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元保育士のアイデア、整理苦手&忘れ物多い子に「ビニールケース」作り方

お子さんのランドセルの中がゴチャゴチャで、忘れ物も多く、悩んでいるママさんはいませんか?今回は、教科ごとに物をまとめて整理できる「ビニールケース」の作り方をご紹介します。透ける素材のケースで整理すると、物が整理したり取り出やすくなり、子どもが自分で支度しやすくなりますよ。作り方を、2人の子どもをもつ元保育士がお伝えします。 

 

整理が苦手な子に、「ビニールケース」のメリット

学校の持ち物は、教科書、ノート、ドリル、文房具、エプロンなど、さまざまな形のものがあります。それを整理するのは子どもにとって大変なこと。そこで、教科ごとにまとめるビニールケースが役に立ちます。ビニールケースの表とタグに教科名を書くと分かりやすくなりますよ。また生地やファスナーの色を変えたり、サイズ違いで作ると、行事や旅行、習い事などの整理にも使えますね。

 

◇子どもに「明日の学校の支度」をさせるコツ、習慣化で、忘れ物も防げる!
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162735.html/mddy

 

材料と準備

<材料>

・本体:・ビニール生地(中厚):90×40cm 
・ファスナー: 1本(長さ50cmのもの)
・細いリボン:15cm(ファスナーの金具に入る太さのもの)
・透明ミシン糸

 

<道具>

・クッキングシート
・クリップ
・マスキングテープ
・ミシン
・ハサミ
・ものさし

 

ビニール生地は、本体用に横36×縦28.5cmを2枚、タグ用に横7.5×2.5cmを1枚、裁断しておきましょう。ビニール生地は厚い物より、中厚程度の生地が縫いやすいです。布地用のミシン糸でも縫えますが、透明のミシン糸だと滑りがよく、縫い目が目立ちません。今回はご家庭にあるクッキングシートを利用して、ビニール生地を縫う方法をお伝えしますが、必要に応じて滑りのいいテフロン押さえを用意しましょう。

 

生地にファスナーを縫い付ける準備をする

本体用のビニール生地1枚を縦長になるように置き、右半分へクッキングシートを重ね、マスキングテープで固定します。その際、生地からはみ出したクッキングシートは切り落としておきましょう。次にクッキングシートを重ねた側の端をファスナーの上へ乗せます。このとき、ファスナーの端の止め具が0.5cm外側になるようにして、マスキングテープで3カ所くらい固定しておきます。縫いやすいようにファスナーを10cmくらい開け、端をクリップで留めておきます。ビニール生地はまち針で打つと穴が開いてしまうため、マスキングテープやクリップを使いましょう。

 

縫い進めたらファスナーを戻す

縫い目の幅は大き目の0.3cmほどにして、ミシンを低速で掛けていきましょう。5cmくらい縫い進めたら、押さえを上げて、ファスナーの持ち手を止め具まで戻しましょう。こうすることで、ミシン針がファスナーの持ち手に引っ掛かるのを防げます。引き続きビニール生地の端までミシンを掛けていきます。縫いにくい場合は、生地を引っ張りながら縫うといいですよ。縫い終わったらクッキングシートを破って外しましょう。

 

反対側の生地にもファスナーを縫い付ける

もう一枚のビニール生地を用意し、先ほどと反対にクッキングシートを止め付け、今度はファスナーの終わりから、同じように縫っていきます。

 

片端にファスナー止めを作る

ファスナーを縫い付けたら、ファスナー止めを作ります。開き止まりになる側の生地の端から5mmの位置へミシンをかけます。そのあと、生地から1.5cmのところでファスナーを切り落とします。

 

タグをマスキングテープで仮止めする

ファスナー止めをしたところから11.5cmの位置にタグを付けます。タグ用生地の長い辺を二つ折りにして、ビニール生地の表側の所定の位置に置き、マスキングテープで仮留めします。

 

生地の両端と底にミシンをかける

ビニール生地の表側が内側になるように重ね、生地同士の端をしっかり揃え、クリップで止めます。次に、表に返すときのために、ファスナーを半分くらい開けておきましょう。ファスナーの金具から0.3cm下から、 縫い代を0.7cmとって脇、底、脇の順に縫います(写真の赤線)。このときも、ファスナーを縫ったときと同様に、生地の上へクッキングシートを重ねると縫いやくなります。

 

ケースのマチをつくる

ケースの底になる部分へマチを作ります。ケースの角を開いて潰し、縫い代を片側に倒して端から1.5cmのところにミシンを掛けましょう。

 

生地を表に返してファスナーにリボンを付ける

ビニール生地を表に返します。底のマチを整えてから表へ返すとやりやすいですよ。次に、ファスナーの穴へリボンを通し、堅結びをして完成です。難しいと思われがちなファスナー付けですが、ミシンを低速でゆっくり掛け、生地とファスナーをクリップやマスキングテープで止め、ファスナーの金具がミシンの押さえに当たらないように移動させながら縫えば大丈夫。ビニール生地も、クッキングシートと一緒に縫えば、難しくありませんよ。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。