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【ダウン症児と私44】言語聴覚士の先生へ、困っていた行動を聞いて安心

ナナ

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個別面談で、信頼できる言語聴覚士の先生と出会ったナナさん。今回は、ユキトくんの子育てで気になっていた言語療法以外の事柄を、先生へ質問したときのお話です。ユキトくんの行動で、気にした方が良いのか、気にしなくても良いのかと迷っていたことについて、専門家の意見を聞けたことで、ナナさんも一安心したようです。

 

知的障害のあるユキトを「怒る」必要ってある?

Q.言語聴覚士の先生からは、コミュニケーションの発育に関するアドバイスのほか、何かアドバイスはありましたか?

A.とても信頼できる先生だったので、言語聴覚訓練の枠を超えて、相談に乗っていただきました。例えば、知的障害のあるユキトを怒る必要があるかについても、尋ねてみました。先生は「たくさん褒めて育てるのが基本。しかし、命に関わるくらい危険な物や汚い物へ手を出そうとしたときや、口に入れそうなときは『ダメよ』としっかり声を掛ける。注意は、短くはっきりと」と言われました。

またユキトは、加減を判断できない状態なので、触られたくないものを触ったくらいでは怒らず、命に関わるときだけ限定的に短くはっきり注意をするようにとアドバイスを受けました。「ダラダラ理由を言っても、まだ話を理解できないので、ダメということだけをハッキリ伝えること。そして、何でも自分のやりたいようにできるわけではなく、世の中にはやってはいけないこともあることを伝えることも大切」と教えていただきました。 

 

絵本やお芝居に集中できない心配が

Q.幼稚園で、絵本や紙芝居に集中できないという話がありましたが、解決のためのアドバイスはありましたか?

A.幼稚園での絵本や紙芝居は、8人の子どもへ1人の先生が読み聞かせするので、どうしても先生と子どもの間に2~3mの距離があります。離れていると、ユキトは絵本や紙芝居へ注目できないことも相談しました。先生は、まずは近いところで絵本を見せて興味をもたせ、だんだんと絵本の距離を離しながら、慣れさせるようにと教えてくださいました。ユキトは発達途中なので、いまは離れた絵本や紙芝居がまだ楽しめないけれど、これから慣れてくることなので心配ないということでした。

 

歯ぎしり、首振り、自己刺激をそのままにしていいのか心配

Q.ほかにも、普段気になるユキトくんの言動について質問されましたか?

A.ユキトの歯ぎしりが多いのも、悩みの種でした。先生曰く「歯ぎしりは、本人が刺激を楽しんでいる」ことが原因なのだそう。対策としては、ユキトの顔にスリスリしたり、ほっぺやあごをなでて、外部からの刺激を与えてあげるようにと、アドバイスを受けました。

 

Q.ユキトくんは、両手を広げて首を左右に激しく振る動作を何度もするそうですが、これについてもアドバイスがありましたか?

A.これも「自己刺激」と言って、自分で自分に刺激を与えて楽しんでいるので、心配はないとのことでした。両手を広げて首振りをしたら、ママが優しくユキトの手を包みこんであげればいいと教わりました。

 

またユキトは、両手におもちゃを1つずつ持ってカチャカチャとぶつけたり、壁を叩いたりするのが好きなのですが、これも刺激を楽しんでいるのだそう。ほかにも、自分ののどを手で強く押すクセがあり、もの凄く強く押すと喉が反射でグルッと音を立てます。このクセも、同じように「自己刺激」を楽しんでいるので、特に問題はないとのことでした。

私にはどのユキトの行動も意味が分らなかったので、不安に思っていたのですが、注意深くユキトを観察してくださった専門家のお話を聞いて、少し安心しました。言語療法以外のいろいろなお話を聞けて、本当に良かったです。

 

ダウン症の基礎知識44:自己刺激行動(常同行動)

自己刺激行動は、常同行動とも呼ばれ、体を揺らしたり、手をヒラヒラさせたり、同じ行動を無目的に繰り返すことを言います。でもこれは、本人にとっては筋肉を動かしたり、関節の曲げ伸ばしで感じる体の刺激を確認している状態。そのため本人には、何度も繰り返してやってみたいという欲求があるのだそう。感覚がまだ十分に発達していない時期に、刺激を感じて確認し、バランスを取ろうとしている行為だと考えられています。それ自体は大きな問題ではないので、感覚が発達するのを手助けしてあげるようにしましょう。

 

◇【ダウン症児と私43】話せない子とは、言葉以外でコミュニケーションを
https://qufour.jp/article/detail/ 3325

◇ナナさんの記事一覧
https://qufour.jp/users/article/40914

 

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この記事を書いた人

ナナさん

ナナ / 東京都

3才のダウン症の息子「ユキト」と、1才半の弟「マサト」のママの「ナナ」と申します。ダウン症の子どもを育てている様子や、母親の気持ちなどを率直にお話ししたいと思います。

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