フランスほのぼの暮らし

フランスママに学ぶ、お財布の負担を軽くする「美容室での節約術」

美容室でヘアカットやカラーリングをしてもらうのは楽しいけれど、結構なお金が掛かりますね。今回は、美容室で少しでも財布に負担をかけずに施術してもらっている、フランス人のテクニックをご紹介します。フランスママは、美容室にはあまりお金を掛けたくないという人が多いので、自分でできることは自分でする人もいるんですよ。

 

あまりに長い髪の毛は、先に自分でカットする

数年ぶりにロングヘアーを短くカットするなら、美容室へ行く前に、自分であらかじめ適当な長さにカットするフランスママもいます。髪の毛を切る長さでカット代が異なる美容室の場合、この方法で節約する人が多いんです。フランス人の髪質は、とても細くて柔らかいので自分でも簡単にカットすることができます。ロングをボブやショートにしたいときに、このテクニックを使いますが、切り方が悪くても、美容師さんがきれいに切り揃えてくれるので、問題ないのです。

 

ヘアカットへ行く前に、自宅でシャンプーする

日本では「美容師さんに気を遣って」、髪をシャンプーしてから美容院へ行く人もいると思います。でも、フランスママが自宅でシャンプーをするのは「節約のため」なので、髪の毛を乾かさずにびしょ濡れの状態で来店する人も。美容室で施術をしてもらっているときに、ふと入口を見ると肩にタオルを掛けて、髪の毛から水が滴り落ちているフランスママを見掛けることもあります。1回のシャンプー代金が10ユーロ(約1,280円)近いので、お金をかけたくないフランスママがよくやる方法です。

 

施術後に、髪の毛が濡れたまま帰宅する

10人中5人はやっていると言い切れるほど、フランスママがやっている節約術が、カット後のブロー代を省くこと。髪が濡れたまま帰る人もいます。フランスではカット後にシャンプーをすることはなく、ヘアカラーの施術後にシャンプーとブローをするのですが、これが意外に高いんです。ドライヤー代として15ユーロ(約1,920円)も掛かるので、節約したいと思うフランスママが多いんです。中学生以下の子どものヘアカット代が、1回6~10ユーロ(約768~1,280円)なので、子どものいるママはドライヤー代を浮かして子どものカット代に充てたりします。年金暮らしのご年配のマダムたちにも、この節約術は人気なんですよ。 

 

ヘアカラーの施術後は、カラー剤を付けたまま家に帰る

初めて見たときには本当に驚きましたが、車で美容室へ来る人や田舎住まいで近所に美容室があるフランスママは、ヘアカラーの施術後、カラー剤を落とさずに自宅へ帰る人もいます。自分で染めて色ムラができるのはイヤだけど、なるべくお金をかけたくないというフランスママは、この方法で、カラー後のシャンプー&ドライヤー代金を節約しています。美容室側としても時間短縮になるうえ、ほかの予約を入れることができるので、忙しいときには感謝されるのだそう。 

 

出張美容師と家にある道具で節約

フランスでは、お店をもっていない人や雇われで仕事をするのがイヤな美容師さんが、お客さんの自宅へ出向いてヘアカットやカラーリング、ヘアセットをしてくれるサービスがあります。シャンプーやドライヤー、必要なタオル類などもすべてお客さんのお宅にあるものを使うので料金が安く、節約できるのです。カラー剤も市販の物を使用すると、さらに節約できるので人気があります。ヘアカットだけなら、日本円にすると2,000円以内で済ませられるんですよ。

 

子どものヘアカットは練習台や格安料金で節約

フランスママは、子どものヘアカットにお金をかけたがらない人が多いんです。自分で切ることができない人は、手先の器用なママ友や失業中の美容師、美容師の専門学校に通う学生さんに、練習台もしくは格安でヘアカットをしてもらっています。フランスの美容院では、12歳以下には子ども料金が設定されているので、10ユーロ以内でカットできることが多いのですが、それを節約したいママもたくさんいます。お金を掛けたくなくて、子どもの髪の毛を伸ばし続けているママもいるほどです。 

 

美容室にあまり頻繁に通わない

定期的にカットしないと、スタイルが崩れてしまうベリーショート以外、フランスママはあまり頻繁には美容室へは通いません。ワンシーズンに1回程度の人も多く、気にしない人は数年に1度のことも。お金の節約はもちろんですが、フランスの美容室は、カット後に体中が髪の毛まみれになるので、それを嫌がる人も多いんですよ。 

 

 

クレモンママ

在仏20年、田舎暮らしを満喫中の小・中・高校生の4児の母。趣味はお花を育てること&散歩。人生は楽しく生きたいタイプ。