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福祉ワーカー2000人に聞いた「ストレス要因」と「リラックス行動とは?

看護師や介護士、保育士などの仕事は心身ともにハードでストレスも多いようです。今回は、女性の福祉ワーカー2千人へ聞いた、職場のストレスレベル、ストレス要因、リラックス行動についての調査結果をご紹介。ストレスフルな職場でも低ストレスで仕事を続けている人のリラックス方法は、職種を問わずストレス軽減に役立ちそうなヒントがいっぱいです。

 

女性福祉ワーカーは女性全体に比べ、ストレス度合い高め

図表)女性看護師・介護士・保育士のストレスレベル分布
(看護師914人、介護士957人、保育士549人)

メディプラスの子会社、メディプラス研究所が運営するストレスマネジメント支援サイト「オフラボ」が、20~69歳の男女各7万人、計14万人へ調査「ココロの体力測定2017」を行ない、調査結果のなかから、女性福祉ワーカー2,420人(看護師914人、介護士957人、保育士549人)の回答を抽出しました。まず、「ストレスレベル」を女性全体と比較したところ、3職種とも高ストレス者の割合が多く、低ストレス者の割合が少ないことが分かりました。

 

「人命に関わる緊張感」がストレス要因、ほかの職業の4~6倍

図表)福祉ワーカーの職場ストレス要因とその他有職者との比較
※数値は「%」。()内は3職業と女性有職者を比較した倍率

次に、女性福祉ワーカーの「職場ストレス要因」を複数回答で尋ねたところ、どの職種も「人命に関わる緊張感」という回答が最も多く、看護師56.3%、介護士40.8%、保育士40.8%という結果に。ほかの仕事をもつ女性(その他女性有職者)と比べ、看護師では6倍以上、介護士と保育士も4倍以上と、大きく差が付きました。

 

福祉ワーカーの特徴は、勤務時間外労働、我慢、私生活の犠牲

続いて、女性福祉ワーカーの「働き方への意識」を、ほかの仕事をもつ女性と比較したところ、特徴が見られました。看護師は「残業・休日出勤は当然」「休日も仕事のことを考えている」など、平日昼間や勤務時間以外も仕事に時間を割くことが多く、介護士は「仕事を頼まれると断れない」「自分を偽って仕事をしている」など、自分を押し殺して働く傾向に。また保育士は「仕事の達成感に充実を感じる」ものの、「仕事を家に持ち帰る」「プライベートより仕事を優先」など、自身の時間へしわ寄せが来ていて、これらがストレスの一因とも考えられそうです。

 

低ストレス者が実践、「自然との触れ合い」「リズム運動」

図表)低ストレスの福祉ワーカーが高ストレス者より積極的に実践するリラックス行動
※リラックス行動項目の()内は3職業と女性有職者を比較した倍率

一方、女性福祉ワーカーが「実践しているリラックス行動」を、低ストレスだった人と高ストレスだった人で比較すると、自然と触れ合う「森林浴」「アウトドア」「自然の音を聞く」といった方法、ストレス軽減物質「セロトニン」の分泌を促す「自転車に乗る」「ウォーキング、ジョギング」などのリズム運動を取り入れている人が多いようです。また、近年の研究から「鏡を見る」「メイク直し」「フェイスマッサージ」などの肌に触れる“セルフケア”もストレス軽減に効くことが分かってきました。

 

まとめ

福祉ワーカーの仕事は、人命に関わる緊張感が高いために、ストレスをより感じやすい職種なのかも知れません。一方、同じ職種でも、森林浴やウォーキングなどのリラックス行動を取り入れて、低ストレスに過ごしている人もいましたね。福祉ワーカーに限らず、仕事や家事に忙しいqufour世代もヒントになる気分転換がありそうです。

 

◇看護・介護・保育 女性ワーカーの職場ストレスを調査 改善の鍵はリラックス“方法”にあり(メディプラス)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000018482.html

 

qufour(クフール)編集部

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