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【産前産後ハッピーライフ24】上の子「赤ちゃん返り」原因と3つの対応

2人目以降を妊娠すると気になるのが、上の子の「赤ちゃん返り」。今回は、気になる、上の子の「赤ちゃん返り」の原因と対応についてお伝えします。どうして「赤ちゃん返り」してしまうのか原因を知って、接し方のコツを掴めば、いいお姉ちゃんお兄ちゃんになってくれる子も多いですよ。「赤ちゃん返り」した上の子へきちんと対応できると、その後の子育てもグッと楽になります。子育ての悩みを解消して、産後の負担を少でも軽くしましょう。

 

「赤ちゃん返り」って何?

「赤ちゃん返り」とは、子どもに弟や妹ができたときに、それまでできていたことを急にできなく(しなく)なったり、成長とともにしなくなっていたことを急にまたやり始めたり、急に甘え始めたりすること。例えば、今まで自分で靴を履いていた子が、弟や妹ができたときに、「自分では履けないから履かせて欲しい」と言い出したりするような状態です。それまで独り占めしてきた親の関心や注意が弟や妹へも向くようになると、子ども本人は親からの愛情が半減したと感じてしまい「自分に注目してほしい」「自分にも構って欲しい」という承認欲求になって、赤ちゃん返りとして表れてしまうのです。

 

「赤ちゃん返り」への対応1:意見を聞く

子どもは、疎外感を感じるとワガママを言い出す場合があります。そうした場合には、上の子を育児の仲間に入れてあげましょう。例えば赤ちゃんが泣いている時に「なんで泣いているんだと思う?」「お腹が空いているんじゃないかと思うんだけど……お兄(姉)ちゃんはどう思う?」と意見を聞くのです。大事なのは『許可を得る』のではなく『意見を聞く』こと。下手に「(下の子を)抱っこしてあげてもいい?」などと聞くと「ダメ!」と火に油を注ぐこともあるので注意してください。

 

「赤ちゃん返り」への対応2:褒める、お礼を言う

上の子に意見を聞いて、下の子のお世話をしたあとには褒めてあげましょう。例えば、意見を聞いたときに「おむつだと思う」と言われて、おむつを外したらおしっこ・うんちをしていたような場合、「本当だ!お兄(姉)ちゃんの言う通りだったね!すごい!」、運よくそれで泣き止んだ場合「お兄(姉)ちゃんのお陰で泣き止んだよ。ありがとう」といった具合です。上手くいけば、いずれは上の子の方から「赤ちゃん泣いてるけどおっぱいじゃない?」「おむつ替えてあげようよ」などと言ってくるようになる場合もあります。

 

「赤ちゃん返り」への対応3:2人きりで15分

また、ときには赤ちゃんナシで、上の子と2人きりの時間を作りましょう。2人だけで公園に行く、買い物に行くといったことをするのです。赤ちゃんを連れないで保育園へお迎えに行くだけでも構いません。余裕がなければ、赤ちゃんが寝ている間に、別の部屋で2人きりになるだけでもOKです。そうすることで、上の子は自分だけを見てくれているという実感がもてるので、気持ちが満たされます。可能ならそのとき、大げさなぐらいの愛情表現をしてあげてください。時間は多ければ多いに越したことはありませんが、難しいようなら15分だけでもいいですよ。

 

赤ちゃん返りは年齢の問題ではない

私の聞いた話のなかには、5歳のお兄ちゃんが赤ちゃん返りしてしまったケースもあります。赤ちゃん返りは小さな子どもだけの問題ではありません。小学生のお子さんなど、ある程度成長している子の場合だと、逆に我慢をし過ぎてしまう場合もあります。赤ちゃんの世話も大事ですが、上の子をケアできると、その後の子育ても楽になるので、上手に両立してみてくださいね。

 

 

はなみらん花香(産前産後ケアアドバイザー)

産前産後ケアアドバイザー。マタニティアロマセラピスト。
都内総合病院産科に勤務しつつ、妊娠~出産・産後まで寄り添いひとりひとりに合ったケア&サポートをする「マタニティ&産後専門アロマセラピーケアサロンはなみらん」で心身のケアを提供中。