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ズボンが破れた!「かぎ裂き」の補修、やり方&アイデア5選

ズボンなどの衣類がどこかに引っ掛かって、かぎ状に裂けてしまう「かぎ裂き」、困ってしまいますね。今回は、「かぎ裂きの補修」の簡単なやり方と、かわいくカバーしたり補強したりするアイデアを集めました。長く履いたお気に入りのズボンなどは、膝部分の布が薄くなり、そこからかぎ裂きができることも。布を補強しながら穴開き部分を直して、お気に入りの衣類を長く大切に着ませんか。

 

かぎ裂き補修例1-1:裏からアイロン補修布で簡単補修(1)

まずは、裏からアイロンで接着するタイプの「補修布」を使った補修方法をご紹介します。ちょっと破れたくらいなら、これで十分に補修できますよ。お好みで、表からワッペンなどを付けてもかわいいですね。

 

<用意するもの>

・裏から貼る「補修布」
・ハサミ
・アイロン
・当て布
・(お好みで)補修部分に貼る「ワッペン」

 

補修布は、かぎ裂きの裏側へ貼り付けます。ズボンの色に近いものを選べば目立たない仕上がりに。100円ショップでも購入可能です。「当て布」は、補修布にアイロンが直接当たって縮んだり傷んだりするのを防ぐために使います。古ハンカチなど、熱に強い綿100%のものを使いましょう。ワッペンを使うなら、補修部分を十分にカバーできる大きさも必要ですね。

 

かぎ裂き補修例1-2:裏からアイロン補修布で簡単補修(2)

「補修布」の表裏を確認します。裏面(接着面)には、アイロンの熱で溶ける糊が点状に付着しています(写真左)。

 

補修布を、かぎ裂き部分を十分カバーできる大きさに切ります。写真右では丸く切り取っていますが、かぎ裂きが大きい場合は、破れの形状に合わせて四角く切ったあと、角を丸くすると剥がれにくくなります。

 

かぎ裂き補修例1-3:裏からアイロン補修布で簡単補修(3)

補修布を貼る前に、まず衣類を裏返し、破れ部分からほつれ出た糸をアイロンで整えます。こうすることでかぎ裂きによって空いた穴を埋め、布の凸凹を均一にできるので、裏から貼る補修布がしっかりと付き、剥がれにくくなると同時に、表から見た状態もきれいに仕上がります。アイロンの先で、穴をふさぐように整え、最後にアイロンの広い面で上からそっと押さえて布を平らにしましょう。

 

かぎ裂き補修例1-4:裏からアイロン補修布で簡単補修(4)

破れた部分の裏面に、切った補修布の表側を上にして乗せます。その上へ当て布を置き、アイロンを乗せましょう(写真1)。アイロンの温度やスチームの有無は、補修布の説明書きに従います。補修布に乗せたアイロンは動かさずに、補修布の説明書きの時間通りにプレスします(写真2)。アイロンを外したら、触らずにそのまま冷まし、溶けた糊が定着するのを待ちます(写真3)。冷める前に布を動かしたり触ったりすると剥がれやすくなってしまうので注意しましょう。完全に冷めたら、衣類を表に返して出来上がりです。お好みで、表からかわいいワッペンを付けても良いでしょう。

 

かぎ裂き補修例2:ちくちく手縫いで補修 

こちらは、かぎ裂き部分へ裏から布を当て、表から手縫いの細かいステッチでちくちく縫いながら補修していく方法です。この当て布は接着タイプではない、普通の布を使いましょう。当て布とステッチが補強になるうえ、かぎ裂き部分をステッチがカバーするので、裂け目も目立たなくなります。布に合わせた色の糸でステッチをすれば目立たない仕上がりになりますし、写真のように、あえて目立つようなカラフルなステッチにするのも素敵ですね。

 

◇ズボンの穴・破れを「ちくちく手縫い」で補修!やり方とかわいいアレンジ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162111.html

 

 

かぎ裂き補修例3:ミシンステッチで補修

かぎ裂き部分の裏へアイロン接着タイプの補修布を貼り、表からミシンステッチを掛けて補修する方法です。ミシンの縫い目で補修布がしっかりと固定され、ズボンの布自体もミシンステッチで補強されます。大きいお兄ちゃんやパパのズボンは、かわいい手縫いよりもこちらの方がスマートでカッコよく仕上がりそうですね。糸の色合わせによってはビンテージ風などおしゃれな雰囲気にもできますよ。

 

◇ズボンの穴・破れに、簡単でカッコいい「ミシンステッチ補修」方法とコツ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162140.html

 

かぎ裂き補修例5:伝統刺しゅう「こぎん刺し」で補修

かぎ裂き部分の裏から当て布を縫い付け、表から、日本の伝統刺しゅうである「こぎん刺し」を縫いながら補修する方法です。「こぎん刺し」は青森県津軽地方に伝わる刺しゅうで、本来は布目が方眼状になっている布に刺すのですが、一般的な衣類に刺す場合は「抜きキャンパス」という、あとでほどくことができる方眼状の編み目になった布をガイドに使って刺します。こぎん刺しの柄は、日本の伝統柄だけでなく、北欧風のおしゃれな柄もありますよ。

 

◇ズボン破れ補修に、ワンポイントに!伝統刺しゅう「こぎん刺し」方法とコツ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162172.html

 

まとめ

お気に入りの衣類に「かぎ裂き」ができてしまうと、ガッカリしますね。目立たないように裏から補修布で直す方法もいいですし、子ども服ならワッペンや刺しゅうでかわいくカバーするのも素敵です。高校生の息子は「ミシンステッチ」を気に入っていましたよ。せっかくのお洋服、少しの破れなら上手に補修して大切に着てくださいね。

 

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。