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【折り紙とハサミで切り絵12】テクニック編:表情豊かな「葉っぱ」作ろう

切り絵のパーツごとの切り方や練習法、ハサミを使うコツをマスターするテクニック編。今回のテーマは「葉っぱ」です。シンプルなモチーフの葉っぱですが、切り方や切り込みの入れ方、飾り模様の入れ方などを工夫すると、ぐっと表情豊かに仕上がりますよ。コツをつかんで、いろいろな葉っぱを取り入れた切り絵作品を作ってみましょう。

 

葉っぱを切る1:なだらかなカーブを練習しよう

まず葉っぱのなかでも、広げると左右対称に出来上がるもの切ってみましょう。紙を半分に折り、折り目に沿ってなだらかなカーブを切ります。曲線を切るときは、カーブに合わせて紙を回しながら切りましょう。ハサミはしっかり開いて付け根から切り始め、先端までの全体を使って、なるべく1回でスッと切ってください。慣れてきたら大き目の葉っぱを、ハサミで切る動作を2~3回繰り返しながら切ってみましょう。複数の葉っぱをつなげて切るときは、紙がハサミの先端まできてもパチンと切り終えず、再びハサミを開いて付け根から切り始めると線が滑らかにつながりますよ。 

 

葉っぱを切る2:線で絵を描くようにハサミを動かそう

紙を広げたまま切るときは、線で絵を描くように、好きな大きさや形の葉っぱを切りましょう。きれいに仕上げるコツは、葉っぱの両側の線を片側ずつ丁寧に切ることです。切り方は、【折り紙とハサミで切り絵10】を参考にしてくださいね。両端に、少しくびれを入れるようにして切ると、より葉っぱらしく仕上がりますよ。葉っぱの線は、左右対称にならなくても大丈夫。カーブの緩急を上手に使って、葉っぱにいろいろな表情をつけてみましょう。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵10】テクニック編:滑らかな「曲線」を切ろう
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162484.html

 

切り込みの入れ方1:葉の形に沿って切れ目を入れよう

写真のように、葉っぱに切り込みを入れて細い線をくり抜くと、光が当たったように見えるので、より本物らしい、動きのある葉っぱになりますよ。まずは、1本の線をくり抜く練習をしてみましょう。まず、葉っぱの端からハサミを入れて、葉っぱの形に沿って切れ目を入れます。葉っぱの先端まで切らず、少し手前で止めたほうが最初はくり抜きやすいと思います。写真のラインの長さを参考にしてくださいね。

 

切り込みの入れ方2:少しずらして次の線を切る

次に、今切った線と、少し間を開けてずらすような感じでもう1本の線を切って、紙をくり抜きましょう。始まりと終わりのラインはすぼめて、中央のあたりでやや膨らませるようにしてくり抜くと、動きのある葉っぱに仕上がりますよ。2本目の線は切りにくい部分なので、指でしっかりと紙を持って、丁寧に切りましょう。

 

切り込みの入れ方3:さまざまな切り込み線に挑戦

葉っぱの真ん中に1本の切り込みを入れて、両側に枝が広がるような切り込みを入れると、葉脈の雰囲気が出ますよ。切り込みの位置、線の太さや形を変えると、葉っぱの表情が変わります。切り込み線は、紙を半分に折って左右対称に入れでも、広げたまま切り込み線を入れてもOKです。自由にいろいろ切ってみて、さまざまな切り込み線に挑戦してみてくださいね。

 

応用編:本物の葉っぱをモデルにして練習しよう

慣れてきたら、大きさや形を変えて、いろいろな葉っぱを切ってみましょう。よりリアルに仕上げたいなら、本物の葉っぱを見ながら切ってみてもいいと思います。また、切り込み線を目や口の形にして葉っぱに顔を作ったり、虫食いの葉っぱを作ったり、子どもと遊びながら練習するのも楽しそうですね。自由に好きな形の葉っぱを作ってみてくださいね!

 

作品例:葉っぱを使った切り絵

紙を縦半分に折って切るタイプの作品です。広げた中央の木は左右対称で、つなげて切った葉っぱが、1本の木のようになっています。リスや両脇の木は、一筆書きのように切っていきます。リスが葉っぱを持っているところがポイントです。作品例を参考にして、ぜひトライしてみてくださいね。切り絵作品の中の葉っぱに切り込みを入れるときは、全体を切り終えてから、最後に入れると切りやすいですよ。作品の切り方は【折り紙とハサミで切り絵5】も参考にしてくださいね。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵5】ワンちゃん切り絵を、ブックカバーアレンジ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162388.html

 

まとめ

切り絵のテクニック編も3回目となりました。今回も曲線を切る部分が多く出てきましたが、だんだんと滑らかな曲線が切れるようになってきたのではないでしょうか?今回ご紹介した切り込み線の入れ方は、花びらなどにも使えるテクニックなので、どんどん応用して、いろいろな切り絵に挑戦してみてくださいね。

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。