片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術44】「保存容器」の収納は、使い方に合わせよう

キッチンの片付けサポートに伺うと必ず出てくる「たくさんの保存容器」、みなさん収納法に困っていらっしゃるようです。今回は、キッチンでかさばり、しまいにくい「保存容器の収納法」の例を3つご紹介します。上手に収納するポイントは、保存容器の「使い方」に合った収納方法を選ぶことです。あなたにピッタリの片付け方が見付かれば、もう困ることはありませんよ。

 

保存容器の使い方で「収納方法」を決めよう

保存容器の収納がうまくいかないのは、「使い方に合った収納」になっていないからです。例えば「数種類の常備菜を作って毎日入れる」人と「ごはんやおかずが残ったら入れる」人では、1日に使う保存容器の数も、必要な収納スペースの大きさも違いますし、フタと本体を別に収納するのがいいのか、フタをしたままがいいかも異なります。また、下味付けなどの調理器具として使う、食器代わりにそのまま食卓へ出すなど、保存容器に求める役割が違えば、収納に適した場所も違ってきます。自分の使い方に合った、使いやすく片付けやすい収納方法を見極めていきましょう。

 

例1:「毎日たくさん使う」なら「1軍・2軍」に分けて

毎日常備菜を作り置きするなど、常に冷蔵庫へいくつかの保存容器を入れている人は、容器の持ち数も多いですね。この場合は、「使用中は冷蔵庫へ、空の容器は別の場所へ収納」という思い込みを捨ててみては。常備菜に使う容器の最大数を「1軍」とし、冷蔵庫内に「保存容器エリア」を作って、使用中・空の容器ともにフタをして入れます(写真左)。これなら冷蔵庫内に一定の常備菜スペースが確保できるので、冷蔵庫内の管理も楽になります。

予備用の容器は少数に厳選して「2軍」とし、フタをはずして重ね、引き出しなどへ入れれば、コンパクトに収納できますよ(写真右)。

 

例2:「残り物があれば入れる」なら、数を絞ってストレス減

残り物が出たときしか保存容器を使わないなら、それほどたくさんの数の容器は必要ありませんね。使わない容器をたくさん持っていて収納にストレスを感じるなら、「1サイズ2個まで」などと数を決めて、使いやすいものやお気に入りだけに絞りましょう。フタをはずして重ねればコンパクトになりますが、数を少なく減らしたのならフタをしたまま収納する方が、使いやすく片付けやすいのでおすすめです。「収納スペースに入る数だけ」と決めて残すのもいいですね。

 

例3:「食器・調理器具代わり」なら、使いやすい場所へ収納

「保存容器は全部ここへ収納」と決めてしまうと、収納スペースからあふれてしまうことも。漬物を入れたりオーブン料理などを作って、そのまま「食器」として食卓へ出すなら食器と一緒に収納、下味付けやマリネの漬け込みなど「調理器具」として使うならボウルやバットなどと一緒に収納、お弁当箱代わりに使う容器はお弁当コーナーへ、というように、使う目的に合わせて「分散収納」すれば、大きな収納スペースが必要なくなりますし、出し入れもしやすくもなります。また、ごはんの冷凍用に決まった容器をもっているなら、炊飯器の近くに収納するのも使いやすいですよ。

 

まとめ

保存容器は大きさや形がバラバラなうえ、100円ショップなどで手軽に買えるために増えてしまい、収納に困ることが多いですね。さらに言えば、日常で使っている物よりも、使わずにしまってある物の方が多いというケースもあるのではないでしょうか。

毎日、全部使うわけではないのなら、本当に必要な数を見極め、必要以上に持たないことも大切です。たくさん持ち過ぎていると感じたら、1度全部出し、1つ1つをじっくりと見て、本当に必要な物、お気に入りの物だけを残せば、出し入れしやすく収納でき、使うのも楽しくなりますよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」