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100均で材料が揃う!かわいい「がま口小物入れ」を手作りしてみない?

ちょっとした小物を入れるのに便利な「がま口」を、好きな布で手軽に作れたら嬉しいですね。今回は、100円ショップで購入した「がま口」キットを使った小物入れの作り方をご紹介します。キットには口金と麻ヒモ、実物大型紙が入っていて、口金に麻ヒモと、別途用意した布を挟み込んでボンドで留めるタイプです。布やボンドも100均で揃いますよ。手順を写真付きで解説するので、お気に入りの布でぜひ作ってみてくださいね。

 

用意するものと使い方

出来上がりサイズ(縦×横、口金含む):約14cm×13cm

<用意するもの>

・がま口金セット(口金、麻ヒモ、実物大型紙)

・布(表布・裏布を各1枚、サイズは表布・裏布とも長さ32cm×幅16cm)

・縫い針、まち針、糸、ハサミ

・アイロン

・手芸用ボンド

・目打ち、爪楊枝

・ペンチ

・当て布(ハギレ)少々

・(あると便利)チャコペン、洗濯バサミまたは手芸用クリップ

 

今回は100円ショップで、がま口の口金に布と麻ヒモを挟み込んでボンドで留めるタイプのキットを購入しました。布を裁つための実物大型紙もセットになっています。手芸用品店でも同様のセットが販売されています。がま口は表布と裏布の2枚仕立てになるので、用意する布は表布用と裏布用が必要です。針、糸、ハサミは、布を袋状に縫ったり、袋の口部分をまつったりするのに使います。手縫いでもミシンでもOKです。アイロンは縫い代を割ったり、全体の形を整えるのに使用すると仕上がりがきれいです。ボンドと目打ち、爪楊枝は、口金に布と麻ヒモを挟み込むときに使います。仕上げにペンチで口金の根元を押さえて固定しますが、このとき当て布を挟むことで、口金に傷がつくのを防ぎます。数cm角のハギレで十分です。

 

工程1:布を型紙通りに裁ち、袋状に縫う

キットの中身を確認します。今回は丸形の口金、麻ヒモ、実物大型紙と説明書が入っていました(写真1)。型紙には、丸形口金用と角型口金用の2種類の線があり、今回は丸型口金なので丸形用の線で切り取ります。用意した表布の長い辺を半分の長さで切り16cm四方にして、布の表面が内側になるように重ね、上に型紙を乗せてまち針で留めます。型紙のカーブしている方が口金に差し込む部分です。型紙に「別途、縫い代1cmとってください」とあるので、型紙から1cm外側をハサミで切り取ります。このとき、チャコペンなどで型紙の際に印を付けておくと、出来上がり線が分かりやすくなります。特に、型紙にある「縫い止まり」の位置は正確に印を付けておくときれいに仕上がります(写真2、左右に線がはみ出た箇所)。裏布も同様に裁断したら(写真3)、表布、裏布ともに、布の裏側を表にした状態のまま「縫い止まり→底→縫い止まり」まで、型紙の際の出来上がり線を縫い合わせましょう。ミシンでもいいですし、手縫いなら返し縫いでしっかりと縫い合わせます(写真4)。

 

工程2:脇と底の縫い代を割り、マチを縫う

表布、裏布ともに、脇と底の縫い目を開き、アイロンで縫い代を割ります(写真1、2)。次に、マチを作るために袋の角をつまんで二等辺三角形に整えます。三角形の底辺の部分が2cmになるように位置を決めて線を引き、線の上をミシンまたは手縫いの返し縫いで縫います(写真3)。表布、裏布ともに、左右の角を同様に縫って、マチを作ります(写真4)。

 

