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フランスママに学ぶ、共働きに嬉しいフランス版学童「ソントル・アエレ」

石狩熊子

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子どもが休みに入ると、家にいる子どもをどこへ預けるか、働くママは悩んでしまいますね。今回は、学校が休みの間に運営されるフランス版学童保育「Centre Aéré(ソントル・アエレ)」をご紹介します。朝から夕方まで子どもたちを預かってくれる、働くママにとっては嬉しい制度。日本の「学童保育」との違いなどをご紹介しましょう。

 

ソントル・アエレとは?

フランスの学校休暇中に自治体などで運営される「ソントル・アエレ」は、地元の幼稚園や小学校の一部を開放して行なわれる学童保育のようなもの。両親が働いている子どもたちを、世帯収入に基づいた料金設定で、朝から夕方まで預かってくれる子育て支援システムです。子どもたちを世話してくれる「アニメーター」と呼ばれる人たちが、一緒に工作や料理、お菓子作りをしたり、日帰りで近場へ出掛けたりもします。地域によっては、1~3泊でキャンプに連れて行ってくれる場合もあります。親は安心して子どもを預けることができて、子どもは普段の学校以外の活動を楽しむこともできるので人気があります。

 

近隣の町村の幼稚園や小学校と、合同で行なわれる地域も

ソントル・アエレの年齢制限は、幼稚園年少組にあたる3歳児から小学校5年生の11歳児までとなっています。学童期の子どもをもつ人は、学校の休暇の前に子どもが学校からパンフレットをもらってくるので、指定日に申し込みをします。仕事の都合で指定日に申し込みへ行けない人には、郵送でも受け付けてくれるのでラクちんです。ソントル・アエレは、学校ごとに設置されるわけではなく、近くの幼稚園や小学校の子どもたちと合同の地域もあるので、子どもたちは普段とは違う新しいお友だちを作るチャンスでもあります。ソントル・アエレ対象外の未就園児の場合は、ベビーシッターに預けている人がほとんどです。未就学児の預け先については、以前の記事でご紹介していますので、そちらをご覧くださいね。

 

◇フランスママに学ぶ「就学前の預け先事情」、共働きが多い国での実態は?
https://qufour.jp/article/detail/1618

 

活動は、週ごとにテーマが決まっている

ソントル・アエレの魅力は、子どもたちが嫌がる「お勉強」が一切なく、子どもに好評なこと。週ごとに決められたテーマに沿って、毎日工作をしたり、みんなで何かを一緒に作ってちょっとしたイベントを楽しんだりと、遊ぶことがメインになっているので、子どもが嫌がることがありません。今週はアジア、来週はアメリカなどその国にちなんだものを作りながら、視野を広げていくという趣旨も盛り込まれています。折り紙をしたり、お習字をしたり、アメリカンなスイーツを作ったりと毎日いろいろなことで楽しませてくれます。ちなみに、活動の時間は普段の学校があるときと同じ時間で、昼食も付いています。 

 

自治体ごとに、人数制限がある

働くママのどもが全員、ソントル・アエレに通えるのか?というと、そんなことはなく、どこの自治体でも人数制限があります。我が地元では、年少組の3歳児クラスの定員が36名まで。入れるかどうかが、申し込みの先着順で決まるかいうと、そんなこともなく、共働き夫婦が最優先です。在宅で仕事をしているパパやママがいる場合には、申し込みの人数によっては入れない場合もあるんです。もしもソントル・アエレに子どもを入れられなかった働くママはどうするかというと、次の手段「コロニー・バカンス」と呼ばれる林間学校へ我が子をぶち込みます。コロニー・バカンスは、費用は高くなりますが、1週間や2週間、場合によっては3週間もの間、子どもを預けられるので、親はバカンス中でも安心して働くことができるんです。 

 

お出掛けもあるので、親がどこかへ連れて行く必要がない

さらにソントル・アエレは、一般的に子どもが行きたがるような「遊園地」「動物園」「大きなプール」「湖」などへも子どもを連れて行ってくれるので、親は週末に子どもにせがまれることがなく、ゆっくり休むことができます。家族で行くよりも、格安料金で連れて行ってもらえるうえ、お友だちと一緒なので子どもも大喜びで楽しんでくれます。天候不良で、お出掛けが中止になっても、映画や室内遊技場などで臨機応変に対応してくれるので、子どもの満足感もアップします。親は帰宅後に、子どもの土産話を聞くだけなのでラクちんなんですよ。

 

地元でなく、ほかの自治体でも参加可能

ソントル・アエレは、自分が住んでいる地域の自治体が行なっているもの以外に、親の勤務先に近い自治体のものにも参加できます。料金は地元在住の子どもたちよりも高くなりますが、子どもの朝夕の送迎に便利なので、勤務先で申し込む場合もあります。また、地元のプログラムに興味がない場合には、ほかの地域やスポーツクラブなどが行なっているものへ申し込むこともできます。特に男の子でスポーツ以外に興味のない子どもがいる場合には、男女混合の工作などよりも、毎日スポーツだけをやるものが好まれるといった具合です。

 

気に入らなかったら途中で辞めてもOK

夏休み中、子どもの面倒を見られない親が入れる場合の多いソントル・アエレですが、実際に行ってみて子どもが興味をもてなければ、途中で辞めることも可能です。アニメーターとの相性が悪かったり、相性の良くないお友だちがいた場合には、子どもの預け先さえ確保できれば、無理矢理通わせる必要がないところも、フランス流なんです。 

 

◇フランスママに学ぶ、お財布の負担を軽くする「美容室での節約術」
https://qufour.jp/article/detail/3780
◇石狩熊子さんの記事一覧
https://qufour.jp/users/article/40966

 

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この記事を書いた人

石狩熊子さん

石狩熊子 / 東京都

在仏17年、田舎暮らしを満喫中の小・中・高校生の4児の母。
趣味は地元の年寄りたちとのお茶飲み&ツイッタ-。人生は楽しく生きたいタイプ。

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