片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術41】食材のムダをゼロに!簡単「冷蔵庫管理術」

買ってきた食材を「冷蔵庫」へ入れて、そのまま使いそびれたり、忘れたりしてムダにしてしまうことが多いなら、冷蔵庫の使い方を見直してみましょう。今回は、食材を無駄にしない、我が家の「冷蔵庫管理術」をご紹介します。難しいテクニックや、中身を紙に書き出したりといった手間は必要ありません。冷蔵庫の中の物が一目で分かるように、庫内の配置を工夫するだけで、せっかくの食材を廃棄してしまうのを防げますよ。

 

野菜室は「重ねない」「使い掛け野菜は手前」で使い忘れゼロ

引き出し式の「野菜室」は深さがあるので、あとから買った野菜を上から重ねてしまうと、前に買った野菜を使い忘れる原因に。私は100均の仕切りボックスを活用し、「見えるように立てて」保存しています。牛乳パックや紙袋を活用してもいいですね。シイタケやピーマンなどバラバラになる野菜は、ファスナー付き保存袋へ入れて立てています。また、ショウガやニンニクなどの小さい野菜や、使い掛けの野菜などは、野菜室の上段トレーの手前部分など見やすい所へ。トレーがなければ、冷蔵室の手前に小さなカゴなどを置いて専用スペースを作り、そのなかを優先して使うようにするといいですね。

 

冷蔵室は「消費期限別に分類」「奥行き有効活用」で廃棄ゼロ

「冷蔵室」に保存する、消費期限の短い豆腐や、作り置き総菜などは、うっかりすると傷んでしまい、廃棄しなければならないことも。これらは「消費期限別」に分類し、それぞれに適した位置へ置いています。2~3日で消費したいものは「目につく場所」、1週間ほどで消費したいものは「手に取りやすい場所」、梅干しなど長く保存できるものは「高い所・奥の方」とエリアを分ければ、早く使いたい物から消費しやすくなります。冷蔵室の奥へ入れた長期保存できる物は、長さがあるトレーを使うと奥の物もサッと引き出せ、使い忘れを防げます。また消費期限を書いたラベルを、容器のふたではなく前面に貼って、一目で日付が分かるようにしています。

 

冷凍室は、「循環」を意識して入れっぱなしを防ぐ

長期保存に適している「冷凍室」ですが、1カ月をめどに中身が入れ替わるように意識しましょう。新しいものは奥、あるいは右側から入れていき、使うときは手前あるいは左から使うようにするなど、食品が「循環」するように保存・消費の方向を決めていくのがおすすめです。使い忘れがちなものは、我が家はアイスの隣など良く見る場所に入れています。また、市販の冷凍食品は急速冷凍されているので長く保存できますが、家庭用冷蔵庫で冷凍したものは2週間から1カ月が保存の目安。ホームフリージングした食品には、保存した日付を書いて、日付が見やすいように入れると使いやすいですよ。

 

サイクルを決めた「定期的なチェック」なら、楽に続けられる

また、週に1度は野菜室&冷蔵室の中身を点検、月に1度は冷凍庫も全部出して整理しましょう。私は、金曜日はなるべく買い物に行かずに冷蔵庫の中身を使って料理し、ついでに野菜室と冷蔵室のチェックと掃除をしています。また給料日前には冷凍庫内の食材を使うようにし、ついでに中を整理しています。冷蔵庫は、食品を詰め込み過ぎると冷気が循環しにくくなって電気代が掛かるうえ、チェックや整理がおっくうになってしまうもの。私の場合は、自分で管理し切れるだけの量を入れるように意識もしています。冷蔵室は、常に両手鍋1個分ほどの空間をキープすると、急な頂き物などにも対応できますよ。

 

まとめ

国内の「食品廃棄物」の半分近くが一般家庭から出ているということをご存知ですか?(平成28年版消費者白書より)家庭の冷蔵庫から食品ロスをなくすという意識をもつことが、地球環境を守ることにつながります。冷蔵庫を上手に活用して、食品の廃棄を防ぎましょう。

「お買い得品」だからとむやみにまとめ買いをした結果、使い切れずに廃棄することになってしまえば、せっかくお得に買い物したのにムダになってしまいます。家庭の消費ペースに合わせて買い物をすることを心掛けるといいですね。

 

◇第1部 第2章 第2節(4)食品ロスを巡る最近の状況と消費者意識(消費者庁(環境省))
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2016/white_paper_129.html

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」