片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術36】片付け苦手な家族の「システム」作り、3例

ママが頑張って片付けても、家族が物を出しっぱなしで散らかってしまうと悲しくなりますね。今回は、お悩み別に具体例出しながら、片付けの苦手な家族が楽に片付けられる「片付けシステム作り」を3つご紹介します。ママのイライラを減らすためのヒントにしてくださいね。

 

お悩み1:みんなで使う「パブリックスペース」が片付かない

リビングなどのパブリックスペースは、片付け上手な人がきちんと片付けても、片付けの苦手な人が散らかしてしまうと、片付け上手な人にはストレスになってしまいがちですね。特にリビングは、家族がくつろぐ場所なので、それぞれがリラックスするために使いたいのに、さまざまな物が持ち込まれるので、ゴチャゴチャしがち。こんなときは「片付けが一番苦手な人」に合わせたシステムを作りましょう。片付けが苦手な家族の動線、片付け傾向を知り、その人が使いやすい仕組みを作ってあげると、散らかりにくくなります。

 

具体例1:置きっぱなし・出しっぱなしをなくすリビング収納

爪切りやリモコンなどの小物をテーブルへ出しっぱなしにするなら、カゴなどへまとめてテーブルへ置く「使う場所収納」にすれば、楽に片付けられます。リビングで遊ぶおもちゃも、リビングへ大きめのボックスを置けば子どももポンポン入れられますね。脱ぎ捨てられる上着は、使いやすい高さへフックを付ければ、サッと掛けられますよ。細かく仕分けしたり、扉や引き出しの中に隠す収納が苦手なら、入れるだけの「ざっくり収納」、オープンな「見せる収納」を。探し物が多いなら、その人に分かりやすくグループ分けした「グルーピング収納」がおすすめです。

 

お悩み2:「オープン収納」にすると、見た目がストレスになる

収納の仕方を、片付けが苦手な家族に合わせると、サッと取り出せるようにするためにボックスから物が見えていたり、本当は違う場所へしまいたい物をリビングへ出しておくため、いろいろな色や形が見えてしまい、スッキリきれいに整えたいママにはビジュアルの点でストレスになることも。そんなときは、収納グッズやゴチャつく小物の「見た目」を揃えてみましょう。家族が使いやすく、ママも気持ちよく過ごせる空間になりますよ。

 

具体例2:「色」「形」「素材」の統一で、まとまったインテリア

写真のように、収納ボックスの「色」「形」「素材」を統一すると、空間にまとまりが生まれます。さらに、カゴから見えるハサミやホッチキスなどの文房具、フックやハンガーも同色で揃えるなど、小物をママ好みのビジュアルでまとめると、ごちゃついた感じもなくなり、統一感が出ますね。ナチュラルインテリアが好きなら「ベージュ・ブラウン系」「丸みを帯びた形」「籐カゴやウッディな質感」、シャープなイメージなら「モノトーン」「スクエア型」「つるんとしたプラ製やメタリック」などに統一してみましょう。見た目から受けるストレスがグッと軽減します。

 

お悩み3:子ども部屋や夫の書斎がいつも散らかっている

子どももある程度大きくなると「自分だけの部屋」という意識が強くなり、「ママは触らないで」と言うようになることも。また、パパの本や趣味のグッズを置く部屋を用意しているお家もありますね。これらのスペースは、お子さんやご主人が片付け苦手な場合、整った状態をキープするのが難しくなります。「足の踏み場もない」「掃除機が掛けられなくてホコリが積もっている」ということも決して珍しくありません。どこまで口や手を出していいものか悩むママも多いと思いますが、判断のポイントは「使う本人が困っているかどうか」です。

 

具体例3:本人が困っていたら「分ける」「収める」を手伝う

足の踏み場もないほど散らかっていても、部屋の持ち主には何がどこにあるかわかっていて、特に困っていないなら、「その人なりに片付いている」状態と言えます。ただし、忘れ物や失くし物が多い、リビングや玄関などの共有スペースまで物が溢れるなど、本人が困っていたり家族にまで迷惑が掛かる場合は、対処が必要ですね。「快適だと感じる状態」は人によって違うので、ママのやり方を押し付けるのはNG。本人の話をよく聞いて、使う物・使わない物などに「分ける」作業や、出し入れしやすい場所へ「収める」作業を手伝ってあげましょう。積もったホコリをハンディモップで取るだけでもスッキリしますよ。

 

まとめ

我が家の夫と高校生の息子も片付けが苦手で、物を出しっぱなしにするので、雑誌のようなスッキリしたインテリアの実現は正直無理です。でも、出したものを戻しやすい環境を作ることで、リビングがひどく散らかることはなくなりました。息子の部屋はほとんど本人任せですが、あまりにも乱れて生活に支障が出るようになったら、「捨てる物があればここへ入れてね」と段ボール箱を渡し、きっかけを作ってあげると、自分で整理して不要品を出すようになりましたよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」