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子どもと一緒に「お弁当作り」、子どもの達成感とやる気を育てよう

公園でもレジャーでも、子どもとお弁当を持ってお出掛けするのは楽しいものですが、持ち物の準備からお弁当作りまでママ1人で全てするのは大変ですね。今回は、3歳くらいの子どもと、お弁当を一緒に作るコツをご紹介しましょう。一緒に支度すれば、子どももできることが増え、ママも楽になりますよ。2人の子どもをもつ、元保育士がお伝えします。

 

子どもが興味をもった作業からお願いしてみて

我が家の子どもが小さいころのお出掛けでは、お弁当作りと支度を済ませた段階で、すでに疲れていたこともありました。全てをママだけでやるのは辛いものですね。でも子どもとお弁当を持ってお出掛けできるのは、実はほんのわずかな期間。気楽に出掛けるためには、子どもが興味をもったことから少しずつ参加させて、お手伝いしてもらうのがおすすめです。

 

最初のうちは作業を教えるのも大変なので、準備の時間があるときに近くの公園へ行ってみましょう。繰り返して慣れてくれば進んでやってくれますし、子どもたちも準備作業を楽しんでくれるようになりますよ。今日は準備のなかでも、お弁当作りについてお話していきます。

 

子どもと一緒におにぎりをにぎってみよう

まずは、子どもと一緒におにぎりを作ってみましょう。炊き上がったごはんへ、塩やふりかけなどを混ぜ合わせて味を付けます。お茶碗へラップをセットしてごはんを盛り、梅干しや佃煮など芯にする具材はこの時点で乗せておきます。ラップごとお茶碗からごはんを取り出したら、ラップで包んでにぎります。子どもには、混ぜたり握ったりする作業を手伝ってもらいましょう。三角おにぎりは難しいかもしれませんが、「手をお山にするといいよ」と伝えると、次第に真似してできるようになってくれます。きれいに仕上げることよりも、いろんな形のおにぎりが出来上がることを楽しんでみてくださいね。

 

子どもも参加できるおかず作りのポイント

子どもがお弁当作りに興味をもったら、おかず作りにも参加してもらいましょう。プチトマトやブロッコリーなど野菜を洗う作業や、卵を溶いたり、具とタレを混ぜるなどの作業は、子どもにもやりやすいですね。お弁当作りは忙しいので、ママの負担が少なくて、簡単にできることをお願いするのがコツです。

 

おかずを好きなように詰めてもらおう

おかずが全部出来上がって冷めたら、子どもと一緒にお弁当箱へ詰めましょう。弁当箱が大きいと子どもには大変なので、小さなお弁当箱から始めるといいでしょう。好物ばかりを詰めないように助言しつつ、見た目にはこだわらずに、好きなように詰めさせてあげてください。

 

お弁当箱をハンカチで包んでもらおう

ハンカチを広げ、お弁当箱を乗せて包んでもらいましょう。子どもにとって最後の固結びは一番難しいところですが、二人羽織のように、ママが後ろに立って、手を取りながら一緒にやってみましょう。繰り返しやっていると体が覚えてできるようになります。固結びは、蝶結びができる前段階なので、徐々に覚えるといいですね。

 

自分の荷物を詰めてもらおう

支度の仕上げに、自分のリュックへお弁当、おしぼり、おやつ、敷き物などの荷物を詰めてもらいましょう。子どもはこんなことでもやらせる機会をもたせると、大人が思っている以上に喜んでやるもの。楽しみながら支度するスキルが身に付き、自分の荷物は自分で持っていくモチベーションにも繋がります。

 

まとめ

気軽なお出掛けなら、お弁当のおかずは、品数が少なくても大丈夫。おにぎりだけの日や市販品が入っていてもいいのです。「ママと一緒に準備をして、お出掛け先で自分の作ったお弁当を食べ、楽しくお出掛けできた」という経験は、子どもたちに達成感を与え、さまざまな事柄へのやる気も育んでくれますよ。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。