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覚えておきたい!「ボタンの大きさとボタンホールの長さ」の関係式、3種

手作りエプロンや子ども服などにボタンを付けるとき、ボタンホールの長さに悩んだことはありませんか。今回は、ボタンの大きさを元にした「ボタンホールの長さの計算方法」を解説します。ボタンの形状によって計算方法が異なるので、ここでは3種類の計算方法についてご紹介しましょう。立体的なボタンや、形が個性的なボタンを使うときも、この式を覚えておけば安心ですよ。最後に、ボタンホールを開けるときの小さなコツもお伝えします。

 

家庭科で習ってない!?ボタンの形によって異なる計算方法

ボタンホールの長さは、ボタンの形によって変わります。例えば、同じ直径でも、厚みが薄い平らなボタンと、真ん丸な球形ボタンでは、計算式が違ってくるのです。また、お花や星型など、かわいくデザインされたボタンをワンポイントに使いたいこともありますね。今回は、よく使う「平らな円形ボタン」「足付き円形ボタン」「球形ボタン」「足つきデザインボタン」のボタンホールの長さについて、見ていきましょう。

 

1:平ら&足つき円形ボタン:ボタンの直径+ボタンの厚み

最もノーマルな、平らで足のない円形ボタンや、円形の足付きボタンの場合は、「ボタンの直径+ボタンの厚み」がボタンホールの長さとなります。足つきボタンの場合、ボタンの厚みを計るときは足部分を除きましょう。

 

2:パールボタンなど球形ボタン:ボタンの直径+(厚み÷2)

足がなく、真ん丸な球形ボタンの場合は、ボタンの直径に、ボタンの厚みの半分を足した数字がボタンホールの長さになります。厚みが大きいので、平らなボタンのように厚みの寸法をそのまま足してしまうと、ボタンホールが大きくなってしまい、ボタンの掛かりが甘くなってしまうからです。

 

3:足つきデザインボタンは、ボタンの裏側に注目

花や星、クマさんなどかわいい形のボタンを、子ども服に付けたいこともありますね。ボタンホールの計算式は、「(ボタンの最大の大きさ+写真右の白い線の部分の長さ)÷2」となります。ボタンの裏側の足部分を含めた寸法を測るときは、メジャーを立てるようにして測るとやりやすいですよ。

 

ボタンホールの開け方、コツとポイント

ボタンホールを作るときは、布の裏側にボタンホールより1回り大きく切った接着芯や接着テープを貼っておくと、穴を開けたときに布の切れ目がほつれにくく、また補強の役目を果たすので、布がしっかりしてボタンを通しやすくなります(写真左)。

 

ホールを開けるときには「リッパー」を使うと便利ですが、勢い余ってボタンホールの「かんぬき」部分まで切ってしまうことも。これを防ぐためあらかじめ、かんぬき部分に待ち針を留めてからリッパーで切ると(写真右)、まち針の手前でリッパーが止まるので、安心して切れますよ。

 

まとめ

ボタンをセットすれば自動的に計算してくれる「ボタンホール押さえ」の付いたミシンなら自動でボタンホールを縫えますが、厚みのあるボタンや変形ボタンなどの場合は、自分でボタンホールの長さを計算して縫うと安心ですね。

 

またボタンホールは、寸法を間違えて縫ってしまうとほどくのが大変なので、縫う前に同じ布の端切れで試し縫いをしておくことをおすすめします。実際に縫ってホールを開け、ボタンがスムーズに通るか、ボタンホールが大きすぎたり小さすぎたりしないかを確認してから、本番を縫うといいでしょう。

 

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。