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フランスママに学ぶ、お正月の時期は「王様のお菓子」で運試し

石狩熊子

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フランスでは、1月のエピファニ―と呼ばれる日に「王様のお菓子」という名のお菓子を食べる習慣があります。今回は、縁起の良いこの時期にしか食べることのできない、この「ガレット・デ・ロワ」をご紹介します。フランスでは、クリスマスくらいから節分のころまで、どこででも売られているお菓子です。

 

エピファニ―のお菓子「ガレット・デ・ロワ」

エピファニーは、日本語で「公現祭」と呼ばれる、キリストが現れたことをお祝いする日です。フランスの休日には指定されていませんが、フランス人にはこの日にこぞって「ガレット・デ・ロワ」というお菓子を食べる習慣があります。2018年のエピファニーは、1月6日(土)ですが、クリスマスのころからパン屋やスーパーへ並び、節分くらいまで販売されているので、エピファニーの日付を特に気にせず、店頭に並んだときから買い求めている人が多くいます。エピファニー当日は、学校でも職場でも、至る所で食べられます。幼稚園や学校帰りにママ友と一緒にガレット・デ・ロワを食べるママも多くいます。

 

1カ月間しか姿を見せない「期間限定のお菓子」

ガレット・デ・ロワは、日本語では「王様のお菓子」と訳されます。昔は「フランジパン」と呼ばれるアーモンドクリーム入りのパイか、「ブリオッシュタイプ」の2種類だけでしたが、近年はパイの中身にリンゴ、チョコレート、洋梨などを使っていて、バリエーションが増えています。フランスでの1番人気は、昔から変わらず濃厚なアーモンドクリームがたっぷり詰まったフランジパンですが、朝食用にブリオッシュタイプの物を購入する人も多くいます。1カ月しか出回らないので、とても人気の高いお菓子で、これがないと新年が迎えられません。

 

王様のお菓子の中に入っている「フェーヴ」

ガレット・デ・ロワの中には「フェ―ヴ」と呼ばれる陶器でできた小さなお人形が必ず1つ入っています。ガレット・デ・ロワは、大きいお菓子なのでみんなで切り分けて食べますが、切り分けた中からのフェ―ヴが出ると「運が良い」ということで、ガレット・デ・ロワは運試しとしても人気です。また販売店によって、毎年入っているフェ―ヴが違うので、自分の好みの物を見付けると、そのお店へ通って全種類をコンプリートするまで、買い続ける人も多くいます。

 

フェーヴのコレクターは子どもよりも大人の方が多く、フェ―ヴの交換会まで開かれるほどの人気です。興味のない人はまったく興味がありませんが、フェ―ヴは昔の数少ない娯楽の1つだったようで、年配の方々のなかにはとても熱心に集めている人がいます。フランス人の我が舅も同様で、フェ―ヴ欲しさに複数のガレットを買って来ては、中身だけを集めてお菓子は我が家に押し付けていきます。これが1カ月間に何度かあるので、我が家では、お菓子を見るのがイヤになることもあるほどです。

 

複数人で集まって食べるお祝いの伝統菓子

この期間、実家へ行くときやお友だちの家に行くときの手土産は、必ずガレット・デ・ロワです。スーパーなどでは「◯円以上購入すると1個プレゼント」も行なわれているので、ひたすらガレットばかりを食べ(させられ)ている気になります。幼稚園や学校でも、クラスごとに分かれて食べるのが年中行事になっています。このガレットには、頭にかぶる紙製の王冠がセットで販売されていて、複数人で食べて、中に入っているフェ―ヴが当たった人に、その日1日の王様の権利が与えられます。でも、1日王様になれると言っても、特に何もないのがフランス人です。

 

子どもにはブリオッシュタイプが人気、ドライフルーツ入りも

フランスの子どもが好むガレット・デ・ロワはブリオッシュタイプのものですが、これには普通の円盤型とドーナツ形の2種類があります。ドーナツ形の方には、キラキラ光る宝石のようなドライフルーツがたくさん入っているのが特徴です。フランジパンなどのパイ生地で作られたタイプのものはドーナツ形はなくホール型のみですが、ガレットの上にきれいな模様が施されていて、見るだけでも楽しむことができるお菓子です。

 

自宅で手作りする人はほとんどいない

ガレット・デ・ロワはどこにでも売られているので、わざわざガレットを作る材料を買って来て、家庭で子どもと一緒に作ろうとするフランスママは、ほとんどいません。フランスでは、ブリオッシュタイプのものであれば、4ユーロぐらいから売られているので、手作りをするための材料を揃えると、普通に購入するよりもお金が掛かってしまうのです。またフェ―ヴをコレクションしている人には、家庭で手作りするよりも、買った方が喜ばれるのも事実です。

 

ガレット・デ・ロワにぴったりの飲み物

ブリオッシュタイプのものは朝食にもなりますが、パイ生地でできているフランジパン入りのものなどは、結構腹持ちが良いのが特徴です。ですので一緒に合せる飲み物は、コーヒーや紅茶もOKですが、シードルやシャンパンが最適です。お酒が飲めない人は、ペリエなどの炭酸水の方がスッキリして食べやすいので、好まれています。 

 

◇フランスママに学ぶ、公共交通機関で「子どもを静かにさせる方法」
https://qufour.jp/article/detail/3344
◇石狩熊子さんの記事一覧
https://qufour.jp/users/article/40966

 

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この記事を書いた人

石狩熊子さん

石狩熊子 / 東京都

在仏17年、田舎暮らしを満喫中の小・中・高校生の4児の母。
趣味は地元の年寄りたちとのお茶飲み&ツイッタ-。人生は楽しく生きたいタイプ。

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