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[始めよう薬膳レシピ30]お腹スッキリの「ピリ辛豚炒め」で体あったか

「まだまだ寒い」と感じる日には、唐辛子のあったかパワーを借りてみませんか。今回は、消化を促す「カブ」と「油揚げ」を体を温める赤唐辛子で味付けした、お腹スッキリの「ピリ辛豚炒め」レシピをご紹介します。調味料は、一味唐辛子でなくとも、七味唐辛子で大丈夫です。また、ビタミンCが豊富な「カブの葉」や、免疫力を高める「長ネギ」も一緒に調理するので、風邪予防にもなる1品ですよ。

 

「お腹スッキリのピリ辛豚炒め」の食材効果

今回ご紹介するのは、便秘に効果のある「カブ」と「油揚げ」を組み合わせた「お腹スッキリのピリ辛豚炒め」です。味付けは、発汗を促進する「赤唐辛子」や「ショウガ」「ニンニク」がメインなので、体がしっかり温まりますよ。

 

また調理に使う「長ネギ」は、寒気を取り除く作用があるため、風邪の引き始め、悪寒や頭痛などの症状に効果的です。さらに、捨ててしまいがちなカブの葉には、「βカロテン」や「ビタミンC」が豊富なので、風邪予防のほか、肌荒れが気になる方もぜひ使ってみて欲しい食材です。

 

「お腹スッキリのピリ辛豚炒め」の材料

〈材料 2~3人分〉

豚モモ肉または豚コマ肉:250g
塩:少々(豚肉の下焼きに使用)
コショウ:少々(豚肉の下焼きに使用)
食用油:適量
おろしショウガ:小さじ2
カブ:できれば葉付きのものを2~3個(葉は使わなくても可)
長ネギ:1本
油揚げ:1~2枚(30~50g)
みりん:大さじ2
醤油:小さじ1
おろしニンニク:小さじ1
赤唐辛子または七味唐辛子:小さじ1/2(お好みで増減可)

 

「お腹スッキリのピリ辛豚炒め」の作り方

1.カブの実はイチョウ切り、葉はひと口大、油揚げは半分に切ってから幅1cmに切っておきます。長ネギは全体を斜め切りにしておきましょう

2.豚肉はひと口大に切って塩、コショウし、食用油を熱したフライパンで焼き、火が通ったらおろしショウガを加えて混ぜます 

3.1.を加え、カブが透明になったら、みりんを回し掛けて軽く炒め、醤油、おろしニンニク、赤唐辛子で調味し、最後に塩で味を整えたら出来上がりです
  油揚げをヘルシーに仕上げたいときは、下の記事を参照して、油抜きをしてみてくださいね。

 

【調理の下処理37】油揚げ、厚揚げ、さつま揚げ「油抜き」で仕上がり良く

 

薬効1「カブ」

「カブ(蕪)」は、どの体質の方でも食べやすい「平性~温性」の野菜です。消化不良を改善したり、腸の働きを良くするほか、のぼせが原因の頭痛にも効くとされています。便秘解消には、油揚げとの組み合わせがおすすめですよ。

 

薬効2「唐辛子」

「唐辛子(赤唐辛子)」は体を温める力が強いスパイスで、薬膳では「熱性」に分類されています。消化力を上げて代謝を良くするので、だるさ解消やダイエットにも効果的です。一方、体からが発散されにくかったり、のぼせ体質、生理痛や更年期障害が重い方は、控えましょう。

 

唐辛子で消化を促進

この時季は気温が上がってはくるものの、まだ寒い日もありますね。「唐辛子」と言うと、体を温める効果が有名ですが、食欲不振を改善する働きもあります。使い過ぎは禁物ですが、普段のおかずやスープに振り掛けるだけで、消化を促進するので、調味料の仲間に加えてくださいね。

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。