工程3:カーブ部分の縫い代をアイロンで折る

表布を裏返して、布の表面を外側へ出しましょう。次に、上部の縫い代部分を出来上がり線で裏側へ折ります。縫い代がカーブしている箇所は、折る前に切り込みを入れましょう。縫い代と垂直に、出来上がり線のきわまで5mm~1cm間隔で切り込みを入れるときれいなカーブになります(写真1)。縫い止まりから縫い止まりまで、アイロンを使ってきれいに折りましょう(写真2)。表からもアイロンで整えます(写真3)。裏布は、裏面側を表に出したまま、表布と同様に、切り込みを入れながら上部の縫い代を裏面側へ折り込みます(写真4)。

 

工程4:表布の中へ裏布を入れ、袋の口部分を合わせる

表布の袋の中へ、裏布を差し込んで重ねます。それぞれの布の裏面が内側に合わさった状態になります(写真1)。表布と裏布の両脇の縫い止まりを合わせ(写真2)、袋の口部分の表布と裏布を合わせてまち針で留めましょう(写真3)。反対側も同様に留めておきます(写真4)。

 

工程5:袋の口をまつり付ける

袋の口を口金に入れやすくするために、袋の口部分の表布と裏布をまつって留めます。縫い止まり部分から縫い始めましょう。裏布の折り目へ針を出し(写真1、1出)、すぐ上の表布の折り目を3~5mm幅で1針すくいます(写真1、2入・3出)。糸を引き、糸が出ているすぐ下の裏布の折り目を3~5mm幅で一針すくいます(写真2、4入・5出)。同様に繰り返して、縫い止まりから縫い止まりまでまつり付けましょう(写真3)。反対側も同様に縫います。

 

工程6:口金の溝にボンドを流し、袋の口を差し込んで留める

いよいよ口金へ布を差し込んでいきましょう。まず、袋の口部分の左右中央に、目印となるまち針を付けておきます。口金の溝部分へボンドを適量流し込み、爪楊枝でまんべんなく広げます(写真1)。口金の両側へボンドを流し込んだら、工程5でまつった袋の口部分を差し込みます。このとき、まち針と口金の中央に合わせるようにし、洗濯バサミなどで固定してから、目打ちを使って左右を差し込んでいくと、バランス良く留められます(写真2)。布が外れないように、差し込んだところを洗濯バサミなどで留めていくとやりやすいですよ。袋の縫い止まり部分と口金の蝶番部分の位置を合わせ(写真3)、反対側も同様に袋の口部分を差し込んでいきます。

 

工程7:麻ヒモを口金へ入れ込み、ペンチで根元を押さえる

表布もきれいに口金へ入っているか確認し、はみ出ていたら目打ちで入れ込んでおきます(写真1)。このままだと布がしっかりと口金に付かないので、布と口金の間に麻ヒモを入れ込みます。裏布が上になるように置き、目打ちを使って、口金の根元部分から麻ヒモを入れましょう(写真2)。あまり奥まで押し込み過ぎると、布が口金から外れる原因になるので、口金からちょうど見えないくらいの位置まで押し込みます。口金の端から端まで麻ヒモを入れたら、余分な麻ヒモはハサミで切ります(写真3)。両側の口金へ麻ヒモを入れたら、口金の根元部分、写真4の赤丸の4カ所をペンチで押さえて固定します。このとき、当て布を挟んで口金に傷がつくのを防ぎましょう。

 

ボンドをしっかり乾かしたら完成!

ボンドが完全に乾くまでは、口金を動かさずに静かに置いておきましょう。しっかりと乾いたら完成です。口金にはみ出たボンドは、ウェットティッシュなどで拭き取るときれいになりますよ。

 

まとめ

口金へ布を入れる作業は、慣れるまでは少し難しく感じるかもしれません。私も今回初めて作りましたが、最初は上手く行かずに焦りました。でも、ボンドが多少はみ出ても気にしないで、目打ちでゆっくりと慎重に差し込み、クリップで固定しながら進めていくと、案外上手にでき、達成感でいっぱいになりました。まずは手軽な100均のキットでトライしてみましょう。好きな布で、お気に入りのがま口を作ってくださいね。

 

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。