調理の下処理

【調理の下処理19】「インゲン」を彩り鮮やか、上手に加熱するコツ

歯ざわりの良いインゲンは、お浸し、炒め物、サラダなどいろいろなメニューにアレンジしやすい野菜です。今回は、初夏から秋口までが旬のインゲンを彩り良く加熱するコツをご紹介します。インゲンは色が濃く、ヘタと反対の先端がしっかりしているものが新鮮です。保存するときは、乾燥を防ぐためにラップで包むか、袋に入れて冷蔵庫へ入れましょう。

 

加熱前の下処理

インゲンと同じ豆類の絹サヤやスナップエンドウは、筋があるので取り除きますが、スーパーで購入するインゲンは筋のないものがほとんどです。ただし、まれに筋があるので、1~3本ほどヘタを折って筋がないかを確認しましょう。筋がなければ、ヘタを揃えて包丁で切り落とします。

 

【加熱方法1】熱湯で茹でる

鍋へたっぷりの湯を沸かし、湯に対して約2%の塩を入れます。水1リットルに対して塩大さじ1が目安です。インゲンを鍋へ入れて2分ほど茹でたら、冷水に浸けましょう。粗熱が取れたらザルへ上げて水気を切ります。炒め物や煮物にするときも、下茹ですると青臭さが抜けて美味しくいただけますよ。あとで加熱調理する場合は、歯ごたえを残すために茹ですぎないようにしましょう。

 

【加熱方法2】電子レンジ

インゲンを電子レンジで加熱するときは、ラップで包みます。インゲン20本に対して、600Wの電子レンジで1分加熱が目安です。30秒ほど加熱したところで1度ひっくり返すとムラなく加熱できますよ。加熱後は冷水に浸け、粗熱が取れたらザルへ上げましょう。

 

サヤが平たい、モロッコインゲンもお試しあれ

初夏になると、サヤが平らなモロッコインゲンも旬を迎えます。モロッコインゲンは、サヤが柔らかく甘味があるのが特徴で、インゲンと同じように下茹でしてから調理します。インゲンもモロッコインゲンも、ビタミンが豊富に含まれているので、夏バテしやすいこれからの時期、積極的に摂りたい野菜の1つです。お浸し、ゴマ和え、炒め物などにして美味しくいただきましょう。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。