片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術76]「着古した服を部屋着に」する?しない?

服を片付けていて、古くなった服を捨てるのがもったいなくて部屋着に下ろしたことはありませんか?今回は、「着古した服を部屋着にする」メリット・デメリットを「片付け」の観点から考えてみます。古くなって毛玉ができたり襟元が伸びたりして、捨てようか迷う服の救済方法としての「部屋着に下ろすこと」が、本当に快適なのか、また合理的なのかを、片付けに及ぼす影響と一緒に見ていきましょう。

 

メリット1:すぐにゴミにならず、服の寿命を延ばせる

気に入って着ていた服ですから、少し傷んだくらいでゴミにするのはもったいない、部屋で着るならいいだろう、と部屋着に下ろすことがあります。メリットは「少しの傷みで服をゴミにしなくても済む」点です。部屋着にすることで、ダメになるまで着倒して服の寿命を延ばしてあげられますね。特に「まだ着られる服をゴミにすることに抵抗がある」という人には大きなメリットがあると思います。

 

メリット2:捨てようか迷わずに済み、片付けが早く進む

片付けのプロセスで辛いと思うことのなかに「捨てようか迷う」という行為があります。この「迷い」が片付けの手を止め、時間を掛けてしまう原因になるのです。この場合、「古くなった外出着は部屋着にする」というルールを設けてしまえば、迷う必要がなくなるので、片付けがスムーズに進みます。もちろん、もう部屋着にもならないような服は処分してもいいでしょう。でも、着られそうな服は迷わず部屋着にしてしまえば、片付けの時間が短くて済み、気持ちもスッキリしますね。

 

デメリット1:着心地が悪く、丁寧に片付ける気になれない

もともと外出着だった服は外出には向いていても、汗を吸わない、装飾が多い、シワになりやすいなど、部屋でくつろぐには向かないことがあります。これではせっかくリラックスして過ごしたくても、部屋着としての着心地にストレスを感じ、服に愛着をもてなくなってしまいます。すると、脱いだあと「まあいいか」と床へ置きっぱなしにしたり、たたむのが面倒になったりと、丁寧に片付けようという気持ちになれないこともあるのではないでしょうか。せっかくお気に入りだった外出着なのに、部屋着にしたら片付けるのが面倒になってしまうのは寂しいですね。

 

デメリット2:傷んだ服より、新しい部屋着が欲しくなる

毛玉や伸びた襟など、部屋着とはいえ傷んだ服を着ていてはテンションが下がってしまいますね。急なお客さんのとき恥ずかしい、流行りのかわいい部屋着が欲しくなってしまうといった反動で、新しい部屋着を増やしてしまうことも。この場合、部屋着に下ろした服を処分すればいいのですが、「まだ着られてもったいないから」という理由で取っておくケースも多いようです。また、部屋着に下ろせるような服がたくさんある場合、必要ないのに部屋着ばかりが増えてしまうこともあります。結果として、ますます片付けにくくなってしまうのです。

 

まとめ

古くなった外出着を部屋着に下ろすことに「いい、悪い」の正解はありません。ただの部屋着ひとつでも、自分が本当に心地良いと思えるものなら、長く大切にできるというメリットもあります。服を減らそうと思ったとき、傷んだ服を部屋着にするかしないか迷ったら、ぜひ「自分の快適さ」「心地よさ」にも目を向けてみてください。「片付け」の先には「自分が心地よいと思える空間を作る」というゴールがあるのです。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」