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【栄養士まなさん節約レシピ8】冷蔵庫の棚卸しが「時短&節約」への近道

冷蔵庫内の物の賞味期限、全部把握できていますか?今回は、冷蔵庫を100%使いこなすための最初の作業、棚卸しについてお話します。「ついうっかり使い忘れてしまって、野菜をダメにしてしまった」という経験、みなさんにも1度や2度はあるのではないでしょうか。

 

たとえ30円のキュウリでも、捨ててしまったらお金を捨てたのと一緒

「ついうっかり使い忘れてしまって、野菜をダメにしてしまった」「あるはずの物を探して、冷蔵庫を大捜索」「買って帰ってきたら、冷蔵庫に同じ物があった」という経験、みなさんにもあるのではないでしょうか?今回は、食材をムダにしないための、定期的な冷蔵庫の棚卸しについてのお話です。たとえ30円のキュウリでも、捨ててしまったらお金を捨てたのと一緒。私が試行錯誤のなかで生み出した、棚卸しの方法をご紹介します。

 

棚卸しは「使える」冷蔵庫に改造するための作業です

スーパーなどで買ってきた食品を、冷蔵または冷凍保存するのが冷蔵庫の役目です。でも……、なかなか「使える」冷蔵庫にはなってないという人が多いのではないでしょうか。それは、冷蔵庫の中にある食材や調味料を把握できていないから。そのためには定期的に棚卸しをして在庫を確認するのが効果的です。「でも、棚卸しって結構大変そう……」いえいえ、そんなことはありませんよ。 

 

棚卸しを大げさに考えず、小さなスペースから始めましょう

「棚卸しって、なんだか面倒くさいんだけど」といった心配は無用です。一度に全部やらなければならないと考えると気が重くなりますが、実は1カ所だけなら10~15分で済んでしまいます。最初は、野菜室だけ、冷凍庫だけ、ドアポケットだけと、小さなエリアをゲーム感覚で攻略しましょう。棚卸し中の、食品の鮮度低下を防ぐには、保冷バッグなどの準備をおすすめします。冷蔵庫の物は、真夏でなければ10~15分くらいなら大丈夫です。

 

棚卸しをする理由とメリット

棚卸しの重要な目的は、すべての在庫を確認して、使い忘れや無駄買いを防ぐことにあります。棚卸しは、結果的に節約に繋がるんです。

また、棚卸しのついでに掃除することによって、常に庫内を清潔に保てます。冷蔵庫の中って、食べ物しか入れていないのですが、意外に汚れているのですよね。こまめに掃除していれば、さっと拭くだけでいつもキレイです。

 

棚卸の方法

では棚卸しのスタートです。まずは1カ所あたり、20分を目安に取り組みます。棚卸しの流れはどのエリアも共通で、全部出す→選別する→掃除する→戻す、の順に進めます。選別の際に、傷んだ食材や賞味期限切れの物は処分します。庫内に戻す食品は、戻す前にスマホなどで撮影しておいてください。この写真をもとに、のちほど「在庫リスト」を作成します。戻す際は、種類や用途などで、おおまかにグループ分けしておきましょう。

 

私流「冷蔵庫の棚卸」

一例として私の棚卸しの方法を紹介します。私は週末まとめ買い派なので、買物の前日が棚卸しの日になります。庫内の食材が比較的少ないタイミングなので、棚卸しも短時間で済ませられます。食材を戻す際の分類は、用途別です。写真はパン用のセット。使いかけの物や賞味期限が近い物は、ドアを開けてすぐ目に入るところに置くようにして、使い忘れを防いでいます。

 

まとめ

冷蔵庫は自分が使いやすいことが一番です。「せっかく買ったのに、使い忘れてムダにしてしまった」これがいちばん節約に反することです。次に、料理にかかる時間も、どこに何が入っているのか把握していれば短縮できます。つまり時短です。次回から2回に分けて、具体的な冷蔵庫の中の整理整頓の手順についてお話ししたいと思います。

 

 

まなさん(管理栄養士)

初めて包丁を握ったのは小学4年生。料理好きが高じて管理栄養士に。
主婦歴30年、得意分野は「オカンのメシ」。
大食いダンナと偏食息子のために日々料理を作る。
おしゃれな盛り付けとは生まれてこのかた無縁なのが少し悲しい。