暮らし

野菜足りてる?「野菜摂取量」日米比較、食べてる人は「調理法」が違う!

日本では野菜不足を気にする人が多くいますが、他国と比べて差があるのでしょうか?今回は日本とアメリカに住む20〜60代の男女2000人を対象にした「野菜摂取に関する意識調査」の結果をご紹介します。日本では高齢になるほど野菜摂取量が多かったのに対し、アメリカでは働き盛りの年代ほど野菜を積極的に摂取しているという結果に。野菜摂取の意識や摂取方法にも差が見られました。

 

日本の平均的な野菜摂取量、最多は「1日70〜140g」

カゴメは、日本の首都圏、ニューヨークに住む20〜60代の男女各1,000名、合計2,000名へ「野菜摂取に関する意識調査」を実施しました。「あなたの食事における野菜の量」を、1日当たりの皿数(1皿あたり70g程度)で回答してもらったところ、日本では「1日1皿」「1日2皿」を摂取している人が多い結果に。一方、アメリカでは「1皿以下」と「5皿以上」の人が日本よりも多く回答がばらつきましたが、全体の平均皿数にすると日本とアメリカに大きな差は見られませんでした。

 

毎日の野菜摂取量。日本は60代、アメリカは30代が最も多い

次に、年代別に1日の野菜摂取量を平均皿数で見たところ、日本では、60代が1日2.4皿と最も野菜をたくさん摂取しており、20〜30代よりも中高年の方が野菜を多く摂取していました。一方のアメリカでは、30代が1日3.1皿と最も多くの野菜を摂取しており、40〜60代が1日2.0皿以下だったの中高年よりも、20〜30代の方が積極的に野菜を摂取していることが分かりました。

 

アメリカの方が、野菜摂取に関する意識の高い人が多い

さらに「野菜に関する考え方や行動に、あなたがどの程度当てはまるかお答えください」という質問には、全ての項目においてアメリカの方が日本より回答率が高く、アメリカのほうが野菜摂取に関する意識が高いという結果になりました。

 

アメリカの若者は、過半数が1日に食べるべき野菜の量を認知

また「一般的に言われる、成人が1日に食べるべき野菜の量を知っているか」という問いに「知っている」と回答した人を年代別に見ると、日本では20代が23%、30代が31%、アメリカでは20代が66%、30代が79%となり、約40%以上も高い結果に。アメリカの20〜30代では、野菜摂取に関する食育が普及していることが伺えます。

 

アメリカ30代の7割が「健康維持のための食生活を意識」

次に、食事に関する行動や考えが「あなたの考え方や行動に当てはまるか」という質問で、「健康維持を意識した食生活を心がけている」という項目に「あてはまる」と回答した人は日本よりアメリカの方が多く、特にアメリカの30代では76%が「健康維持を意識した食生活を心がけている」と回答しています。

 

アメリカでは「身体にいいものを積極的に食べる」若者が多い

さらに「身体にいいものを積極的に食べるようにしている」という項目についても、日本よりアメリカの方が「あてはまる」と回答した人が多い結果に。アメリカの30代を見ると、日本の2倍以上の69%が「あてはまる」と回答しています。アメリカ在住の若年層は、日本に比べて健康維持を意識し、身体にいいものを積極的に食べている人が多いという結果になりました。

 

毎日の野菜摂取量。日本は主婦、アメリカは労働者が最も多い

また、日本とアメリカの野菜摂取量(1日の平均皿数)を、職業別に集計してみると、日本では「専業主婦」「学生」の順に野菜を多く摂取しているのに対して、アメリカでは「会社員」「パート、アルバイト」の順に野菜を多く摂取していました。アメリカでは忙しく働いていても、健康維持のために野菜を摂取するよう心がける人が多いのですね。

 

日本の7割が「野菜を摂れていない」と回答

次に「野菜を積極的に摂りたい」と回答した人へ「一般的に推奨されている摂るべき量の野菜を十分に摂れていると思いますか」と尋ねたところ、日本の71%、アメリカの50%の人が「野菜を摂りたいけど摂れていない」と回答しています。アメリカに比べて日本のほうが、野菜の摂取量が足りていないと実感している人が多いことが分かりました。

 

手料理をよく作る日本に対して、アメリカは加工品を活用

さらに、日本とアメリカの食事の摂取方法の違いを調べるために行なった「平日の朝食、昼食、夕食の食事で最も多いものを3つまで選ぶ」という質問では、日本では、朝、昼、夕の全ての食事「手料理」と回答した人がアメリカより多く、食事に手間を掛けていることが分かりました。一方アメリカでは「料理の素や簡便調味料」「キット、セット」「加工食品」などを活用して、調理の手間を省いた料理をしている人が多くいました。

 

野菜調理のバリエーションが多いのはアメリカ、特に朝食に差

また、「普段、野菜をどのように調理して摂りますか」という質問で野菜の摂取方法について調べると、日本は「サラダなどの生野菜」や「炒め料理」で野菜を摂取する人が多い結果に。一方のアメリカは、サラダのほか「蒸し料理」「焼き料理」といった加熱調理、「ジュース、スムージー」「野菜加工食品」を活用していました。特に朝食では、日本ではサラダと回答した人が突出して多かったのに対して、アメリカでは加熱調理や「ジュース、スムージー」も多く、多様な調理方法で朝に野菜を食べていることが伺えます。

 

野菜の摂取量を増やすカギは「手間を省く、軽くする」こと

健康維持のために野菜をたくさん摂ろうと思っても、忙しくて思うようにいかないこともありますね。今回の調査から、アメリカでは「加工食品」「キット、セット」などを使って、上手に野菜調理の手間を省くことで、忙しくても野菜を積極的に摂取していることが分かりました。私たちも、カット野菜を買ったり、時間のあるときに野菜を作り置きするなどの工夫で、野菜の摂取量を増やせそうですね。例えば、切った野菜を保存袋に入れて冷凍しておくだけでも調理の手間が軽くなり、野菜をたくさん摂れるようになりますよ。

 

◇<31日は「菜(さい)の日」日本とアメリカの野菜摂取に関する意識調査>日本は中高年ほど野菜摂取量が多くアメリカは若年層の野菜摂取量が多いことが判明(カゴメ)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000010752.html

 

 

qufour(クフール)編集部

忙しい毎日の中で役立つ家事のコツや、子育てのヒントなど、暮らしに役立つ情報を配信しています。