できるようになるまで寄り添ってあげるといいですよ。そうすると、苦手でも頑張ろうと思うものなのです。毎日の生活のなかで無理なくヒモ遊びを取り入れ、「できた!」という達成感を積み重ねていくことで、必ずできるようになりますよ。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。