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簡単「衣類のアロマ防虫剤」、1種類の精油だけで作れて、体にも優しい♪

「衣類の保存」では、臭いのキツイ防虫剤は使いたくないし、市販品の肌や体への影響も気になりますね。今回はシンプルで効果大、精油を使った「衣類の防虫剤」をご紹介します。わたしたちにとっては心地よい天然の香りでも、虫への作用は強力。これからは安心、安全にオフシーズンの衣類を守りましょう!

 

材料と作り方 

防虫剤1個分

ティッシュやコットンパフ:1枚
シナモン精油:1滴

 

精油を使った「衣類の防虫剤」は、ティッシュやコットンパフに、シナモンの精油を1滴垂らすだけで出来上がり!衣類のポケットに入れたり、タンスの引き出しに入れるほか、食器棚の食品庫の中に入れても。目安は50cm3に1個です。この防虫剤の使い方は、自由。ひな人形様や五月人形、着物など、「虫が付きやすい」けれど守りたい物や大切な物のそばに置いてくださいね。香りが持続する間は効果を期待できますが、3カ月ごとに精油を1滴ずつ追加すると安心ですね。

 

どうしてシナモン精油なの?

シナモンの精油に含まれる「シナミックアルデヒド」という成分に強力な防虫効果があるのです。2005年に放送された日本テレビの「ところさんの目がテン」という番組内の実験では、防虫剤として有名な「樟脳」よりも、シナモンの方が防虫効果があったことが確認されています。また、シナモンの香りには真菌(カビ)を抑制する作用もあるので、長期間使用しない物の保管にも重宝する精油です。

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本物の「シナモンスティック」を使ってもOK

今回ご紹介した防虫剤は、精油の代わりに本物のシナモンスティックを利用してもOK。長さ5センチほどのシナモンスティック1本を衣類のポケットに入れたり、5本ほどを綿の袋に入れサシェにしてクローゼットのハンガーに吊るしてもOK。吊るす場合は、衣類5枚に対してサシェを1つの割合で配置します。半年ほどで取り換え時期になりますので、衣替えシーズンには香りが残っているかチェックしてくださいね。

 

ほかにもあります!アロマ防虫剤に使える精油

せっかくアロマを使うのだから、好きな香りをブレンドして、オリジナル防虫剤を作ってみたいと思われる方もいるのではないでしょうか。そのときにおすすめの代表的な精油は4種類。樟脳とも呼ばれる「ローズマリーカンファー」、建材にも使われる「ヒバ」「ヒノキ」、カシミアやシルクを輸出するときにも使われた「パチュリ」です。どれもしっかりした香りの精油なので、衣類やタンスに香りが移るかもと心配になるかもしれません。ですが精油には揮発するという特性があるので、臭いが移ったり染み込むことはないので安心してくださいね。

 

まとめ

市販の衣類の防虫剤に使われる「ナフタリン」や「パラジクロルベンゼン」という成分は、直接肌に触れると赤く腫れたり、頭痛やめまいを引き起こすことがあります。また、金糸やラメに変色を起こすこともあります。防虫作用は精油でも十分なので、これを機会に、衣類の保管は体にも優しい「アロマ防虫剤」に切り替えてみてはいかがでしょう。

 

 

宮本きこ(アロマテラピーインストラクター)

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。2012年に自宅でアロマ教室を開き、のべ800名余りの方にアロマテラピーのある生活を提案してきました。何時もご縁を大切に、アロマの輪を大きく育てていきたいと思っております。