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「花粉症」をスッキリ爽快に!「アロマ鼻うがい」、作り方と実践法

辛い花粉症で鼻と喉がすっきりしない……そんなときに試してほしいのが「アロマ鼻うがい」です。今回は、爽やかなアロマで作る「鼻うがい液」の作り方をご紹介します。鼻から喉につながる気道を殺菌洗浄し、すっきりとした呼吸を取り戻しましょう。水道水をそのまま使うと刺激が強いので、濃度1%の食塩水を作って行ないます。

 

花粉症になぜ「アロマ鼻うがい」なの?

飛散した花粉が鼻の粘膜につき、それを排出するために免疫反応が起こり、くしゃみ、鼻水が出るのが花粉症です。これらの症状が続くと、鼻腔の表面が腫れることもあり、鼻づまりの原因となります。鼻うがいは、鼻から喉にかけての粘膜を洗浄し、体内の花粉を外に排出する手助けをします。アロマテラピーなら、すっきりした香りと洗浄作用で、頭部に滞ったモヤモヤも一掃できますよ。

 

鼻うがいのためのアロマ食塩水の作り方

・常温または36℃くらいに温めた水:100ml
・食塩:1g
・ティートゥリー精油:1滴

 

冷たい水を使うと刺激が強く、鼻の奥が痛くなることがあります。常温から36℃くらいに温めた水が使いやすいです。作り方は、器の中で材料すべてをよく混ぜ合わせるだけ。精油は水には溶けない性質のため、よく混ぜ合わせるようにしてください。

 

鼻うがいのやり方

鼻の穴は片方ずつ洗浄します。片方の鼻の穴を上から指でふさぎ、器の中のアロマ食塩水をもう片方の鼻の穴からゆっくり吸い込みます。吸い込んだら上を向き、頭を左右に傾けてアロマ食塩水が喉に下りてくる感じがしたら口から出すようにしてください。反対の鼻の穴も同じように行ないます。大切なことは「鼻から吸って口から出す」ことです。最初は難しいかもしれませんが、鼻から口につながる道を洗浄することで、花粉を体の外へ出すようにしましょう。

 

ティートゥリーの効果

ティートゥリーの葉は、オーストラリアの原住民アボリジニが万能薬として利用し、何千年も前からその有効性が伝えられています。近年の研究では、ティートゥリー精油の殺菌力、消炎効果、抗ウイルス効果が科学的に実証されています。鼻うがいでは、粘膜に付着した花粉を体外へ排出できるだけでなく、精油を使うことで鼻腔の炎症を抑え、荒れた粘膜を整えます。香りの効果は、すっきりした香りで気持ちを引き上げ、意欲を取り戻します。花粉によりグズグスした気持ちを一層するには最適な精油ですよ。

 

まとめ

鼻うがいは花粉症の時期だけでなく、風邪などの感染症予防にもなります。風邪などの感染症は、鼻や口から菌が入ることで感染するので、日ごろから鼻うがいを習慣にしておくといいですね。どうしても鼻から水を吸うことに抵抗がある方は、スポイトや小さな計量ビーカーを使って水を流し込むという方法もあります。誤って飲んでしまっても問題がない濃度ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

 

宮本きこ(アロマテラピーインストラクター)

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。2012年に自宅でアロマ教室を開き、のべ800名余りの方にアロマテラピーのある生活を提案してきました。何時もご縁を大切に、アロマの輪を大きく育てていきたいと思っております。