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[始めよう薬膳レシピ29]むくみを緩和する「手まり寿司」、ひな祭りにも

昼が長くなり、梅が咲いたりして、少しずつ春らしさが感じられる時季になりましたね。今回は、むくみを和らげる、「枝豆」と「サケ」を使った、「手まり寿司」のレシピをご紹介します。「サケ」は抗酸化作用があるので、アンチエイジングの効果も期待できますよ。来週のひな祭りに、ご家族で作ったり、お弁当にもおすすめのメニューです。ぜひお試しくださいね。

 

食材効果

今回ご紹介するレシピは、「水毒」の症状を楽にする「手まり寿司」です。

 

「水毒」とは、体内に余分な水分や老廃物が溜まったり、代謝が良くない状態を言い、代表的な症状に「むくみ」があります。

 

材料の「枝豆」と「サケ」は両方とも、胃腸の働きを高めて、代謝を良くするので、「むくみ(水毒)」緩和を期待できる食材ですよ。さらに、「枝豆」はエネルギーを補い、「サケ(スモークサーモン)」は体を温める効果もあります。

 

そのほか今回は、目まいや貧血を改善し、滋養を補う「卵」を、薄焼きにして合わせました。

 

「むくみ緩和の手まり寿司」の材料

 

<材料(2~3人分)>

お米(白米):2合
昆布(ダシ昆布):適量(お米と一緒に炊く)
寿司酢:大さじ2
枝豆:サヤ付きで150gほど
黒ゴマ:適量
卵:1個
食用油:適量(薄焼き卵に使用)
塩:適量(薄焼き卵に使用)
スモークサーモン:3切れ

 

「むくみ緩和の手まり寿司」の作り方

1.お米を研ぎ、炊飯器の「すし」表示に合わせて水、昆布を入れ、炊き上げます。炊飯器に表示がないときは、少し硬めに炊けばOKです

2.枝豆を茹でてサヤから豆を取り出し、薄皮を剥いてみじん切りにします。卵は溶いて塩と混ぜ合わせ、食用油を熱したフライパンで薄焼き卵を作り、冷ましておきましょう

3.ごはんをボウルか寿司桶へ入れ、しゃもじで切るように混ぜながら冷まし、寿司酢、枝豆、黒ゴマを加えて混ぜ合わせたら、丸い形に握ります

4.スモークサーモンと薄焼き卵を、3.の幅に合わせてカットし、巻き付けたら、手まり寿司の出来上がりです。お皿に盛り付けていただきましょう
※写真では、薄焼き卵を型抜きしています

 

薬効1「枝豆」

「枝豆」は、「」「」を補うので、エネルギーを補充しやすい食材です。老廃物を体外へ排出して「むくみ」を軽減するため、疲労回復にも役立ちますよ。またアルコールを分解する働きもあるので、お酒のお供にもぴったりです。

 

薬効2「サケ」

「サケ(鮭)」は、体を温める「温性」食材なので、冷え性の方におすすめなほか、「アスタキサンチン」が豊富で、抗酸化作用が強いため、生活習慣病の予防にも役立ちます。美肌のためには、皮ごと食べるとコラーゲンもしっかり摂れますよ。

 

むくみを和らげる食材

みなさんは日ごろ、「むくみ」を感じますか?分かりやすい症状では、下肢のむくみがあると思いますが、まぶたの腫れも症状のひとつなので、鏡を見たときにチェックしてみるといいですね。

 

「むくみ」を和らげる食材は、「枝豆」と「サケ」以外に、「トウモロコシ」「ナス」「モヤシ」「小豆(あずき)」「黒豆」「ハト麦」なども効果的です。お茶なら「ウーロン茶」もおすすめなので、お試しくださいね。

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。