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【整理整頓を始めよう21】Tシャツは、立てて、三つ折り、襟見せ、で収納

今回から、具体的な衣類のたたみ方と収納のコツをお伝えします。まずはTシャツのたたみ方を具体的に見ていきましょう。Tシャツだけでなく、カットソーや男性用アンダーシャツも同じたたみ方で大丈夫です。前回の引き出し収納でお伝えしたように、今回もポイントは「立てて収納」です。

 

 

平積み収納の問題点

前回、「立てて収納」をおすすめする理由と平積み収納の問題点をお伝えしましたが、もう一度改めて書いておきます。

1.下の衣類を取り出すとき、積んだ山が崩れやすい
2.同じ色の衣類が重なった場合、目当ての衣類が分かりにくい
3.洋服に無頓着なお父さんは、いつも一番上のものを着るので、毎回同じ服を着ることになりやすい

 平積み収納が絶対NGということではありませんが、おすすめはやはり「立てて収納」です。

基本のたたみ方

今回は、Tシャツ向きの衣装ケース(深さ18㎝幅40㎝)に2列ぴったり収まる「基本のたたみ方」をご紹介します。まずはテーブルや床の上でやってみましょう。慣れてくると自分の胸にTシャツを当ててたためるようになりますよ。

 

基本のたたみ方1:身幅を三つ折りにする

後ろ身頃を上にして置き、左右の端を肩から内側に折ります。今回は、襟と肩の境目から約3㎝程度の部分が目安ですが、収納の幅に合わせてアレンジしてください。

基本のたたみ方2:縦を半分に折る

次に、裾を肩まで持っていき、半分に折ります。

Tシャツのたたみ方3:さらに縦を1/3に折る

さらに縦を、三つ折りにして完成です。ぴったり3分の1にたたむとユニセックスのMサイズTシャツなら、幅が約20㎝、高さが約15㎝前後の大きさになります。最後の三つ折りのときに高さを調節するようにしましょう。

 

収納のコツ1:自立するたたみ方で収納する

たたんだTシャツを立ててみると、きちんと自立しますね。このように自立するたたみ方なら、取り出したあとにほかのTシャツが崩れることがありません。もう一つのメリットは、たたんだ隙間に空気が通るので、平積みよりも湿気が溜まりにくい点です。

 

収納のコツ2:襟口が上から見えるように収納

たたんだTシャツは、襟口を上して収納しましょう。こうすると、同じ色でも丸首とVネックが一目で分かり、またタグを見てブランドや素材の確認もしやすいので、迷うことなく取り出せます。一回の動作が早ければ早いほど、心的ストレスが少なく、毎日が快適になっていきます。

 

収納のコツ3:不要なものが見える、しまい方、取り出し方

洗濯したものを引き出しに入れるとき、どこから入れるのかを決めておくことも収納のコツです。手前か奥か、スペースによっては左右のどちらか、常に同じ場所から、同じ方向へしまうルールを決めましょう。こうすると着ていない服が自然と反対側へ溜まってくるので、衣替えなどのときに処分対象が分かりやすくなります。

また、ほぼ同じデザインでまとめて買い替えするような男性用のアンダーウェアなら、しまう位置を決めるほかに、取り出す場所をその反対側と決めれば、衣類をまんべんなく着ることができるので消耗を均一にすることができます。前後に収納してあるのであれば、しまうのは奥、取り出すのは手前から、といった具合です。自分の衣類の使い方に合ったルールを実践してみましょう。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら