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初心者さんOK!お花柄「消しゴムはんこ」彫り方、ラッピングアレンジ

最近はすっかりお馴染みの「消しゴムはんこ」、みなさんは挑戦したことありますか?今回は、直線や簡単な円を使って簡単に彫れる「お花柄のはんこ」をご紹介します。細かな柄は失敗しがちで難しいですが、このお花柄なら初心者さんでも大丈夫。1つ「はんこ」ができると、色を替えたり、押し方を替えたりすることで、さまざまなアレンジを楽しめますよ。さらに今回は、彫った「はんこ」を使用して、スタンプ台1色のみでもできるラッピング袋の作り方もお伝えします。さっそく、作ってみましょう!

 

お花柄の消しゴムハンコ:道具と材料

<はんこ作りの道具・材料>

・デザインカッターと普通のカッター
・消しゴムはんこ用のゴム版(100円ショップでも売っています。厚さ1cmの物が彫りやすいです)
・カッターマット(ない場合は厚紙など)
・トレーシングペーパー、白い紙
・マスキングテープ
・ 練り消し(セロテープや消しゴムでも代用可)

 

<ラッピング封筒作りの材料>

・スタンプ台(白)
・クラフト封筒(お好みの大きさ)
・タグ用の少し厚い紙(クラフト封筒より濃い色)
・ お好みのラッピング用の紐適宜

 

デザインカッターとスタンプ台は、ネットでの購入が便利です。そのほかの道具は、すべて100円ショップでも購入できますよ。カッターの使い分けは、次の段落でご説明していきます。

 

お花柄の消しゴムハンコ:カッター2種の違いと使い分け

今回の作業では、「デザインカッター(写真左)」と「普通のカッター(写真右)」の2種類を使用します。左側のデザインカッターの刃先は、とても細く、鋭角なので、細かい部分を彫りやすくできています。そしてよくご存知の普通のカッターナイフの刃先は、幅が広く、力が入れやすいので、大まかにゴム版を切るときや、紙を切るなどの作業に向いています。今回の作業では、細かい部分を彫るときはデザインカッターを、ゴム版の周りを切り落としたり、封筒を適当な大きさに切るときは普通のカッターを使用して作業していきます。

 

お花柄の消しゴムハンコ1:下絵を作成しよう

白い紙に赤などで十文字のラインを引き、半径18mmの円と、中心に半径2.5mmの円を書きます。その上にトレーシングペーパーを置き、花びらを9枚ほどバランスよく鉛筆で書きます。赤のラインを目安にすると、花びらをバランス良く配置できます。花びらの長さは短いものや長いものなどランダムにすると動きのあるお花になります。

 

お花柄の消しゴムハンコ2:下絵をゴム版へ写す

鉛筆で下絵を書いたトレーシングペーパーをゴム版の上へ置きます。このとき、鉛筆の下絵とゴム版が接するようにし、ずれないようにマスキングテープなどで止めます。爪などで、下絵の上をこすると鉛筆で書いたお花が版に写ります。 

 

お花柄の消しゴムハンコ3:彫り始めは真ん中から

ゴム版に下絵が写ったら、ゴムを切り抜いていきます。まず、真ん中の円の部分をくり抜きましょう。デザインカッターの刃を右側に少し倒して、カッターの刃を差し込んだまま版を時計周りに少しずつ回してラインをいれていきます。カッターの刃の差し込む深さは1ミリ強ほどです。円を1周したら、さらにカッターの刃を差し込んで、ちょっと起こしてあげると、ゴム版がくり抜けます。1回でくり抜けないときは、円の中央へ縦の切り込みを入れ、半分ずつくり抜いて下さい。

 

※デザインカッターの刃先はとても鋭いです。怪我をしないよう注意しましょう。
   使わない時は必ずキャップをしましょう

 

お花柄の消しゴムハンコ4:花びらに切り込みを入れる

花びらの外周に、デザインカッターで切り込みを入れます。 

 

