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[折り紙とハサミで切り絵31]新春に作って飾ろう!「犬の干支カード」

2018年の戌年に相応しい「犬の干支カード」を作って飾り、楽しい新年を迎えてみませんか。今回は、折り紙とハサミで手軽に作れる切り絵を応用した「立体カード」の作り方をご紹介します。犬に表情を付けてかわいく仕上げるコツや、飛び出す絵本のような立体感を出す貼り方もご説明します。子どもでも作れる作品ですので、冬休みの工作にいかがでしょうか。

 

用意するもの

用意するものは、折り紙、画用紙、鉛筆、ハサミ、スティックノリです。今回は少し立体感を出して仕上げるので、「タント折り紙」など、厚手で強度の高い折り紙がおすすめです。「タント折り紙」は、大きい文房具店や画材店などで購入できます。サイズは一般的な15cm四方にしましょう。画用紙はカードの台紙として使います。八つ切りサイズを半分に切って使うと、ちょうど良い大きさになります。

 

作り方1:下絵を描きましょう

今回の切り絵は、紙を縦半分に折って切り、最後に紙を広げると、四角いフレームの中央に左右対称の犬が出来上がる構図です。足元の両脇に草むらを作り、仕上げに顔のパーツを切り抜いて表情を付けます。まずは、紙を縦半分に折り、折り線側を右にして置いて下絵を描きましょう。下辺のフレームを1.5cm、上辺と横のフレームを1cmほどの幅で描きます。犬は、紙の縦の約3/4の高さ、横幅の約1/2のスペースを使って描きましょう。耳が長く垂れた犬をデザインすると台紙に貼りやすくなります。写真を参考に描いてみてくださいね。

 

作り方2:中央の犬から切り始めましょう

それでは、中央の犬から切り始めましょう。紙を上下逆さまにして持ち、折り線上の犬の頭のてっぺんにハサミを入れて、耳、顔、胴と足元へ向かって、ハサミで線を描くように犬の輪郭を切っていきます。全体に丸みを付けるように、緩やかな曲線で切ると、愛らしい雰囲気になります。ハサミの位置はなるべく固定して、紙を回しながら切っていきましょう。

 

作り方3:フレームを切りましょう

犬を切り終えたら、フレームを作りましょう。まず、下辺の犬の足元から左へ向かって草と地面を切ります。次に左端のフレームを上へ向かって切り進み、最後に上辺のフレームを中央へ向かって切ります。フレームの下絵は直線ですが、写真のように緩やかな「うねり」を付けたり、途中に葉の付いた枝を作っても楽しいです。遊び心をもってトライしてみましょう。また、フレームの内側を切り終えたら、外側にも「うねり」を付けると、完成度が上がります。作業中は紙が離れないように、指でしっかり持って切りましょう。

 

作り方4:顔のパーツを切り抜きましょう

フレームができたら、犬の顔のパーツを切り抜いて、かわいらしい表情を付けましょう。まず目は、折り線から直線の切り込みを入れて、下絵に沿って切り抜きます。目の形は、写真のような三日月型の細目でも、まん丸型の目でもOKです。細目を切る場合は、目尻に向かって半円の細い線を2本、少しずらして切ると、きれいに切り抜けますよ。丸型の場合は、紙をくるりと回しながら切りましょう。鼻、口は、縦半分の形で切り抜きます。最後に折り線下部にある、足と足の間を切り抜いたら、紙を広げましょう。これで切り絵は出来上がりです。

 

作り方5:切り絵を貼って、カードを作りましょう

では、切り絵を台紙へ貼って、カードを作っていきましょう。まず画用紙を横長の向きで半分に折って、折り目を付けます。次に切り絵のフレームの裏側へノリを付けます。上辺と左右のフレームは、裏側全面にしっかりとノリを付け、下辺のフレームは、両端約3cmの地面部分のみ、ノリを付けましょう。犬の足元と草むらの部分はノリ付けしないので、注意してくださいね。切り絵の中央の折り線と、画用紙の折り線を重ね、切り絵が画用紙の中心にくるように貼りましょう。

 

作り方6:ポイント!犬を立体的に仕上げる貼り方

犬は、耳の先だけノリ付けをして、頭や体は浮いた状態にしておくのが、立体的に仕上げるポイントです。耳の垂れ下がった先だけノリを付けて、画用紙へ指でしっかり押さえ付けます。画用紙の中央は「谷折り」、犬は「山折り」で折り目が付いていますね。画用紙を立てて内側に折りながら、犬の折り目を手前へ膨らませるようにしてみましょう。犬が飛び出し、立体的になりますね。

 

コラージュで、さらに華やかに!

台紙へ、カラフルな花や葉っぱの切り絵を貼ってにコラージュすれば、もっと華やかになります。また切り絵のフレームの中へ、「Happy New Year」などの言葉を書いてもいいですね。ウエルカムボードのようにスタンドやイーゼルに立て掛けて玄関に飾ると、新年のお客様に喜ばれることでしょう。

 

アレンジして、いろいろなワンちゃんを!

ひと口に「犬」と言っても、顔の表情を変えたり、柴犬のような耳の短い犬にしたり、使う紙の色を変えてみたり、コラージュを変えたりと、さまざまなアレンジが可能です。お正月休みを利用して、ワンちゃんが大好きな子どもたちと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。子どもらしい発想で、新しいアレンジが生まれるかもしれませんよ。親子で切り絵の工作を、ぜひ楽しんでくださいね。

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。