片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術62】「掃除しやすい部屋」は、片付け方にコツ

「苦手な家事」のなかでトップ3に入ることの多い「掃除」ですが、その原因は、部屋そのものが「掃除しにくい部屋」だからかもしれません。今回は、「掃除しやすい部屋」を作るための片付けのコツをご紹介します。掃除をしやすい環境に整えることで、毎日の掃除がグッとしやすくなり、苦手意識がなくなりますよ。

 

「掃除」と「片付け」は別物!「掃除の前の片付け」が大事

「掃除」と「片付け」は、混同されることが多いのですが、実は全く異なるものです。「掃除」は「汚れた場所をきれいにすること」、「片付け」は「部屋の中の物を使いやすく整えること」と言えば、違いが分かりやすいでしょうか。さらに注意したいのは、「部屋が片付いていないと、掃除がしにくい」という点です。床に物が散らかっていると、掃除を続けるのが途中でイヤになるし、掃除道具が取り出しにくいと、そもそも掃除をする気持ちになれませんよね。「掃除の前に、掃除しやすいように片付ける」ことで、掃除がグッとしやすく、また楽しくできるようになるんですよ。

 

「床に物を置かない」を守れば、掃除がしやすくなる

掃除機を掛けていて、床に物が散らかっていると、いったん掃除機を止めて、床の物を片付けて、また掃除機を掛ける、ということになり、非常に手間が掛かります。普段から、床へ物を置かないように、壁に掛けたり、棚の上や扉の中へしまうタイプの収納をメインにすれば、床置きの物をグッと減らせます。

ポンと床へ置いてしまいがちなカバンは、壁にフックを付けて掛けたり、スツールなどを置いてその上に置く、読みかけの雑誌新聞、出しっぱなしになりがちな細かいものは、ラックや棚の一角へトレーを設置してポイポイ入れるようにするなど、ざっくりまとめる収納にすることで、床置きを減らせますよ。

 

掃除道具は「お気に入りの道具」を「すぐ手に取れる収納」に

「掃除しよう!」と思っても、使いたい掃除道具が、扉の中や、かがまなくては取れない場所などにあると、取り出すのが面倒で「まあ、あとでいいか」と、気持ちが下がってしまいますね。掃除道具は出しっぱなしにしておくと生活感が出るため、つい「隠す収納」にしたくなります。それなら、ビジュアルが好みの道具に変えて、すぐ手に取れる場所で「見せる収納」にしてしまいましょう。また、使いにくい道具を使い勝手の良いものに変えると、掃除がラクに楽しくなりますよ。私は掃除機を白いシンプルなマキタのコードレスにして、リビングの隅に立てかけておくようにしたら、掃除機を掛ける頻度が増えました。

 

チョイ掃除を習慣化!「プチ掃除道具」を「使う場所収納」

放っておいて溜まり過ぎた汚れは、掃除が面倒になる原因に。ひどくなる前にチョコチョコ掃除すれば、いつもきれいな空間が保てます。でも、その「チョイ掃除」が面倒、という人は、洗面台やキッチン、ダイニングテーブルや窓近くなど「汚れが溜まりがちな場所」に、小さな掃除道具を常備しましょう。古ストッキングやウエス、ペーパーモップなど、使い捨てできる道具が便利です。100均のカゴやトレーに整然と収納すれば、見た目もよく、ストックの補充もしやすくなりますよ。私は現在、使い捨てハンディモップを3カ所、ウエスを4カ所、除菌スプレーを2カ所に置いています。すぐに手に取れるので、家族も汚したらすぐ掃除してくれますよ。

 

まとめ

掃除は、面倒だからとサボるとどんどん汚れが溜まり、ますます面倒になる悪循環に陥りがち。掃除をやりやすい、やりたくなる環境や仕組みを作り、汚れを溜めないお部屋を目指しましょう。掃除道具を買い替えるのは少し勇気がいるかもしれませんが、自分の好みで選んだ道具は長く大切に使えますし、何より使っていて楽しいものです。まずは小さなものから「使いたいな」「部屋に置きたいな」と思う物を選び、使いやすい場所へ置いてみましょう。「気が付くと掃除したくなっている自分」に気付くかもしれませんよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」