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【始めよう薬膳レシピ11】お腹スッキリ!お手軽な「リンゴのスイーツ」

お腹をスッキリさせたり、むくみ緩和に、簡単スイーツを試してみませんか。今回はお腹をスッキリさせる「リンゴ」と、むくみを和らげる「パイナップル」の、失敗なしで作れる「リンゴのスイーツ」レシピをご紹介します。このスイーツは、お菓子作りに苦手意識がある方も手軽に作れて、トーストに乗せても美味しい1品です。最後に「シナモンパウダー」を振れば、冷えやシミ対策にもなるので、ぜひお試しを!

 

「リンゴのスイーツ」の食材効果

今回ご紹介するのは、腸の働きを助ける「リンゴ」と、むくみに効果的な「パイナップル」をハチミツで焼いた、お腹スッキリの「リンゴのスイーツ」です。「リンゴ」「パイナップル」は、どちらも消化に良く、今回は2つを、疲労回復の効果が高い「ハチミツ」で仕上げました。薬膳で「リンゴ」は、抵抗力が付くので、風邪を予防したり、健康志向の方に喜ばれる果物。「パイナップル」は、胃の働きを促すため落ちた食欲を取り戻したり、むくみに効くので、雨が増えてどんよりしがちなときもスッキリ過ごせます。「シナモン」は、女性の敵である「冷え」「肌トラブル」解消に役立つアイテムなので、あれば使ってみてくださいね!

 

「リンゴのスイーツ」の材料(2人分)

リンゴ:1/2個
パイナップル:1/4カット(缶詰めなら4切れくらい)
バター:10g(お好みで増減可)
ハチミツ:大さじ1
シナモンパウダー:適量(お好みで)

 

「リンゴのスイーツ」の作り方

1.リンゴはよく洗い、苦手でなければ皮ごとスライスし、パイナップルは葉、芯、皮を取り除き、身だけにしてからスライスしておきます
2.フライパンでバターを溶かしてリンゴを焼き、火が通ったら、パイナップルを加えて弱火で加熱しましょう
3.リンゴとパイナップルから出た果汁で、焦げないように数分煮込み、ハチミツを回し掛けて、全体に馴染んだら出来上がりです
4.お好みでシナモンパウダーを振り掛けて、いただきましょう。トーストに乗せていただくのもおすすめです

 

このレシピのパイナップルは缶詰めでもよく、そのときは1口大にカットして調理します。ハチミツはグラニュー糖や黒糖などの砂糖でもOKで、バターはお好みの量で増減して大丈夫ですよ。甘味を控え目にしたい場合は、ハチミツを使わず、調理の最後にショウガのすりおろしを加えたり、レモン果汁を絞ってもいいですね。

 

薬効1「リンゴ」

薬膳で「リンゴ」は、薬の代わりになると言われるほど、効能が多いフルーツ。体への作用が穏やかな「平性」食材なので、お子さんやご年配の方も摂りやすい食材です。効能は、免疫力UPのほかに、五臓の「脾(ひ)」に働きかけるので、胃腸の働きを良くし、便秘も解消、お腹がスッキリします。日によって寒暖の差が激しいこの時季は、体調を崩しやすいので、プチ不調を感じる方はリンゴパワーを味方にしましょう。

 

薬効2「パイナップル」

 薬膳で「パイナップル」は、胃腸の働きを助ける果物。「リンゴ」と同じで、消化を促し、便通を整えます。また「パイナップル」は、「キウイ」に似て胃もたれを和らげるため、食べ過ぎたときもお試しください。ほかには、利尿を促すのでむくみを改善したり、「ハチミツ」や「シロップ」を加えると、疲れが取れやすくなります。

 

薬効3「シナモン」

一般的に「シナモン」は、パウダーまたはロール状になっていて、調理やトッピングに使い、そのまま舐めると、ピリピリ舌がしびれる感じがあります。東洋医学では、痛み止めや胃腸薬になるとされる生薬(しょうやく・漢方の原料)で、「肉桂(ニッケイ)」「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれています。体を温める効果が強いので、冷え症に効くほか、老廃物を流したり、血行を促進するため、シミやシワに効いて美肌効果にも期待できますが、出血することがあるため、妊婦さんは専門医に相談してから摂取しましょう。梅雨に肌寒さを感じることもあると思うので、スイーツやドリンクに振り掛けて、体を活性化してみてくださいね。

 

食べ物の力を上手に使おう

今回は、「リンゴのスイーツ」の簡単薬膳レシピをご紹介しました。「リンゴ」と、「パイナップル」は缶詰めを使えば、どちらも1年中手に入りやすく、レシピはとてもお手軽なので、パパっと作れます。出来上がったスイーツは香りが良く、部屋中にフルーツの甘く爽やかな香りが広がりますよ。

 

「リンゴ」は、抵抗力が付くので病中・病後の体に効くフルーツ。風邪や体調不良で食欲がないときは、すりおろすと食べやすく、吸収しやすいです。「リンゴのすりおろし」は、吐いたり、下痢で水分を失ったあとにも効果的ですが、食べられないときは無理せず、症状が落ち着いてから「白湯(さゆ・冷ましたお湯)」を飲むと楽になります。風邪には、ほかにも「長ネギ」「ショウガ」を料理に加えたり、食欲がなかったり熱があるときは、水分が多めの「お粥」で体が楽に。

 

また疲れを取ったり、リラックスしたいときは、ほどよく甘味を摂るとよいので、今回は料理やドリンクに溶けやすく、不眠を和らげる「ハチミツ」を使いました。ハチミツ以外に、「きび糖」「黒砂糖(黒糖)」「白砂糖」などの砂糖類でも疲れが取れます。もし冷え緊張があるなら、砂糖のなかでも色の付いた「きび糖」「黒砂糖(黒糖)」がおすすめ。それぞれの味の違いを楽しみながら、スイーツを作るのもいいですね!

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。