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目上の方への「年始回り」「年始のご挨拶」訪問マナーと、「お年玉」相場

日頃お世話になった人に年始のご挨拶で訪問することを「年始回り」といいます。目上の方にお会いすることも多い機会なので、最低限のマナーを知っておいても損はありませんよ。最近は、お互いの実家や親戚へのご挨拶だけということも多いですが、結婚したばかりだと仲人や上司への挨拶などしておいた方がいいことも。

 

年始回り、誰に挨拶しておけばいいの?

夫婦の実家、仲人、先輩、上司、恩師など、目上の方を尋ねるのが一般的です。日頃お世話になっている人に「今年もよろしくお願いします」という思いを込めて、お年賀を持って訪問します。また、相手方にお子さんがいる場合には、お年玉も用意して行きましょう。反対に、先方に気を遣わせないように、小さい子どもはなるべく連れて行かない方がいいと言われています。付き合いの深さにもよりますので、連れて行く場合は長居せず早めに失礼しましょう。

 

訪問の時期や時間帯にマナーはあるの?

できれば元旦を除く三が日、遅くとも松の内(関東では7日※地域によって異なります)までに訪問しましょう。事前にお相手の予定を確認して、日中の11時ごろから16時までに訪問するようにしましょう。松の内を過ぎる訪問は、年始回りではなく寒中見舞いになります。

 

年始挨拶に長居はNG

時間に遅れないように、また初めての場所に車で行く場合は駐車場があるかなど、相手に気を遣わせないような事前確認をしておく方が無難です。滞在時間も1時間程度で切り上げて長居はしないように。お茶を入れ替えるときや、電話がかかってきたタイミングなどに、訪問している方からおいとまする旨を申し出るようにしましょう。

 

ご挨拶の服装は?

年始の祝賀の挨拶ですので、あまりカジュアル過ぎず、清潔でさっぱりした服装で訪問しましょう。目上の方の家にお邪魔するときは、コートを脱いでから呼び鈴を鳴らすようにするほうが好印象です。

 

お年玉の相場は?

お年玉は、小学校低学年なら千円から3千円、高学年なら3千円から5千円。中学生以上なら5千円から1万円が目安です。新札を用意して、お年玉袋やポチ袋に三つ折りにして入れます。

 

お年賀の相場とマナー

お年賀ののし紙は蝶結びの水引、中央下に小さく名前を入れます。表書きは「御年賀」「御年始」「賀正」など。目上の方には「御慶」を使うと、とても礼儀正しく感じられていいですよ。お菓子やタオルなど、消えてなくなるタイプの日用品を贈ることが多く、金額の目安は数千円、多くても5千円程度で。お歳暮を贈っていない場合はお歳暮の相場、贈っている場合は千円程度でいいでしょう。NGマナーとしては、訪問先で購入する「間に合わせ」や、年配の方へ縁起が悪い「死」や「苦」を連想させる4個入りや9個入りのものを贈ること。気にされる方は気にするので、気を付けましょう。

 

お年賀の渡し方

お年賀は、年始回りに手持ちで持っていくお土産なので、お歳暮のように郵送することはなく、お返しもありません。手持ちで持っていくときは、風呂敷に包んで行くとちょっとしたお土産でも礼儀正しく見えます。風呂敷の包み方は下記の記事を参考にしてみてください。

 

qufour(クフール)編集部

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