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ママのパート収入は重要な収入源だった!でも、子どもの預け先が…

待機児童がたくさんいる都市部では、子どもを保育園へ預けるのは、パートではほぼ無理なのが現実。今回お伝えするアンケート結果では、「パート」の収入が家計には重要な収入源だったことが分かりました。また実際にパートで働いている人たちが、子どもをどこへ預けているかも、子どもの年齢別にお伝えしていきます。

 

パート主婦1,000人と専業主婦1,000人にアンケート

アルバイト求人情報サービス「an」を運営するインテリジェンスは、パートをしている主婦1,000人と専業主婦1,000人の合計2,000人に対して、パートの収入事情と育児との関係について行なったアンケート結果を発表しました。

 

平均90万のパート収入は、子どもが小さい世帯ほど家計の重要な支え

パートの年収額を子どもの年齢別に見ると、パート収入は子どもの年齢にかかわらず平均90〜109万円で、いわゆる「103万円の壁」を意識して働いている人が多いことが分かります。また、世帯収入に占めるパート収入の割合は、子どもの年齢が上がるにしたがって21%から14%と下がっています。子どもの年齢が低く、世帯収入の少ない世帯ほど、パート収入が重要な家計の支えであることがうかがえます。

 

見えてきたのは、子どもが小さくてもパートで家計を支えるママ

専業主婦とパート主婦での世帯収入を、子どもの年齢別に集計すると、世帯収入の中央値はパート有無による差は50万円以内に収まり、3〜5歳児がいる家庭の中央値は同じでした。パート主婦が子どもの年齢にかかわらず平均90万〜109万円年収を得ていることを考えると、パートをしている主婦がいる家庭では、パート収入の重要性が高いことが分かります。

 

子どもが3歳以前では、親や配偶者の支援でパートをしている人も

パートのときに子どもをどこへ預けているかについては、子どもの全年齢で「保育園・幼稚園・学童保育の利用」がもっとも多い結果となっていますが、2歳まででは「親の支援(約3割)」「配偶者の支援(約2割)」が多いのも特徴です。幼稚園前の3歳以前は、保育園に入れなかった場合でも、親や配偶者のサポートでパートに出ている人がいる状況がうかがえます。

 

子どもの手が離れる小学校中学年ごろから働き始める姿も

また子どもの年齢が9〜15歳の層では、親や配偶者の支援よりも「その他」の回答比率が多くなっています。内訳を見ると「子どもが1人でも留守番できるようになった」という回答が多く、子どもが成長して手が離れてから働き始める人が多いことがうかがえます。また、6〜8歳の層で「保育園、幼稚園、学童保育などを利用した」が減り、「その他」が増加していることから、パートでは、学童保育に預けることも難しいという実態が分かります。 

まとめ

アンケート結果から、パートで働く女性は子どもの年齢にかかわらず、配偶者控除の制限ギリギリまで働いて、家計を支えている姿が見えてきます。パートで働く主婦の収入は、世帯収入の14〜21%と重要な家計の支えになっているのです。また、保育園に預けられなくても親や配偶者の支援を受けたり、子どもが鍵っ子として過ごすことで、家計を支えている状況もあります。パートでは、子どもの預け先が、やはり今後も課題であることには変わりないようです。

 

 

◇主婦がパートをする背景事情をアンケート~子供を預けながらパートで家計を助ける主婦像が明らかに~(インテリジェンス)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000016453.html

 

◇主婦がパートをする背景事情をアンケート パートと育児の関係性とは?(anレポート)
http://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/trend/20160516.html

 

qufour(クフール)編集部

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