お花柄の消しゴムハンコ5:花びらの外側を取り除く

花の外側を、普通のカッターで切り取ってって、取り除きましょう。

 

お花柄の消しゴムハンコ6:花びらを切り出していきます

花びらの間の三角形の部分に、横からデザインカッターの刃を差し込んで取り除きましょう。すでに切り込みが入っているので、端の部分にカッターの刃を差し込み持ち上げるようにすると簡単に取れます。
すべての花びらの間をを同じように取り除いていきます。

 

お花柄の消しゴムハンコ7:版を整える

花の周囲のいらない部分を切り出して完成です(写真左)。最初に切り取った「真ん中の花芯」も同じようにして、版を彫ります(写真右)。彫ったばかりの版には鉛筆が残っているので、練り消しで取り除きましょう。練り消しがない場合は、セロテープを表面に貼って剥がす作業を何回か繰り返すと取れます。

 

ラッピングアイデア1:はんこをクラフト封筒に押す

クラフト封筒のフタの部分は切り落とします。次に、クラフト封筒をズレないように固定しますが、マスキングテープなどあとで剥がしやすいもので貼りましょう。表側の下から3cm、左右真ん中あたりに花びらのはんこをまず1つ押します。そのお花を起点にして約5cm間隔で、縦横へずらしながらはんこを押していきます。はんこを押すときは、ときどき回転させて同じ向きにならないようにしましょう。すべて押し終わると、お花が斜めのライン状に並んで見えます。全部花びらを押し終えたら、次は花芯のパーツの円を花びらの真ん中部分に押していきます。最後に、花芯パーツの円をお花とお花の間にも押して水玉模様にしましょう。

 

ラッピングアイデア2:タグを作る

4.5cm四方くらいの紙を用意して、お好きなメッセージを入れて穴を明けます。お花を写真のように4つほど押します。

 

ラッピングアイデア3:ラッピングの方法

はんこを押した封筒へ、プレゼントを入れたら、ラッピング用のヒモに先ほどのタグを通します。リボン結びをしたい部分にタグを配置し、縦結びにならないようにリボン結びをします。

 

ラッピングアイデア4:ラッピングの完成

今回ご紹介した消しゴムはんこは、すぐにできる図柄でしたが、色を替えたり、版を押す配置を替えることで、いろいろなアレンジが楽しめると思います。消しゴムはんこは柔い素材なのでとても彫りやすいです。ぜひ違う柄にも挑戦して消しゴムはんこのコレクションを増やして下さいね。

       

トレーシングペーパーにはんこを押したものを使ったり、ラッピングのリボンを替えても、雰囲気が替えられますよ。プレゼントする相手の方やプレゼントの中身に合わせてオリジナルなラッピングをお楽しみくださいね。

 

アレンジを楽しみましょう!

今回ご紹介した消しゴムはんこは、すぐにできる図柄でしたが、色を替えたり、版を押す配置を替えることで、いろいろなアレンジが楽しめると思います。消しゴムはんこは柔い素材なのでとても彫りやすいです。ぜひ違う柄にも挑戦して消しゴムはんこのコレクションを増やして下さいね。

      

トレーシングペーパーにはんこを押したものを使ったり、ラッピングのリボンを替えても、雰囲気が替えられますよ。プレゼントする相手の方やプレゼントの中身に合わせてオリジナルなラッピングをお楽しみくださいね。

 

杉澤由紀子(消しゴム版画作家)

季節のお花など、草花を中心に好きなモチーフを消しゴム版画にしています。その版でレターセットやポチ袋などの紙物類、そしてハンコを作っています。1つの版から色替えなどをして様々な物が出来上がる事が楽しくて、試行錯誤しながら日々消しゴム版画と向き合っています。作品はminne「消しゴム版画作家・杉澤由紀子」で販売しています。ぜひ、ご覧ください!