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【折り紙とハサミで切り絵6】上級編「小鳥のいる花畑」で飾り模様に挑戦

紙とハサミがあれば手軽に取り組めて、アートな雰囲気の作品作りが楽しめる「切り絵」。今回は「絵を描くように作る切り絵」の上級編として、繊細な飾り模様の付け方と、切り絵を使った手作りノートをご紹介します。ノート作りは親子でも楽しめますし、仕上がった切り絵を置く台紙の色によって作品の雰囲気も変えられます。切り絵と台紙の色の組み合わせも楽しんでみましょう!

 

用意するもの

・折り紙
・ハサミ
・コピー用紙や色画用紙など
・スティックのり、ホチキス(手作りノートで使います)

折り紙とハサミの選び方などについては、【折り紙とハサミで切り絵1】を参考にしてください。出来上がった切り絵は、白いコピー用紙や画用紙を台紙にして、その上に置くと見やすくなります。また台紙の色をカラフルなものにすると全体の雰囲気が変わり、作品のバリエーションも広がります。ぜひ、色画用紙やひと回り大きなサイズの折り紙など、いろいろな台紙を用意してみてくださいね。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵1】子どもと一緒に、宇宙人をチョキチョキ!?
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中央に、おしゃれなハート型の葉っぱをあしらってみましょう

折り紙を半分に折り、折り目の側から切り始めます。今回は、切り絵の中央にハート型の葉っぱを作ります。折り目側の中心からやや下の部分に、ハートを半分にした形を切り抜き、切り抜いたまわりをなぞって、少し太い線を作るようにハサミで切り込みを入れましょう。紙を広げたときに、ぱっと目を惹くハート型の葉っぱの出来上がりです。次にハート型の葉っぱの隣に、一筆書きの線で絵を描くように花や草を切っていきます。

 

自由に好きな形で、草花を切って花畑を作りましょう

紙の真ん中のスペースに、好きな形の草花を切って、花畑を作っていきます。切り方は【折り紙とハサミで切り絵5】も参考にしてくださいね。下絵を描いて切っても大丈夫です。草花は、根っ子から花びらの方向へ切り進め、花びらまできたら紙をくるっと回して根っ子の方へ戻る作業を繰り返しながら切ります。それぞれの高さを変えると、より動きのある花畑ができますよ。このとき、紙の上下部分はスペースを残しておきましょう。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵5】ワンちゃん切り絵を、ブックカバーアレンジ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162388.html

 

フチに木と枝を作りましょう

紙の端の残りが1cmのところまで花畑を切ったら、次はフチに木を作ります。フチに沿って上に向かってハサミを入れて幹を切り、残しておいた紙の上の部分のスペースを使って枝を切っていきます。枝はカーブや葉っぱを付けながら、自由に切ってみてください。枝のカーブなどは、ハサミを1回サクッと入れるようにすると切りやすいと思います。紙の上側まで切り進んだら、1番上のフチは1cmほど残しておき、切り落とさないようにしましょう。

 

木の枝の小鳥を止まらせてみよう!

次に木の枝に止まる小鳥にチャレンジしましょう。草花の上のスペースに、枝を1本、長く伸ばして切り、そこに鳥を作ります。足、お腹、くちばし、頭、背中、羽、足の順に線で絵を描くように切っていきましょう。最初は写真の鳥を参考に、下絵を描いて切ってみてくださいね。鳥を切ったら、紙のフチへ戻るように枝の残りの部分を切ります。最後にフチの外側を、上から根元へ向かいながらうねりを付けて切り、動きのある幹に仕上げましょう。

 

ワンランク上の仕上がりに!飾り模様を入れましょう

紙の1番下のフチは波線で飾りを付けて、最後に紙の1番下のスペースに、飾り模様を入れて仕上げます。ハート型の葉っぱの下の位置からハサミを入れて、草花の根元と平行に、紙の端へ向かって、小さな葉や枝、花など好きなものを片側だけ切ります。スペースの半分くらいまできたら、紙を回して元のところへ戻るように折り返し、一筆書きの線で絵を描くイメージで残り半分を切って、折れ線部分で切り離します。小さい部分は、指でしっかり持ちながら切るようにしましょう。

 

「小鳥のいる花畑」の完成!台紙の色で雰囲気を変えてみて

では、切り終えた紙を広げてみましょう。草花の部分は絡まってちぎれやすいので、丁寧にそっと広げるようにしてください。これで「小鳥のいる花畑」の完成です!切り絵を置く台紙の色によって、切り絵の雰囲気が変わりますよ。ぜひさまざまな色を試して、仕上がりの違いを楽しんでみてくださいね!

 

切り絵のアレンジも、自分流に楽しみましょう!

「小鳥のいる花畑」の切り絵は、花や草、鳥の形を変えてアレンジしやすいので、どんどん自分流の作品作りにチャレンジしてくださいね。飾り模様もいろいろなパターンにトライしてみましょう。また、はっきりとした色の切り絵は、黒い台紙と合わせると大人っぽく洗練された雰囲気になるのでおすすめです。気に入った台紙に切り絵を貼り、額に入れて飾れば立派なアート作品としても楽しめますよ。

 

ノートの作り方1:画用紙とコピー紙を折って重ねて綴じます

切り絵を使って、オリジナルデザインのノートを作りましょう!画用紙1枚とコピー用紙数枚を半分に折り、画用紙を1番外側の表紙にして、すべて一緒に重ねます。折り目側をホチキスで何か所か留めましょう。これで手作りノートの完成です。次に切り絵を表紙に貼って仕上げます。表紙になる画用紙の色は、好きな色を選んでくださいね。用紙のサイズも自由に選んでOKです。

 

ノートの作り方2:切り絵を貼れば、オリジナルノートの完成

作った切り絵を表紙に貼りましょう。いくつかの切り絵を組み合わせて貼って、コラージュしても楽しいですね。切り絵を台紙へ置いて配置やデザインを試し、決まったら貼っていきましょう。手に持ちやすいスティックのりで貼るのがおすすめです。貼り方のコツは、【折り紙とハサミで切り絵5】を参考にしてください。切り絵を貼ったら、オリジナルデザインのノートの完成!透明のカバーをかけると、切り絵がはがれにくく、使いやすいですよ。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵5】ワンちゃん切り絵を、ブックカバーアレンジ
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まとめ

【折り紙とハサミで切り絵】シリーズでは、下絵なしで自由に切ることを楽しむスタイルの切り絵をおすすめしています。下絵がないと切りにくい……という方は、最初は下絵を描いてから切っても大丈夫。慣れてきたら、できそうな部分から下絵なしで好きなものを切る練習をしてみましょう。想像以上にユニークな作品が出来上がりますよ!

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。