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便利なネットバンキング、でも「利用者は年々減少」のワケ[1万人調査]

ネットバンキングは、仕事で日中忙しい人や赤ちゃんのお世話など家から出掛けにくい人は重宝しますね。今回は、ネットモニター1万人に聞いた、ネットバンキングの利用経験や利用意向などの調査結果をご紹介。通信環境やスマホの普及など、ネットバンキングを利用しやすい環境が整ってきた一方、利用経験のある人は、なぜか年々減少してきているようです。

 

「ネットバンキング利用経験」は約7割、2008年から減少

インターネット調査会社のマイボイスコムが、「MyVoice」アンケートモニターの男女10,977人へ行なった「インターネットバンキングの利用」調査で、「インターネットバンキングの利用経験」を尋ねたところ、「現在利用している」と回答した人は61.4%で、「現在は利用していないが、利用したことがある」という人は7.5%で、現在利用者と利用経験者を合計した割合は2008年をピークに減少していることが分かりました。また、利用しているサービスの上位は「口座情報の照会・明細の確認」「振込・送金」の2つで、約8割が利用したことがあると回答しました。

 

利用機器は「パソコン」が8割以上で最多、スマホも年々増加

続いて「インターネットバンキング利用機器の意向」を聞くと、「パソコン」が87.1%となり、調査を重ねるごとに割合は減っているものの最も多い結果となりました。一方、年々増えているのは「スマートフォン」で、今回の調査では31.4%で過去最高でした。

 

ネットバンキングの「利用意向あり」、約6割

次に「インターネットバンキングの利用意向」を聞いたところ、「積極的に利用したい(24.0%)」「まあ利用したい(43.1%)」となり、利用意向がある人は6割以上となりました。この結果を利用経験があるかどうかで見ると、現在利用者が9割強、利用中止者は5割強、未経験者では1割強という結果に。

 

セキュリティ面に多い「ネットバンキングの不安と不満」

利用を中止した人の半数は、インターネットバンキングをまた利用したいと考えながら利用していない実態が分りました。そこで、「インターネットバンキングの不安・不満」を尋ねて寄せられた4,133件の自由回答を抜粋してご紹介します。

 

  • 「ログインの手続きに手間取る。残金の確認など入出金を伴わない利用の場合は、もっと簡単でも良いのでは(女性・25歳)」
  • 「ハッキングなどが不安。暗証番号をよく変えるが、自分が忘れてしまいそう(女性39歳)」
  • 「パソコンやケータイが使えなくなってしまったときに、アクセスできないので不安(女性36歳)」
  • 「スマートフォンをもっていない人は、どんどん不便になってくる(男性46歳)」

 

まとめ

いつでも手元で簡単にできるネットバンキングは、スマホとの相性も良いため、利用意向は年々高まっていることが分かりました。一方、ハッキングなどセキュリティに不安を感じたり、何回もパスワード変更しなければならないこと、手間の掛かるログイン作業を使いづらいと不満感じている人も。こういった不安や不満が解消すれば、利用を考える人が増加するのかもしれませんね。

 

 

◇インターネットバンキングに関するアンケート調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000562.000007815.html

 

qufour(クフール)編集部

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